ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

これがカラス社会の掟?

2018-07-03 05:53:15 | 雑感
 カラスに襲われた記事を書いてからもう1ヵ月半経ちました。事件はどうやら繁殖期特有の出来事だったようです。ゴミを散らかす大悪党のカラスですが、この事件以来、前にも増して憎たらしくて大の苦手の鳥となりました。そんなカラスですが、ある朝自宅のヴェランダでこんな光景を目撃してしまいました。

 自宅はマンションの二階にあり、ヴェランダの向かい側には別の棟の二階建て駐車場があります。駐車場との間は10 m余の芝生と植栽の緑地です。駐車場の2階は高さ1 mほどのコンクリート塀が巡らされた青空駐車場で、こちらの棟に面した部分には目隠しとしてさらにアルミ・フェンスが嵩上げされています。

 お察しの通り、ここがカラスの恰好の止まり場になっています。特にアルミ・フェンスの上と、フェンスとコンクリート塀の境にある巾10 cmほどの棚状のスペースとが彼らのお気に入りで、何羽か集まっては集会(?)を開くこともあります。

 その朝、「グルグルッ、グヮ-ッグヮ-ッ」と、いつにも増して外が騒がしいのでヴェランダに出てみると、例の場所に互いに少し距離を置いて3羽が集まっていました。そこにもう1羽が何かを咥えて棚状のスペースに止まりました。啄んでは小羽を散らしていることからスズメが犠牲者とわかりました。さらにそこにもう1羽も加わって来ました。「(これは奪い合いのケンカが始まるな?!)」と思いました。

 するとどうでしょう、そのうちの3羽が餌を啄んでいる1羽の正面に次々行儀よく並んだのです。そして何と、餌を啄んでいる1羽が順番に一囓り分だけ分け与え始めました。その間も「グルグルッ、グヮ-ッグヮ-ッ」が続いていました。

 2羽目までそれを続けると、餌を咥えたカラスはこちら側の芝生に降りて来ました。残りのカラスも後を追って舞い降り、再びおねだりを始めました。そして再び2羽目まで分け与えると、スキップするようにそこを離れ、独りで近くの木の枝に移って本格的な食事(?)を始めたのです。後を追うカラスはいませんでした。

 単にちょっと味見させただけだったのか、ちゃんとしたお裾分けだったのか、私にはわかりません。が、土バトのような分捕り合戦にはならなかったのです。どうやら彼らはこの辺りを縄張りにしている仲間同士のようで、カラスの社会にも哺乳類に似た一定の掟があるように思われました。

 このことから、かつてコープの店頭で見た光景を思い出しました。店頭の駐輪場には、1台の自転車だけが買い物袋をカゴに入れたまま止められていました。コープ前のマンションの屋上にいた1羽のカラスは目聡くて、その買い物袋の中にクロワッサンの袋を見つけたようでした。

 件のカラスは、素速く自転車に飛び移るや見事に袋を嘴で喰い破り、クロワッサン1個だけくすねて飛び去りました。そして、屋上に戻るや得意げに「グヮ-ッグヮ-ッグヮ-ッ」と鳴き声を上げました。すると驚いたことに、辺りにいた仲間も各々順番に襲っては1個ずつくすねていったのです。袋が空になったのはアッという間、鮮やかな集団窃盗でした。

 事あれば、カラスは集団でこのような組織的行動を起こします。「グルグルッ、グヮ-ッグヮ-ッ」と、カラスがだみ声で鳴いているときは要注意です。この鳴き声は、もめ事ではありません。仲間内の打ち合わせに使う合図のようなのです。侮るべからず、恐るべし、カラス社会!



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