先週の木曜日、大阪・京都・兵庫の2府1県が緊急事態宣言から解除されました。
私はその日の昼、いつも通り夙川の教会へ行ってみることに。ここで開くAAのミーティングは、3月以来休止になったままです。
教会の事務所前のベンチに腰掛けていたら、背後の扉から人の気配がしました。振り返って見ると、そこにはチェアパースン(チェア)のY 氏が。見た目に変わった様子はなく、そこそこ元気そうでした。
Y 氏と会うのは、4月の緊急事態宣言直前に1度会って以来のこと。彼には既にメールで、二人ミーティングをM 氏と続けている旨を伝えてあったので、久々に出向いて来たようです。
「どこにも出かけないものだから、足腰が弱っているし話す機会もまったくない。・・・買物のときレジで店員とちょっと話すぐらいなんだ」と、Y 氏。
Y 氏は断酒歴18年の74歳。世間一般に外出自粛が定着したせいで、すっかり出不精になってしまったようです。会話をすること自体が久しぶりらしく、一人暮らしの彼にはボケの危険な兆候が見て取れました。
「さて、これからだけど、6月一杯は休止を続けるとして・・・
他グループの様子を見ながらだけど、(感染拡大が)再燃するようなら最悪このグループの閉鎖もやむを得ないと考えている。」
Y 氏は、続けてこうも言いました。
「オレは歳も歳だから、感染が怖いのよ。来年3月には(チェアの)引退ということも考えていたんだ。後はメンバーの1人として参加できれば・・・。」
予想以上の弱気な発言に危うさを覚え、私の方は敢えて強気を装いこう提案してみました。
「このグループの閉鎖も? まぁ、2週間の潜伏期間を考えたら、休止は6月第二週まででいいのでは? Y さん、引き籠もってちゃ危ないですよ。司会が負担なら・・・。」
丁度そのときM氏が合流したので、これ幸いにこう続けてみました。
「以前からMさんとも話していたんですが、司会が負担なら私らで代り番こにしますよ、ねMさん?」直ぐにM氏も同意してくれました。
「代り番こなら、司会ぐらいオレもやるよ」と、Y氏。
これで一先ずやる気を出してくれたようで、彼は内心、やはり司会が負担になっていたらしいとわかりました。
それからはミーティング再開に向けてどう取り組むか、前向きな話題に移りました。
「やはりマスク着用と手指のまめなアルコール消毒は必須、
3密を避けるため椅子の間隔を開け15名までに参加者を制限、
飲み物は各自持参で・・・」と、私は日頃考えていた感染防止の具体策を提案しました。
出不精の半ば引き籠もりになっているものの、Y氏は、苦手のはずの “空白の時間” には既に折り合いを付けているようです。さすが断酒歴18年のヴェテランです。
残る課題はボケ防止、それにはやはり “キョウイクとキョウヨウ” が一番と言います。AAのミーティングは、まさに “キョウイクとキョウヨウ” に当たります。
グズグズしていてはダメ。Y氏にとっても私にとっても、一刻も早いミーティングの再開が是非とも必要、そう考えを改めました。
(その後、教会側が6月一杯の催し物休止継続としたため、AAのミーティングも休止継続となりました。)
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私はその日の昼、いつも通り夙川の教会へ行ってみることに。ここで開くAAのミーティングは、3月以来休止になったままです。
教会の事務所前のベンチに腰掛けていたら、背後の扉から人の気配がしました。振り返って見ると、そこにはチェアパースン(チェア)のY 氏が。見た目に変わった様子はなく、そこそこ元気そうでした。
Y 氏と会うのは、4月の緊急事態宣言直前に1度会って以来のこと。彼には既にメールで、二人ミーティングをM 氏と続けている旨を伝えてあったので、久々に出向いて来たようです。
「どこにも出かけないものだから、足腰が弱っているし話す機会もまったくない。・・・買物のときレジで店員とちょっと話すぐらいなんだ」と、Y 氏。
Y 氏は断酒歴18年の74歳。世間一般に外出自粛が定着したせいで、すっかり出不精になってしまったようです。会話をすること自体が久しぶりらしく、一人暮らしの彼にはボケの危険な兆候が見て取れました。
「さて、これからだけど、6月一杯は休止を続けるとして・・・
他グループの様子を見ながらだけど、(感染拡大が)再燃するようなら最悪このグループの閉鎖もやむを得ないと考えている。」
Y 氏は、続けてこうも言いました。
「オレは歳も歳だから、感染が怖いのよ。来年3月には(チェアの)引退ということも考えていたんだ。後はメンバーの1人として参加できれば・・・。」
予想以上の弱気な発言に危うさを覚え、私の方は敢えて強気を装いこう提案してみました。
「このグループの閉鎖も? まぁ、2週間の潜伏期間を考えたら、休止は6月第二週まででいいのでは? Y さん、引き籠もってちゃ危ないですよ。司会が負担なら・・・。」
丁度そのときM氏が合流したので、これ幸いにこう続けてみました。
「以前からMさんとも話していたんですが、司会が負担なら私らで代り番こにしますよ、ねMさん?」直ぐにM氏も同意してくれました。
「代り番こなら、司会ぐらいオレもやるよ」と、Y氏。
これで一先ずやる気を出してくれたようで、彼は内心、やはり司会が負担になっていたらしいとわかりました。
それからはミーティング再開に向けてどう取り組むか、前向きな話題に移りました。
「やはりマスク着用と手指のまめなアルコール消毒は必須、
3密を避けるため椅子の間隔を開け15名までに参加者を制限、
飲み物は各自持参で・・・」と、私は日頃考えていた感染防止の具体策を提案しました。
出不精の半ば引き籠もりになっているものの、Y氏は、苦手のはずの “空白の時間” には既に折り合いを付けているようです。さすが断酒歴18年のヴェテランです。
残る課題はボケ防止、それにはやはり “キョウイクとキョウヨウ” が一番と言います。AAのミーティングは、まさに “キョウイクとキョウヨウ” に当たります。
グズグズしていてはダメ。Y氏にとっても私にとっても、一刻も早いミーティングの再開が是非とも必要、そう考えを改めました。
(その後、教会側が6月一杯の催し物休止継続としたため、AAのミーティングも休止継続となりました。)
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