ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

説明の非を直に主治医に質す

2022-08-31 07:30:49 | 食道がん

 腫瘍マーカーの検査結果をねじ曲げて説明されたことがきっかけで、K 先生に不信感を懐くようになった私。以来、K 先生とは波長が合わないままでいます。

 主治医との信頼関係は患者の予後をも左右しかねないほど重要なはず。

 このまま K 先生に主治医を任せていいものか不安になり、毎日顔を合わせている放射線治療科の担当看護師に相談してみました。

 主治医を変更してもらうべきか否かの悩みはよくあることらしく、消化器外科の担当看護師に相談してみればうまく計らってくれるはずと助言もしてくれました。

 果たして、看護師を介することで事がうまく治まるかわかりませんし、たとえ主治医を変えることができたとしても、新しい医師との相性がよいとは限りません。

 そんなふうに色々考えた末、消化器外科外来への復帰を期に、直談判で直接本人に非を質すことにしたのですが・・・。

 ところで、今話題にしているのは主治医引き継ぎとなった K 先生の初診時での出来事。そのとき彼がやった検査データの説明ってこんなふうでした。

 検査データが印字された紙を私に見せながらK 先生、腫瘍マーカーCEAとその基準値の上限箇所にそれぞれ○印を付け、
「このように基準値超えの検査結果になっています」と、CEA値自体は正常値にもかかわらず、こんな間違った説明でした。

 そしておもむろに、“食道がん再燃” の懸念があるからと、内視鏡検査の実施を提案してきたのです。

 かくも回りくどく手の込んだ話の進め方だったので、これは自分の提案を通すために故意にねじ曲げた説明だったのではと思えた次第。

 そのとき、本音で思った私の疑問はこんなでした。
「この人、本当に医者? なぜ、こんなデタラメを言う?
 単に、“内視鏡検査を受けてみませんか?” と言えばいいのに、
 なぜ、回りくどい言い方をしたんだ?」

 世の中、自分の痛いところを突かれるとサッと顔を変える人がいます。
その時はマスク越しでよくわからなかったものの、そんなふうに顔を変えた気配など K 先生にはなかったようです。

 そして、・・・
「ありがとう! 直に言ってもらえて良かったです!
 もし言いたいことがあったら、どしどし言ってください」と、かくも殊勝な言葉を口にしていたK 先生。

 それでも K 先生にとっては、私は注文の多い患者であって、少し御しづらくもあるらしく、こう釘を刺すのも忘れていませんでした。

「がん治療の進め方については、もっともっと摺り合わせが必要なようですネ?!」と、自分のことは棚に上げ、どこか他人事みたいに言っていた K 先生でした。

こちらの記事もご参照ください。
初対面での2~3分が人物評価を決める? - ヒゲジイのアル中よもやま話 (goo.ne.jp)

 

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医者も人間、言い忘れもときにアリ?

2022-08-24 07:42:32 | 食道がん

 6週間にわたる食道がん放射線治療も最終週に入り、その日は週1回の放射線治療科医の診察日。担当医の H 先生、診察室に入るなりこう言って迎えてくれました。
「順調な経過ですから私の診察は今回が最後、次回から元通り外科の方で担当してもらいます。」

 この機会を逃したらもう二度と聞くチャンスはないかもしれないと思い、私は最も聞きたいことを尋ねてみました。
「ところで、放射線治療の成果はいつになったらわかるのでしょう?」
放射線治療を受けていながら、先行きが一向に見えて来ないことから “うつ” になりそうだったのです。

「そうか、まだ説明してなかったですねぇ?!」 H 先生、こう続けました。
「がん細胞にも世代交代というのがあって、放射線はそこに効くんです。
 だから、効果がハッキリするのは早くて3~6ヵ月ぐらい後からで、
 それまでは、たとえ内視鏡で見てもわかりません。
 効果は十分期待できますから、まっ、楽しみに待っていてください!」

 “治療効果は何時になったらハッキリするのか? ”
これはがん患者に共通で、しかも最大の関心事であるはずです。

 医者なら当然心得ているはずなのに、H 先生は迂闊にも、その説明をすっ飛ばしていたようなのです。

 医者も人間、失念することもあるでしょう。医者が説明してくれないなら、患者の方から説明するようせっつくべき。今回、そう実感した次第です。

 なんやかんやあってもさすが臨床医のH 先生、放射線照射による副作用については治療開始前の初診時にジックリ説明してくれました。安全性についての説明ですから当然、全く抜かりナシでした。

 中でも発赤(皮膚)、食道炎、肺炎、血小板減少症、白血球減少症は、急性期副作用としてよくあるようで、治療期間中 H 先生も特に注意を払っていました。当然ですが、これら副作用にはすべて “放射線性” が冠に付きます。

 ご多分に漏れず私にも、食道炎と血小板減少(症)が出て、照射部位の皮膚にも発赤が現われたようですが(自分では識別できず)、幸いいずれも軽いままで済みそうです。

 効果発現に3~6ヵ月もかかるということは、胸椎骨折など遅発性の副作用(晩期の合併症)もそれ以上の注意期間が必要ということ。ヤレヤレ、厄介なことです。

 

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がん患者のボヤキ節

2022-08-17 07:12:17 | 食道がん

 土・日・祝日を除き6週間かけて30回連日照射という日程で始まった放射線治療も、今日を含めてあと4回(6日間)残すのみ。
新型コロナにいつ感染するかヒヤヒヤものの毎日でした。

 思えば、毎日通院なんてアルコール専門クリニック以来のこと。
62歳10ヵ月のときから始まり、2年10ヵ月間も続きました。

 あの頃は、断酒を続けてさえいれば必ず回復できるという確信があり、通院中に身体の復調も実感できたので残りの人生にも希望を持てた毎日でした。

 それに引き替え今回は、放射線性食道炎などの急性期副作用はしっかり現われるくせに、肝腎の快方に向かう気配は一向に体感できない、ある意味オアズケ続きの通院です。

 唯々あるのは、死期が少しばかり遅延するかもしれないという淡い期待だけ。加療中であっても治療効果の一端が少しでもわかれば、それだけ頑張り様が違うはずなのですが・・・。

 世に何かを残したいがために生きる。こんな大前提で生きてきた人生だったはずです。

 ですから若い頃は、病気の治療を受けたとしても、それは遠大な目標(?)を叶えるため必要な手段に過ぎない。そんなふうに思っていました。

 ところが、今は皮肉なことに、治療を受けること自体が目的で生きているような気がしてなりません。いつの間にか手段が目的化してしまったようなのです。

 世のため何かしているかと問われたら、多少なりとも医療経済に役立っているだけと応えるしかありません。

 かくして、がん化学療法にせよ放射線療法にせよ、私にとって抗がん治療弥縫策としか思えなくなっています。

 “食道がん” の再発とそれに対する弥縫策を、こんなふうに繰り返すことによって生への執着心を徐々に薄め、諦めの境地へとジワジワ導こうというのでしょうか?

 以上は、がん患者のヒガミ? それとも単にイジケているだけ?
やはりボヤキ節ですかねぇ?!
   ♪ハァ~ァ、コリャコリャ、サァ~ァ、ドーしたドーした・・・♪

 

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“無理をしない” がわからない

2022-08-10 07:26:11 | 老化現象

 再燃した食道がんに対する放射線治療、6週間にわたる毎日通院によって計30回照射という治療日程ですが、それも2/3超が過ぎました。

 先日、担当の K 看護師が型どおりにこう聞いてきました。
「お変わりありませんか?」
「少し、しんどくなってきたような・・・」と応えた私。
「暑い中、連日ですからねぇ。どうか無理をなさらないでくださいネ!」
とK 看護師、これも型どおりに励ましてくれました。

 そこで、丁度いい機会と思い、こんなことを話してみました。

「『無理しないで!』と仰る気持ちはよ~くわかるし、
 そう言ってもらえるのは実にありがたいんですけど、・・・
 私ね、“無理をしない” という言葉の意味がわかってないんです。
 どういうときにどうすべきか、そこのところわからないんですネ。」

 K 看護師は怪訝な顔をして聞いていたので、それを見て私はこう続けました。

「例えばの話、ただ歩いている分には疲れを感じずに歩いていられる
 のですが、
家に帰り着いた途端、疲れがどっと出てくることって
 ありますよネ?

 そのとき初めて、『あっ、無理をしていた』とわかるんですネ。
 私が言いたいのは、“無理” の意味が結果論でしか理解できない
 ということなんですが、・・・。こんなことって、ありませんか?」

 職業柄さすがに聞き上手な K 看護師です。
「それなら私にもありますよ。よ~く、わかります!」と、笑顔で相づちを打ってくれました。

 奥歯に物が挟まった私の言い方でしたが、さらに言い換えてみればこんな単純な話なのです。

 始める前から明らかに無理と思えることは、流石にしないので問題外です。
 問題になるのは、特に意識するでもなくやり始めた場合で、一旦始めたら最後、やり終えるまで続けることになります。
 そして、終わってから「無理をしてしまったか!?」となるのですが、文字通り “悔やんでも後の祭り” が定番です。

 こんなこと、気ばっかり若くてまだまだ大丈夫のつもりでいる所為でしょうか? 
「無理をしないで!」と言われるたび、「なるようにしかならないサ」
と半ば諦め顔でいるしかありません。

 かくもゴチャゴチャと、老化が進んでいる私です。

 

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“がん” の放射線治療も命懸け?

2022-08-03 06:58:49 | 食道がん

 再燃した食道がんに対する放射線治療も半分の日程が過ぎました。
 前回に引き続き、今回も放射線治療に伴う副作用について触れてみます。

 先ず放射線性食道炎について。
 放射線科医 H 先生の巧みな問診で明らかになった副作用ですが、どうやら補足説明が必要なようです。ことの顛末はこうです。

 食べた物を飲み込む際、喉元での抵抗感あるいは狭窄感が次第に強くなって来たので、2回目の診察時に H 先生にその旨相談してみました。

「食べた物が喉元を通るとき、飲み込みづらいって言うんですか、
 喉につっかえる感じの抵抗感があるんですが、・・・。」

「それこそ食道炎の症状。場所がご近所同士だから喉に感じるの!
 ・・・それよりもネ、血小板数が減り続けているんです、着々と。
 ですから、来週も血液検査をしましょうネ?!
 それと、放射線性肺炎の可能性も考えて、念のためX線検査もネ。」

 “食べ物が食道を通っていく感覚”が即ち食道炎の症状。H 先生の誘導尋問通りに、そう思い込んでいた私です。
 ですから、喉越しに強い違和感があったとしてもそれは別物だと考えていたのですが、喉越しの違和感も食道炎の症状だそうです。これが補足説明の一つめです。

 その件よりも遙かに重く感じたのはH 先生の後半の言葉、血小板数の減少の方でした。
 以下に、放射線治療開始前から開始後にかけての血小板数の経時的推移を示します。

 治療開始1カ月前16 . 8万→治療12日目14 . 5→治療19日目13 . 0
              (血小板数基準値:15 . 8 ~34 . 8 [104/uL]、下線部:異常値)

 確かに、たった2、3週の間に血小板数は着々と減りつつあります。もしも、10万(7万?)を切るようなことになったら出血傾向がハッキリ出始め、紫斑などが現われないとも限りません。

 やはり、放射線治療の副作用も半端ではないのです。しかも、血小板減少症への対抗策といったら血小板輸血しか手段がないそうで、さすがにこれにはビビりました。

 抗がん剤治療にせよ放射線治療にせよ、“がん” との闘いはかくも命懸けなのです。

 ところで以前、抜歯がきっかけで起こる放射線性顎骨壊死について触れました。こちらの方も補足・訂正があります。

 この件についてその後、放射線科医の H 先生に確かめてみたのですが、食道がんに対する放射線治療で顎骨壊死を起こすことなどあり得ないとのこと。心配に及ばないそうです。
 もっとも、直接照射もあり得る頭頸部がんの場合なら十分起こり得る副作用だそうで、やはり油断は禁物です。以上、ご参考までに。

 

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