富山市の南部(旧大山町)、富山国際大学のキャンパスなどが点在する東黒牧台地に、下刈りされた小さな雑木林が道路沿いにあります。歩きやすいので、ときどき歩きに来ます。
この雑木林のあちこちに、50cmくらいのカラスザンショウの実生が生えていました。見つけるたびに「モンキアゲハの幼虫はいないか?」と探していると、アゲハの仲間の終齢幼虫が見つかりました。でも、昨日このブログで紹介したモンキアゲハの終齢幼虫とちょっと違う感じがします。
『イモムシ ハンドブック』で、似た幼虫を比べていくと、クロアゲハの終齢幼虫でした。モンキアゲハとクロアゲハの終齢幼虫はともにカラスザンショウの葉を食べ、とてもよく似ていますが、「斜帯は茶褐色で、淡色の網目模様があり、背部で切れない」ことから、クロアゲハの終齢幼虫としました。
《カラスザンショウの主脈(?)にとまっていたクロアゲハの終齢幼虫 2022/11/03》
《カラスザンショウの主脈(?)にとまっていたクロアゲハの終齢幼虫 2022/11/03》
《クロアゲハの終齢幼虫( 斜帯は茶褐色で淡色の網目模様があり、背部で切れない)2022/11/03》
《モンキアゲハの終齢幼虫(斜帯は斑模様のある紫褐色で、背部で途切れる) 2022/11/03》
《クロアゲハの終齢幼虫(刺激して臭角を出させた) 2022/11/03》
少し明るくなった林の中では、ソヨゴが赤い実をつけていました。
《赤い実をつけたソヨゴ 2022/11/03》
※ 市立図書館から11月05日(土曜日)に借り出してきた本です(妻の借りた本が含まれています)。
1 『野生動物の法獣医学ーもの言わぬ死体の叫びー』(浅川満彦・著)
2 『昆虫館はスゴイ!2ー昆虫館スタッフの内緒話ー』(全国昆虫施設連絡協議会・編)
3 『激写!身近な虫のディープな世界ー公園で出会える昆虫44種ー』(石井誠・著)
4 『飛ぶ宝石ー蝶の情景ー』(村田泰隆・写真、奥本大三郎・文)
5 『里山の少年』(今森光彦・著)
6 『トキワ荘青春日記1954-60』(藤子不二雄Ⓐ・著)
7 『いのちがけー加賀百万石の礎』(砂原浩太朗・著)
可愛らしいですね。
こちらにはいないアゲハで見たことがありません。
いつも「こんちゅう探偵団」で勉強させていただいています。
アゲハの仲間の幼虫を見つけると、ちょっかいを出して臭角を出させたくなってしまいます。
すぐに臭角を引っ込めるので、なかなか最大の状態の写真が撮れませんが、何度もすると弱ってしまうので二~三度でやめることにしています。