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2015年7月17日(金)10時52分
ブリティッシュコロンビア州クートニー国立公園 マーブル渓谷
マーブル渓谷の続きです。
遠くにそびえている山を見てみると、てっぺんまで緑がほとんど無く、全て焼けてしまったことがわかります。これほど「生」を感じない景色は初めてですね。
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とはいえ、その地面では次の生命が着実に息吹いているのです。燃えカスは新しく芽生える植物やそれを食べる動物の栄養源となるのです。
前も書きましたが、カナダでは山火事も自然サイクルのひとつと考え山火事を基本的に手を出しません。人間による消火作業では焼け石どころか焼け山に水だから手を出すだけ無駄、という面もたぶんあるんでしょうけど。
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渓谷はこういうふうになっています。山火事より以前はうっそうと茂る森の中を歩く感じだったのでしょうけど、今ではとても開放的な景色が広がります。
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渓谷を見ながら奥へと進みます。右側なんてボッコボコに削れてますね、これ。
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たぶん山火事で燃えた松ぼっくり。山火事を生き残り、12年目にして芽が生えた・・・のか?
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シマリス(9匹目)。もう望遠レンズに変えるのも面倒になっていますね。
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花。
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奥に行くに連れて底が深くなってる気がしないでもない。
とてつもない期間、侵食を受け続けていたような感じです。かつては水の流れがどうだったのかを想像するのも楽しいです。
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一番奥まで来ました。渓谷を抜けるとそこは普通の小川でした。水流は結構速いです。
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上流を見ます。
繰り返しになりますが、全てを焼き尽くす炎とそれに屈することなく成長を続ける木々には畏敬の念すら覚えます。本当すごい光景だなぁと思います。
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小川の流れは滝となって渓谷の底まで流れ落ちます。今回見てきた他の侵食系瀑布では一番の迫力でした。
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シマリス(10匹目)。動物も戻ってきているということは生態系が復活しているということなんでしょうね。
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瀑布のところから引き返して駐車場に戻ります。
これでマーブル渓谷はおわりです。何と言っても山火事の跡をまじまじと見せつけられた衝撃はとても強いものがあります。こんな光景が毎年カナダのどこかで発生しているのかと。また、動植物もそれに負けることなく自らの生態系を取り戻そうとする姿は逞しいです。
カナディアンロッキーの自然を今日まで何箇所も見てきましたが、一番記憶に鮮明に残っているのは最後の最後に訪ねたここです。
カナディアンロッキーの主要観光コースからは外れたところですが、ここは是非行ってほしいと思います。
これでついにカナディアンロッキーとはお別れ。
山、森林、湖、氷河、色々な表情を見ましたがどれも迫力がありまさに大陸級と言うべきものでした。めぼしいところは今回でおおよそ抑えましたが、まだまだ絶景はたくさんあるのでまた機会を見つけて行ってみたいと思える場所でした。町は綺麗だし食事も美味しいしね。
さて、後ろ髪を引かれながらも最後の街カルガリーへと車を走らせます。
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