ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

女性ならではの特性?

2019-09-27 06:01:42 | 自分史
 久々に、2ヵ月に1回通院しているアルコール依存症(アル症)専門クリニックに行ってみました。

 前々回の受診では、主治医の S 先生に元気がなく、自ら老人ボケが進んでいると嘆いていました。その背景には、跡取りにと目論んでいる息子さんとうまくいってないことも窺えました。そんなわけで、今回はどんな様子か興味津々の受診でした。

 さて、S 先生の診察室・1診に入ってみると、意外に上機嫌で迎えてくれました。
「今日は、2診で息子が診察しているんだ。やはりアルバイトでない医者はいいね!」
どうやら、息子さんとのわだかまりが解消されたようでした。
「見ましたよ。顔は余り似てなくて良かったですね。背が高いのはお父さん譲りのようだけど・・・?」
「そうそう、背が高いのはウチの家系だからねぇ。顔と性格は・・・」

 家族の話になったので、頃合いを見計らってこんな質問をしてみました。
「家族の回復って、時間がかかるんですね? 今だにウチのは言葉にトゲがあって・・・」
「それは女性特有の資質から、ということだね。何か事があると、こっちがすっかり忘れていることを『あの時もこうだった』と持ち出して来るでしょう。
 小っちゃいことでもしっかり覚えていて、さもさも大事(おおごと)だったとネチネチ言い続けるし、そう思い込んでもいる。
 挙げ句に、それを更に他のことにまで飛び火させるから敵わない。蟻の一穴から “拡大と飛躍”、これこそが女性ならではの特性です。」と、一般論として説明してくれました。

 私には、この S 先生の言葉が次のように聞こえました。
「あんたのカミサンの辛辣さは、女性生来の特性で一生改まることはない。諦めなさい!」と。

 さらに S 先生は続けました。
「こうなったときは下手に抗ってはダメ。黙っているか、その場から即逃げるかだね。」
これには私も異論ありません。相手は山の “神”、とことん言い負かされるのがオチです。

 けれども、アル症からの回復は身近な人にしか判断できない、こういう回復観を持っている私です。身近にいるそのカミサンに回復(?)が期待できないのなら、自分にも一生回復はないのでは(?)と、ついつい悲観的になってしまいました。まぁ、結局は世の亭主族の多くと一緒、ということなのでしょう、ネ?

 今回の S 先生は、以前と同じ経験豊富な臨床医の姿に戻っていました。跡取り問題が彼の一番の気がかりだということもよくわかりました。さて次回はどんな様子を見せてくれるのか楽しみです。



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ブログ開設から丸5年

2019-09-24 05:51:51 | 自分史
 アルコールの後遺症PAWSのひとつドライドランクを記事にした『断酒中のハイテンションは危ない!(ドライドランク)(2014.9.06投稿)で始めたこのブログ、お陰様で開設から丸5年を超えました。“にほんブログ村” のヒゲジイさんのプロフィールを見ると、開設日が2014年9月26日になっていますが9月6日の間違いです。

 写真一つない文章だけの記事なのに、それでも読んで下さる方々がいてのこと、どんなに励まされたことか計り知れません。開設して丸3年のとき、このブログの目的は次の3つと書きました。

 ● アルコール依存症回復への闘病記録
 ● 認知行動療法 “言語化” の実践記録
 ● 自分の “認知のゆがみ” を知ること

 これらは今でも変わっていません。最近はこれらに加え、よくこなれた文章表現になるよう試みてもいます。そこで、目的にもう一つ加えることにしました。

 ★ よくこなれた文章表現を試みる場

 理屈を捏ねるのが好きな私ですから、これまでとかく抽象的で硬い言葉を使用しがちで、くどくどしく冗長な文章にもなりがちでした。そんなところを改めようと考えた次第です。

 ところで、好奇心がなくなったらボケた証拠と聞きます。たとえ日常的で些細なことにでも面白味を見出せたらそれが好奇心。そんな好奇心がある内はまだまだ大丈夫! そう考えています。精々、アンテナを目一杯広げ、イカレタ記憶機能にむち打ってネタ漁りに励むだけです。

 ブログ開設5年を期し、以上の4本柱でブログを続けて行けたらいいなと思っています。これからも引き続きご愛読下さるようお願いします。



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気力に萎えが?

2019-09-20 06:38:31 | 雑感
 近頃、やはり老いてきたなぁと認めざるを得ません。体力的にもさることながら気力に萎えも出てきたのです。

 先週金曜日の朝、いつも通りラジオの音で目覚めました。横になったまま、うとうとしている内にラジオが止まったようです。再び目を開けると腕時計は6時過ぎを指していました。仕方なく起き上がってヴェランダに出てみました。

 外は雨で暗く、気温も下がってひんやりした朝でした。腕時計をよく見ると秒針が止まっていました。そのことに気づいた途端、少し気落ちしてしまいました。実際は7時過ぎだったので何とか気を取り直し、ブログに記事を投稿しました。

 ですが、後は読むのにも書くのにも気乗りせず気力が萎えてしまいました。つい二度寝をしてしまい、次に目覚めたのはお昼過ぎでした。日課にしている市役所行きは、已む無く止めにしました。

 実は最近、こんなふうに気分が乗らない日がちょくちょくあります。

 前日の木曜日は週1回徒歩で夙川まで往復する日でした。往きは、自宅から市役所まで約2 km、市役所で時間をつぶした後夙川までが約4 kmで計約6 km。帰りは自宅まで約4 kmですから、往復で約10 kmの道程になります。

 ゴミ拾いをしながらの徒歩行ですから2割増しとして、正味で往復約12 kmぐらい、短い休憩時間込みで歩くだけの時間にしたら優に4時間超えになるでしょうか。イヌの散歩は疲れると聞きますが、ゴミ拾いも似たり寄ったりなのです。

 こう見てみると、どうやら日中歩き回る時間が4時間を超えた場合、身体に応えるばかりか翌日の気力の方にも響くようなのです。疲れで足が重く感じるのはさすがに翌朝まで残ります。が、筋肉痛などはありません。むしろ問題なのは翌朝の気分のノリです。

 さて、この対策をどう立てるべきか?

 まず、ゴミ拾いをパスする手があります。時間短縮できて疲れも減るでしょうが、欲求不満で精神衛生上よくありません。

 次に、いっそのこと路線バスを利用する手もありますが、遠回りするため片道50分もかかり、歩くのと変わりません。覿面に足腰が弱まり、一層老けること必定です。

 やはり翌朝気分が乗らない場合は二度寝を決め込むことが一番でしょうか。いつも通り早朝に起き、気分次第でまた寝るのもよし、出かけるのもよし。これが最も無難でしょう、ネ?

 まぁ、ざっとこんなふうな先週の今日だったのですが、さて今朝はというと晴れ上がった涼しい朝になっています。これではどうやら二度寝しなくても済みそうです。

 因みに日課にしているゴミ拾いは、先週の金曜日も普段のコースの半分ながら午後にしっかり済ませました。念のため。



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自助グループで内紛が!(下)

2019-09-17 06:04:46 | 自助会
「アルコホーリク・アノニマス(AA)は、経験と力と希望を分かち合って共通する問題を解決し、ほかの人たちもアルコホーリズムから回復するよう手助けしたいという共同体である。」(AAミーティングハンドブック序文より)

 AAはたくさんの小グループからなっていますが、正確な数ははっきりしません。ルールらしきルールがないに等しいので縛りがゆるいというのが特徴で、よい意味でイイカゲン(好い加減?)な組織です。
 そのため、それぞれの小グループにチェアパースン(チェア)という世話役を置いて運営されています。それだけにチェアには幅広い裁量が任されていて、なかには自分の天下と勘違いする輩もいて内紛になることもあるようです。
 私の属しているのもそんな小グループですが、最近チェアの不適切な司会者選任を巡ってつまらない内紛が起こり、そのためグループの分裂が現実味を帯びてきました。

                              (以上は前回記事からの抜粋)

 今回の内紛では、どうやらチェアの資質にまで問題が波及したようなので、せっかくの機会ですから私なりのチェア像を考えてみました。

 私などは最低限、次の必要条件二つを満たせば、チェアとして十分と考えています。

 一つは、運営資金となる献金を適正に管理できること
 一つは、司会を任せられる人物を見抜く眼力があること

 ミーティングの人気・不人気の鍵は司会者が握っています。その鍵というのは、テーマの選定とそれに沿った導入話ができること、トップバッターの発言者を誰にするかの3点で、概ねこれらで盛会になるか否かが決まります。

 なぜトップバッターの発言者が大事か? テーマが出されると、各自それに沿うべく自分の過去との対話に没頭します。司会者の導入話など聞き流す人が多いので、必然的にトップバッターの話がその後の流れを決めることになるのです。

 斯くて、うまい司会者にミーティングを任せれば常連が増え、それだけ盛会が続いて献金も集まりやすくなります。このように上記二つの必要条件はしっかり連動しています。

 司会者の選任で唯一慎重であるべきは、断酒歴の浅い人を選ぶ際です。

 司会をするにはかなりの緊張(感)が強いられます。そんなストレスが人によっては逆効果になる可能性大なのです。PAWS(急性離脱後症候群:アルコールの後遺症)から脱し切れていない断酒歴3年未満の人や他の精神疾患を合併している人の場合は、できれば司会者から除外した方が無難だと思います。

 斯くも責任重大な司会者ですが、その司会者を決めるのが大本のチェアです。それだけにチェアの責任はより重く大きいのです。

 私からみれば、今回の内紛の原因は、チェアとは斯くあるべしという高望みにあるのではと睨んでいます。チェアは単に、無償で雑用をやってくれる有り難い世話役、これが実像です。

 だから、司会者がいなくて困っているようなら、小グループ内で司会を交代で務めるなど、できるだけチェアの負担を周りの皆で分担すればよいのです。昼の部ではそうなっていますし、私もそのつもりで司会者を引き受けています。
(この稿お終い)



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自助グループで内紛が!(上)

2019-09-13 08:07:23 | 自助会
「アルコホーリク・アノニマス(AA)は、経験と力と希望を分かち合って共通する問題を解決し、ほかの人たちもアルコホーリズムから回復するよう手助けしたいという共同体である。」 (AAミーティングハンドブック序文より)

 AAはたくさんの小グループからなっていますが、正確な数ははっきりしません。ルールらしきルールがないに等しいので縛りがゆるいというのが特徴で、よい意味でイイカゲン(好い加減?)な組織です。

 そのため、それぞれの小グループにチェアパースン(チェア)という世話役を置き、幅広い裁量を任せて運営されています。それだけになかには自分の天下と勘違いする者もいて、内紛になることもあるようです。

 私の属しているのもそんな小グループですが、最近つまらない内紛のために分裂が現実味を帯びてきました。小グループを脱けると言い出す人が次々出ているのです。訳を聞くと、世話役であるチェアのやり方に我慢できなくなったと言うのです。

 事の発端は、夜の部のミーティングであったある事件だそうです。チェアが依頼した他グループの司会者がヘマをやらかし、せっかくのミーティングが混乱で台無しになったそうなのです。

 後で開いた内輪の会合でチェアの責任を問う声が出たのに対し、チェアは自分一人の責任ではないと言い張り、司会した人が属す他グループの責任にまで言及したそうです。これがきっかけで、グループ間の反目にまで問題が拡大してしまったようなのです。

 件のチェアは、これまで専ら外部の人に司会を依頼してばかりで、自分自身では司会をしなかったと言います。このこともグループ内の蟠りになっていたようです。

 以上は、当事者の一方から聞いた話です。

 自分を棚に上げてエラソウに言いますが、誰がみてもこの件はチェアの責任です。ミーティング中に司会者を補佐してあげなかったことも含め、責任は自分にあったとチェア自身が潔く認めればいいだけの話です。

 その場の成り行きもあったのでしょうが、チェアは内輪の会合で自分の一部を否定されただけなのに、自分の全部を否定されたと思って、つい反発してしまったのでしょう。そのときのチェアの言い方に、私には彼の引き摺っている “認知のゆがみ” が見て取れました。

 確か彼は、断酒歴が12年だったと思います。主治医に「あなたはまだ底着きしていない」と言われたことを今だに引き摺っている人でもあります。まだまだ回復への道半ばと言ったところでしょうか。

 件のチェアには、今回の苦い事件を糧に自身の “認知のゆがみ” に気づき、それを克服する機会にしてほしいと祈るのみです。

 とは言っても、最近2週に1回は昼の部の司会を務めている私です。とても他人事とは思えません。人の集まりには内紛が付きものと言いますが、さてどうなることやら・・・。
(この稿つづく)



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老女とイヌと死んだネズミ?

2019-09-10 05:45:40 | 雑感
(予めお断りしておきますが、記事中に微妙な描写部分があります。)

 お馴染みの東屋のある公園での出来事です。ゴミ拾いをしながら園内を半分ほど回ったとき、シルバーカーを押しながら公園に入ってくる老女が見えました。

 目が合ったので私が会釈すると、その老女もニッコリと応えてくれました。歩くのに少し不自由なぐらいでごくごく普通に見えました。耳の垂れた小型犬が一緒で、彼女の先をリードなしで歩いていました。

 彼女の向かう先にふと目を向けると、何と児童用遊具の側にネズミの死骸が転がっていました。公園隅のフェンス近くではなく、これ見よがしに人の通るところにコロリとです。
「ネズミがいるから気を付けて!」はっきり “死んだ” と言わなかったからか、声をかけても反応ナシでした。

 イヌもイヌです。死骸を嗅ぎもしないで何もなかったかのように通り過ぎて行きました。後に続く彼女の方も、ちゃんと目が見えているはずなのに全く気づかなかったようです。死骸を少し踏みつけたようでしたが、平然と足を運んでいました。

 これではいけないと早速、ネズミの死骸を片づけることにしました。毒入り餌でも食べたのでしょうか、死骸は口から血を流していました。トングで後ろ脚を抓み、頭から死骸をビニールの小袋に入れたのですが、尻尾が死後硬直で硬い棒のようでした。

 公園を一巡した後、東屋に戻って一服していたら、彼女のイヌが近づいてきました。イヌ音痴(?)なので種類が何かわかりませんが、クリッとした目の愛くるしい顔をしていました。

 改めてイヌの体をよく見ると、イヌの後ろ脚に汚れがついていることに気がつきました。人の吐き出した痰がひっ付いたのか、それともウ○コが漏れたのか、ドロッとした汚物でした。

 そのことを彼女に指摘すると、
「まぁ、マルちゃんちょっと汚れてるねぇ! さぁ次、行きましょか?!」この一言だけ残して去って行きました。彼女、イヌのことなるとちゃんと聞こえていたのです。

 こんなこと、普通の飼い主なら気づかないはずはありません。しかも、あまり手入れもされてないようで、毛はボサボサ、あばら骨も浮き出ていて栄養状態の悪さは歴然でした。 
         *   *   *   *   *
 老化にはマイナスのイメージがあり、私の関心事も今は日々進行している老化です。常にそんな気持ちでいるせいか、役者の揃った(?)この日の出来事に、妙に引っかかるものがあったのだと思います。

 冷静に思い起こしてみたら、飼い主の老女もイヌも似たり寄ったりで、どちらも相当に老化が進んでいたようです。ところが老女もイヌも様子にシンドさはなく、淡々としていました。

 老化と共に身体の自由も徐々に利かなくなりますが、それでも慣れればそれなりに何とかなるもの。本人に痛みさえなければ、傍が気を揉むほど痛々しいものではないようです。ほんの少し不安が薄らぎました。



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警備員の兄(あん)ちゃん

2019-09-06 06:07:09 | 雑感
 今回は金曜日の男、コープで警備員をやっている兄(あん)ちゃんの話です。失恋の痛手からやっと癒えて、気分は平和と言っていましたが、どうやら身辺に変化の兆しがあったようです。

「どう? 相変わらず平和か?」と問いかけてみたら、兄(あん)ちゃんニヤリと笑い、
「ちょっとネ、平和ではなくなったんですよ。」
「何か、胸がザワザワすることでも?」
「当り!!! この前、メルアドと電話番号を交換した娘ができたんです。食事だけで2万かかりましたけどね。」
「そりゃ、おめでとう!!! 女と付き合うには金がかかる。それぐらい投資だと思えばいいんじゃないの?!」
「実はネ、三つ叉かけてんです。そんなのでいいのかな?」
「それも投資でいうリスクヘッジのようなもん。だから別に気にしなくていいと思うよ。」

 思わず口任せに出たリスクヘッジだったのですが、いい機会だからとこんなことも付け加えました。
「いいか、恋愛にせよ結婚にせよ、“相手は別人格” だってこと忘れちゃダメだよ。意味分かる?」
「“赤の他人” ということですか? 何か水差すなぁ。」
「ちゃんとわかっているねぇ!? たとえ恋愛結婚だからといっても、“相手は決して自分の思い通りにはならない” ってこと。私の苦い人生経験に裏打ちされた結論だよ。」
「へぇ、苦い人生経験?」
「離婚騒動でイヤっと言うほど思い知らされた。頭ではわかっちゃいたけど、気がついたときには遅かったのよ。・・・本当は孫に言うつもりだったけど、まだ先の話だからその練習のつもり。」
「意味深ですねぇ。まぁ、おっチャンの言うことだから心して置きますよ。」と素直に応じてくれました。

 とは言っても恋は盲目。一旦、恋に落ちたら痘痕(あばた)も靨(えくぼ)は必定で、私の言ったことなどコロッと忘れているでしょう。

 まさしく、男女の恋心というは “摩訶不思議” です。

 相手を吟味ばかりしていてはとても子孫など残せない。しばらくはアラを見えなくしてやろう。そんな自然の摂理が働いてのことなのでしょうネ。


こちらの記事もご参照ください。
大人の条件 ― 人格の違いを弁えた人付き合い』(2016年7月8日投稿)



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うれしさで “惑う”? それとも “迷う”?

2019-09-03 06:01:45 | PAWS
 9月になりました。当地では騒がしいクマゼミ、アブラゼミに代わり、先週辺りからやっとミンミンゼミの鳴き声が聞こえ始めました。ヒグラシの甲高い鳴き声はまだ聞こえてきません。


 さて今回は、想起障害にまつわるエピソードを二つご紹介します。

 なかなか言葉を思い出せない想起障害、老化現象であるばかりか老化促進薬アルコールの後遺症PAWSでもあります。
「こんなときは普通、何て言うんだっけ?」こんな迷いをしょっちゅうしています。私には深刻なことなのでこれまで度々記事にしてきましたが、今回もその続編としてどうぞ。

          *   *   *   *   *
 夙川で週1回あるAAのミーティング、その帰り道もゴミ拾いの定番コースになっています。その日はいつになく空のペットボトルと空き缶が多い日でした。

 コースの終盤、パンパンに張ったレジ袋を3つもぶら下げて幼稚園前を通りかかったとき、お向かいの玄関から出てきた男性が声をかけてくれました。
「何時もいつもありがとうございます。それじゃぁ大変でしょう! それ、家で預かって私がゴミ出ししておきますヨ!」

 これを聞いて一瞬、心が動かされました。週1回しか通っていない所なのに、見ている人はちゃんと見ているのです。

 一応は得体の知れないゴミですし、資源ゴミはコープにお任せ、と決めていましたのでお断りすることにしました。
「それはどうもご親切に・・・。コープが近くですし、もう少しの間ですから大丈夫です。」

 問題はそれからです。こんなときの気持ちはどう表現するべきか、迷いに迷ってしまいました。

 最初に浮かんだのは “うれしい戸惑い”。語感はいいのですが、これは明らかに間違いとわかりました。

 では、“うれしさで心が惑う” か、“うれしさで心を惑わす” か、いやただ単に “うれしさで返答に迷う” か? 加えて、うれしさ “で” か、それともうれしさ “に” か?

 恐らく、正確さで言うなら “うれしさで返答に迷う” でしょうが、どれが最も相応しい表現なのか今だにわからないままでいます。


 ついでにゴミ拾い絡みでもう一つ、バス通りに面した公園でのこと。

 ある朝、同年配の老人がベンチに座ってタバコを吸っていました。そのベンチはいつも吸い殻が散らかっている場所なので、必ず点検することにしています。

 トングを持って近づいて来る私を見て、その老人、何か言わなければと焦ったようです。
「いい仕事してるねぇ! こんなにいい仕事をしていたら、その内きっと恵まれるよ!」

 恐らくは、タバコ吸い共通のやましさからか、思い出す間もなく咄嗟に口を突いて出たのでしょう。 “お恵みがある” でもなく、“報われる” でもなかったので少し違和感がありました。

「そうあって欲しいっすねぇ!」
私にもよくあることなので、笑いをかみ殺すのに必死でした。

         *   *   *   *   *
 言い慣れない言葉遣いをしようとすると、往々にしてこんな滑稽なことになります。



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