黒鉄重工

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北米project 3 ~Encouragement of Canadian Rockies. その50 【2015/07/08~1】

2016-12-01 20:53:25 | 海外旅行記

2015年7月18日(土)12時22分
アルバータ州カルガリー 遺産公園歴史村レイルウェイストリート

引き続きヘリテージパーク編。今回からは鉄道以外の展示物も見ていきます。
滞在時間が残り1時間ほどなので全部を見ることはもちろん、建物の中身を見ることもほとんど不可能です。本当に惜しいことで、カルガリーのもう一泊してここを一日中満喫すればよかったと思っています。既に蒸気船に乗るのは諦めていますからね・・・。
鉄道の工場から建物が並ぶ村の中心地へとやってきたのですが、いい感じの西部劇みたいな町並みが広がっていてとても良いです。19世紀のカルガリーの町並みということですかね?



よさげの建物がゴロゴロしています。が、私は建築系については何も知らないので、あまり突っ込んだ説明はできないです。
この交差点の角に立っているベージュと緑の建物はフリーメーソンのロッジホール Masonic Lodge Hallです。
フリーメーソンというのはなんだか良く分からない秘密結社のような組織で、世界を裏から操ってるとかそういう迷信じみた噂も流れているよく分からない組織です。
表の姿はトレーダーズ銀行の支店なのですが、2階がどうも件の組織のホールなんだそうな。中を見ていないのでよく分かりませんが・・・。本当に惜しいことで。



ちなみにその奥に続くて建物は法律事務所とか歯医者とかそういうのがあります。意外と文明的。



バルカンアイスクリーム店 Vulcan Ice Cream Parlour
1930年代までにはカナダではアイスクリームが普及していて若者を中心に絶大な人気はあったとか。夏のアイスクリーム屋はそりゃもう儲かって仕方がなくてウハハって状態だったそうな。
そんな1910年代のアイスクリーム屋を移築してきました・・・と思いきや、本当は雑貨屋、後に電話交換所兼郵便局だった建物でアイスクリーム屋ではなかったそうです。カナダって保存には熱心ですけれど、経歴と関係ない仕様にすり替えて保存しているというのが珍しくないような気が最近してきましたので、そこは用心して見ていったほうがいいかもしれません。
一応この建物はちゃんと1910年代に建てられたもので、カルガリー近郊のバルカンというところに実際にあったものです。



右の緑の建物はクレアズホーム雑貨店 Claresholm General Store
「クレアズホーム」というのは英語にしては変な綴りだなと思ったんですが、ノルウェー移民によって形成された村だそうです。なのでノルウェー語なんですかね。
1905年築で、1964年にここへ移築されてきたそうな。
左の茶色い建物はグレッドヒル薬局 Gledhill's Drug Store
開拓時代だと医者も獣医もいない原っぱだけの町というのもあったわけでして、そんな中で彼らの役割を果たしたのが薬剤師でした。人間だけでなく動物相手の処方もする必要があったとか。
サスカチュワン州サスカトゥーンの南にあるダンダンという町で1908年築。1972年に寄贈されました。



ウェインライトホテル Wainwright Hotel
ダウンタウンの中でも目立つ建物。アルバータ州ウェインライトに1908年建てられたホテル。中々上等なホテルだったそうです。
1909年には増築して全室に電話を設置しましたが、1929年8月の火事で周辺のビジネス街共々焼失。なのでこの建物は1968年に建てられたレプリカです。
これの内部については後でやります。



アルバータベーカリー Alberta Bakery
デンマークからの移民ハンセンが1912年に建築。1階は店舗、2階は住居というスタイルです。
たぶん中ではパンを売っているんだと思います。さっきのアイスクリーム屋もそうでしょう。



蒸気機関車がやって来たのでついでに撮影。



後追い。乗ってみたかったなぁ。



クラブカフェ Club Cafe
一見普通のカフェですが、実は中国系のカフェというやつ。カナダ西部、特にバンクーバーあたりなんかは現在も公共の案内に中国語が書かれているくらい今も昔も中国系カナダ人が生活しているんですが、そうなると中華料理屋も多いんですね。
大衆的な中華料理屋はビュッフェスタイルで保温大皿に盛られた料理を好きに取っていく方式です。日本の中華料理とはかなり毛色が違っていて、ジンジャービーフのようにカナダ人向けの味付けにローカライズされていますが、日本人が食べてもいけるものも多いです。一度試してみるのもいいですよ。
そんな20世紀前半の中華料理屋を伝聞を元に復元した店ということだそうです。



ションツ穀物エレベーター Shonts Grain Elevator
20世紀カナダの情景的な建物といえばコレという感じに捉えられているのが穀物エレベーターです。アメリカ型鉄道模型のレイアウトにも欠かせないストラクチャーのひとつですね。
1900年までの当時のカナダ西部には450棟ものエレベーターがあったと言われていて、これにより労働者の肉体的負担は劇的に軽減されました。
このエレベーターはカルガリーから北東に400km行ったところにあるションツにてウィニペグのセキュリティエレベーター社が1909年に建てたものです。



これの横にある動力室にまずは潜入です。なんだかゴウンゴウン動いています(手抜き



穀物エレベーターにも潜入します。
例によって動態保存されている建物でして、実際に穀物を上げたり下げたりする実演が行われています。しゅごい・・・。



貯蔵庫から落とされてきた穀物がトレーラーに積まれていきます。



逆にトレーラーから下ろす時は地下に向けて下ろします。ここからベルトコンベアのエレベーターで上っていって貯蔵庫へと仕舞われるのです。
この一連の動きは中々感動しますぞ。



ガン乳製品納屋 Gunn's Dairy Barn
1911年にスコットランドから移民してきたジョン・ガンが1929年に現在のカルガリー空港の東に建てた納屋。
1978年に彼の娘がこの納屋と移築のための5万ドルを寄付しています。太っ腹や。今は乳製品系の体験に使われているとか。



また蒸気機関車が走ってきたので撮影。いい感じに撮ってみました。

今日はここまで。


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