この私の身に、俄には信じがたいことが現実に起きました。何と、食道がんが消えてなくなったと言うのです。
事が判明したのは先週の23日(木)、食道の内視鏡検査を化学療法後に初めて受けたときです。放射線療法を年明けから始める予定だったので、腫瘍部位に目印の標識を付けるための内視鏡でした。
「この辺りのはずなんだが、“がん” が見えない!
消えてなくなったようだ!」と、主治医の興奮した声が聞こえました。
以前、腫瘍があった辺りまでカメラを入れても腫瘍が見えないため、立ち会いの同僚医師にも確認を求めていました。その医師も確認した上での話なので確かなようです。
この1週間前に行っていたX線CT検査でははっきりしなかったようで、不変(SD)と診断されていました。ところがどっこい、直接目視した結果が消失(CR)ですからもうビックリです。
何か心当たりがなかったかと問われれば、DCF療法中に主治医も不思議に思っていた異変がひとつありました。
1クール目の投薬終了後、体内で炎症反応や組織の破壊が起きているときに血中に現れるCRP(C反応性蛋白:基準値0.00~0.14 mg/dL)が著しい異常高値を示していたのです。
下に、そのときのCRPの推移を示します。
1クール目投薬終了1日後・・・・・・・ 0.08 mg/dL
1クール目投薬終了2日後・・・・・・・ 0.38 mg/dL
1クール目投薬終了4日後・・・・・・・14.10 mg/dL
1クール目投薬終了5日後・・・・・・・14.82 mg/dL
1クール目投薬終了9日後・・・・・・・ 1.58 mg/dL
1クール目投薬終了16日後・・・・・・ 0.24 mg/dL
1クール目投薬終了4日後に炎症性の発熱はありました。が、てっきり骨髄抑制による発熱とばかり思っていました。2クール目にも微熱がありましたが、CRPの著しい異常高値はありませんでした。
このCRPの著しい異常高値が、ひょっとしたら腫瘍消失と関係あったのかもしれませんが、一体何を意味していたのか結局は謎のままです。
度々言及してきたように、がん化学療法による2~5年の生存率は約30 %と言われているようです。ひょっとしたら私は、生き残れる30 %の中にうまく入れたのでしょうか?
繰り返しになりますが、内視鏡検査をしたのはクリスマスイブの前日。私にとって、一足早い仰天のクリスマスプレゼントになりました。
皆様には大変ご心配をおかけしましたが、年の瀬にこのような良いお知らせができて嬉しい限りです。ありがとうございました。
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