我が町の市会議員選挙では、候補者自ら自転車を漕いでアピールして見せるぐらいがちょっと毛色の変わった選挙運動だったでしょうか。そんな場合でも、選挙カーが後を付いて実況宣伝していました。
左翼政党候補者以外、街頭演説(辻説法)をするなどはまず皆無で、これでは候補者の人柄はわかりませんし、市民生活上の問題提起も当然ありません。その左翼政党候補者にしても、何かにつけ国政批判に繋げる常套話が主で飽き飽きするばかりでした。
こんな不毛な選挙運動ですから、多くの有権者は選挙に無関心でした(投票率48.70%)。投票した人もせいぜい選挙ポスターや選挙カーの街宣だけで判断したのではないでしょうか。選挙公報や辻説法で人物を吟味した上での投票結果とはとても思えない事例がありました。
というのは、私にはどうしても当選してほしくない候補者が一人いたからです。当選6回の現職で、若いときに大腿骨骨頭壊死となり車椅子生活を余儀なくされた身障者のことです。
この人とは、市と住民代表との間で一昨年1年間続いたゴミ・パイプライン存続協議会で顔見知りになりました。少人数の会で、私が傍聴者、彼が住民側委員という利害が一致した関係でした。
協議会での議論を聞いていると、彼の話の端々に尊大ぶって人を小バカにするようなところがあり、多選を重ねた議員特有の傲慢さかな(?)と少々首を傾げることがよくありました。
これ以来、私が道でゴミ拾いをしているときや市庁舎の中でも、彼とはちょくちょく顔を合わせることがありました。ところが、私の方からその都度会釈をしても彼は目礼さえせず、まるで無視を決め込んでいるかのようでした。議員としてあるまじき態度と私には思えました。
今回の選挙公報をみると、彼は身障者の利益代表であることを第一の売りにしていました。少数派代表を自任するのは構わないのですが、6回も多選を重ねた議員が身障者であることだけを今だに笠に着ているようでは情けない、これも私の偽らざる思いでした。
それでも彼は、得票数5位(1748票)で7回目の当選を果たしました。身近な市会議員選挙でありながら候補者本人の人柄をよく知らない有権者ゆえの限界で、大選挙区制の闇を見た思いでした。ちなみに、最下位(21位)で当選した左翼政党候補者の得票数は1061票でした。
“人は、一緒に仕事をしてみないとわからない”
私が会社勤めで身につけた苦い教訓です。人となりというのは、たとえ一緒に遊んでもわかることではなく、損得が絡んだ仕事上の付き合いで初めてわかること、という意味です。
市議会選挙での一服の清涼剤は、最多得票(3068票)当選者が辻説法をしていた若い保守系政党候補者だったことでした。ほとんど聴衆がいないのにもめげず、熱く訴えかける姿に少なからず心を動かされました。このときばかりは期日前投票を済ませたことに、少し早まったかなと悔やんだものです。
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