キット:ビッグボーイ機関車(レベル)
仕 様:ユニオンパシフィック鉄道4023号機
アメリカ ユニオンパシフィック鉄道の勾配線区用の貨物用蒸気機関車が4000形ビッグボーイです。アルコ社が1941年~1944年に25機を製造しました。世界最大、世界最強の蒸気機関車のひとつと言われています。が、最大とか最強とかほど曖昧な指標もありませんので、なんかとにかくデカくて強そうという程度に捉えておけばいいと思います。
車輪配置は脅威の4-8-8-4です。日本風に書くと2DD2です。1機の蒸気機関車に4軸の走り装置が2つ分あるわけです。この配置はビッグボーイ特有のもので、動機の最大の特徴です。
これは高速貨物列車運行にあたって、勾配区間で補機の連結を不要にして速度向上を狙ったものでした。平坦区間でも速度を出せるように動輪直径は約1700mmあり、高速性も兼ね備えていました。
1962年に全機退役しましたが、8機が静態保存されました。人気のある蒸気機関車なので度々動態保存の話も出ては消えていきましたが、2019年に4014号機が動態復活しています。
長いです。ビッグボーイじゃなくてロングボーイ。
今回作ったレベルのキットは、HOゲージと同じ1/87縮尺です。ただしHO線路での走行は考慮されておらず、いわゆるディスプレイモデルとなっています。その分、プラモデルとしても設計に特化しているので複雑なイメージのある蒸気機関車に反して、部品点数を適度に抑えた作りやすいキットでした。
基本的には黒一色なんですが、ボイラーのガンメタや主連棒の銀がいいアクセントになります。
ビッグボーイだとテンダーも大きいです。車軸は7本もあります。
線路を走ることこそできないですが、HOの蒸気機関車、しかもビッグボーイだと中々の所有感を得られて満足度が高いです。見るほどかっこいい!
ほぼ素組で完成させましたが、ボイラーから生えている手すりだけは、真鍮線に置き換えました。工作の内容は製作記を読んでみてください。
テンダー後部の手すりも真鍮線に替えています。
シリンダーへ蒸気を供給する蒸気官が太くて力強さがあります。
火室がとても広いです。燃料の石炭は火室にまんべんなく投入しなければ燃焼効率が上がらないんですが、こんだけ広いと投炭するのは大変だったでしょう。自動投炭機ってあったんでしょうか。
後ろ姿。
以上、ビッグボーイでした。
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