ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

あのお婆ちゃん、まさか認知症?

2023-03-29 06:52:46 | 老化現象

 先日、放射線治療7ヵ月後の食道がん検診に行った県立病院でのこと。
再診自動受付機のところで妙なお婆ちゃんを見かけました。

私より少し年上の80代? コザッパリした身なりで顔立ちもごく普通、品のいいお婆ちゃんでした。

 そのお婆ちゃん、すぐ隣の再診自動受付機にいたのですが、診察券を機械に差し込んだままジッと案内画面を見つめたままでした。どうやら、次に何をすべきかわからないようです。

 その再診自動受付機の画面をチラっと見てみたのですが、
彼女のその日の予約内容(診療科、医師名、予約時間)が表示され、
後は確認ボタンに触れさえすれば即受付票が発券される状態にありました。

「(後は、確認ボタンに触れればいいだけですよ)」と、
声を掛けて上げればいいものを、私も急いでいたのでサッサと自分自身の
再診受付を済ませに掛かりました。

 そしたらそのお婆ちゃん、どうやら私のやり方を見倣ったらしく、
確認ボタンに触れた後シッカリ受付票を手にしていました。

 ところがです。受付はそれで済んだはずなのに、どういうわけか彼女、再び診察券を機械に差し込んでは受付票の発券を繰り返し始めました。

 思い余って私が
「受付、もう終わっているでしょう?」と、彼女に指摘すると

「掛かっている科が多くてねぇ、・・・」と、もっともらしい言い訳が返ってきました。

「(えっ、複数の科を受診するため? この人、再診は初めて?
 経験者なら、一回通すだけで済むと知っているハズなのに、
ひょっとして、このお婆ちゃん、認知症? ・・・)」と、
割り切れない気持ちのまま私はその場を離れました。

 次に同じお婆ちゃんを見かけたのは検査用採血室で、でした。
ここでも彼女、一悶着を起こしていました。

 何と、採血順を決める整理券を複数枚もっていたらしいのです。この整理券も機械が発行するもの。
自分の得意技を、またまた繰り返していたお婆ちゃんでした。

「やはりあの婆ちゃん、認知症では・・・?」やっと、そう確信するに至りました。 続きは、また次回・・・

 

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看護師 “もみじ” さんと再会

2023-03-22 06:04:15 | 食道がん

 食道がんは放射線治療の後、3ヵ月に1回の経過観察になっています。その定期検診のため先日、県立病院に行ったときのことです。

 採血のため検査室に入ったら、
「あら、ヒゲジイさんお久しぶり! その後どうですか?」と、
担当看護師の方から私に声をかけてきました。

 マスク越しではあったものの顔をよく見ると、以前放射線治療室(リニアック室)にいた K 看護師でした。

 彼女、目の大きいところと体つきが女優の山村紅葉さんソックリなので、皆から “もみじ” さんと呼ばれていました。

 どうやら彼女、業務シフトで検査室採血担当に変わったようなのです。異なる部署(科)で同じ看護師に会えたのは初めてです。

 彼女、早速採血に取り掛かり、私はというと辛うじて血管が見えやすい右腕の方を差し出しました。

  肘の内側を肘窩(チュウカ)と言うそうですが、私の肘窩の静脈は見えにくいらしく、看護師泣かせです。

 血管を見やすくするため、看護師によっては肘を採血枕に置かせた状態のまま、掌に力を込めて肘窩を数回摩ったり、肘窩を上向きにさせたまま拳を数回握りしめさせたりします。

 で、看護師 “もみじ” さんはというと、彼女流の静脈確保策なのか
「腕をブランとぶら下げて、拳を2、3回握って下さい」と。

 そうしてから、やおら注射針を一気にブスリと突き刺しました。赤黒い血液がチューブの中を流れるのが見えました。

「血管が見えなくても要は勘、勘で当たりを付けるんですよ!」と、
涼しい顔で “もみじ” さん。

 そうしてから、
「ヒゲジイさん、確かバイアスピリンを服用中でしたね」と言うと、止血帯を十分過ぎるほど十分にキツク巻いてくれました。

 6週間の放射線治療を受けたのは半年以上前のこと。そのときの会話で、バイアスピリンを服用中などとは話したこともなかったのですが・・・。あるいは、外科手術を避けた理由を話した中で触れたのか?

 いずれにしても彼女、私の病歴をしっかり頭に叩き込んでいたようです。

 採血テクニックといい、患者の病歴把握といい、看護師としてのプロ根性を、“もみじ” さんからも窺い知ることができました。

 

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つい今しがたのことなのに・・・

2023-03-15 06:49:02 | 老化現象

 先日、糖尿病性眼科検診のため半年ぶりに受診した眼科クリニックでのことです。

 先ず、呼ばれて入ったのは眼科検査の機器のある中待合のような大部屋。そして、直ぐに気づかされたのは検査機器の配置換えでした。

 以前は、部屋の中央にあったデスクタイプの検査機器が、すべて部屋の端の方にまとまって移動していました。部屋の中央に残っていたのは待合ベンチと視力検査器ぐらいのものでした。

 検査は先ず、眼圧測定から始まりました。

 眼圧の測定機も、デスクタイプのものからハンディタイプの小さな測定器に変わっていました。ですから、私は待合ベンチに座ったまま動かずに眼圧測定を終えることができました。

 次ぎに受けたのは視力検査です。場所を少しだけ移動して視力検査を終えたとき、メガネがどこにもないのに気づきました。

 てっきり、眼圧測定を担当した看護師が預かってくれているものと思っていたのですが、既に彼女、別の患者の測定に取りかかっていたのです。

「つい今しがたのことなのに、もう何も覚えていないとは・・・」
もの忘れのひどさに正直、愕然とし慌てもしました。

 そのときです。ふと足もとを見たら、私のメガネがカーペットの床に落ちていました。

 踏まれて壊われていても可笑しくない状態だったのに、無傷だったメガネを見てホッとしました。

 眼圧測定のとき、どうやら外したメガネを膝の上に置いたらしく、視力検査で椅子を移動した際膝から落ちたらしいのです。床がカーペットだったので、メガネが落ちても音がしなかったようです。

 ここの眼科は半年に1回の受診です。前回に比べ、検査機器の配置換えの他、スタッフも大幅に入れ替わっていました。

 スタッフも検査機器も、かくも大幅に入れ替わっていますから、思わぬトラブルが起きても不思議ではありません。

 とは言っても、検査のため外したメガネの置き場所がないのは眼科として致命的。是非とも、メガネの置き場所ぐらいは欲しいところです。

 ここの眼科も他の医院と同じく、患者は圧倒的に年寄りが多いです。つまり、“つい今しがたのことなのに、もう何も覚えていない” という人々ばかりなのです。

 置き忘れは患者の自己責任・・・などと、メガネの置き場所がないまま放っておいたら、外したメガネを壊すような事故が必ずや起きることでしょう。

 ・・・と思いつつ、何も言わずに帰途についた “老人性健忘症”(?)のある私でした。

 

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センスは “服” に出る?

2023-03-08 06:21:30 | 雑感

 歯の浮くようなお世辞でも、褒められたらやはり嬉しいものです。

 先日、Face Bookで面白い記事を見つけました。何でも、心のあり様が身体のある部位に象徴的に現われることを処世訓に仕上げたもののようで、表題は “身体の10訓”(?)とか言っていました。

 そのいくつかを上げてみると、たとえば、

 ○ 性格は “顔” に出る   ○ 生活は “体型” に出る
 ○ 感情は “声” に出る   ○ ストレスは “肌” に出る
 ○ 落ち着きのなさは “足” に出る

などです。結構、しっかり的を射た訓言ではないでしょうか。

 それらの中に、身体の部位ではない “服” という言葉を用いて、こういう訓言もありました。

 ○ センスは “服” に出る

 センスは身に着けている物すべてに及ぶハズですが、特にそれが凝縮して現われるのが “服” だと言うのです。もちろん、着ている人本人のセンスの良さを指しているのでしょう。

 まさしく図星だと思うのですが、個人的には少し幅を持たせた意味合いにしたいと考えます。と言うのも実は、私にはこういう経験があるからです。

 私の大のお気に入り、1着のテーラードジャケット(以下、ジャケット)のことです。30年ほど前、相方に買ってもらった古いジャケットで、黒に近いダークブラウンのベルベット生地で出来ています。

 このジャケット、たまに着て出かけるときがあるのですが、初対面の女性に限ってどういうわけか私のセンスを褒めてくれるのです。

「オシャレですねぇ! 帽子もお似合いですよ、とってもステキ!」と、
そのときに被っていた中折れ帽までベタ褒め状態に・・・。

 褒められて悪い気はしませんから、ついついその気になる私なのですが。

 ところが、自分自身で選んだ他のジャケットを着たときはこうはならないのが普通。それが生憎なところでもあり、とても不思議でもありました。

 こんな経験があったからこそ私はこう思うのです。“服” そのものとそれを着る人とを並べ、両者の相性の良さを見立てた人こそセンスのいい人ではないか、と。

 そうなるとその結論は・・・これは言わぬが花でしょう、ネ?

 

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またまた、電子マネーカードを置き忘れ

2023-03-01 06:50:42 | 老化現象

 先日の正午過ぎに突然、家の固定電話がしゃべり出しました。
「この電話は防犯のため、会話内容が自動的に録音されます」と。
“オレオレ詐欺” を警戒してつい最近、電話器に自動録音装置を付けたのです。

 出ないでいたら電話は一旦切れ、2、3分後に再びコールしたので今度は出てみました。

 すると受話器からは女性の声で、
「コ○ヨーですけど、いつもお世話になっております。・・・」と、
行きつけのスーパーの名が。

「あっ、ひょっとしてカードの件ですか?」と私。
「そうです(笑。今度、お店に来られるときは忘れずにお受け取りを・・・」

 やはり、電話はセルフレジ機に電子マネーカード(以下、カード)を置き忘れた件でした。

「カードの置き忘れなんて、これで一体何回目だろう?
さすがに10回まではいってないものの、6、7回は確実だ。
(お金を)チャージするときは特に注意しなきゃと、
今日だって十分用心もしたし、確認もしたハズなのにこのザマだ!
愈々、お店の懲りない常習者リストに上がっているのかなぁ~?!」

 電話で、お店から忘れ物の知らせを受けたのは今回が初めてでした。

 翌日、件のカードを受け取りにスーパーへ行ったとき、40代と思しき女性店員が
「カードを忘れる人って結構、多いんですよ。
お客さんのように(カードの)裏に名前を書いてさえいれば 
必ず連絡が付きますから、持ち主に戻って来るんですが、・・・
それでもネ、万が一、カードが不正に使われたとしても、
防犯カメラが必ず犯人を正面から映しています。どーぞ、ご安心を。」

 改めて、セルフレジ機をよく見ると、機械の後方に小っちゃな防犯カメラが付いていて、“防犯カメラ作動中” と小さく書かれていました。

「ほぉ、防犯カメラねぇ、なるほど・・・」と、応じた私でしたが実は、
「(この小っちゃさでは誰も気づくはずがないし、気づかれないと
肝腎の “防犯効果” も期待できるかどうか・・・。)」と、内心考えていました。

 このスーパーの防犯カメラも他所と同じで犯行現場をただ録画するだけのもの。事前に、カードの不正使用を阻止することなどできないのです。

 やはり、カードの置き忘れは丸損すると覚悟しておいて間違いナシ。
その意味でも、高額をチャージしてなくて良かったと思いました。

 ところで、電子マネーの良さは、

 ● 小銭を準備しなくても済むところ
 ● 購買額に応じてオマケ(ポイント)が付くところ

の2つです。これらの利点を最大限活用することに加え、

 ● 買い過ぎ・置き忘れを避ける意味で高額チャージは決してやらない

を、カードを利用する上での私の基本ルールと決めました。

 さて、件の女性店員、話を神妙に聞いていた私に気づき、少しは励まさなきゃとでも思ったのでしょうか。

「もの忘れは誰にでもあることですヨ。
 何かをやろうとして(目的地に)行っても、
 (目的地に)着いたらやるべきことを忘れてた、
 なんてこと私にもショッチュウあるんですよ。同じデス!(笑
と言って、屈託なく笑っていました。

 以上、カードの置き忘れを契機(きっかけ)に、機械を介した監視社会の今ひとつ頼りない危うさ(?)を身近に感じたひとときでした。

 

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