黒鉄重工

プラモ製作、旅行記執筆をやっています
同人誌通販始めましたhttps://603kurogane.booth.pm/

バンクーバーの近郊列車に乗る その1【2015/08/11】

2017-02-05 20:07:25 | 鉄道撮影記

2015年8月11日。
バンクーバーの公共交通機関には路線バスやスカイトレインというLRTなんかがあります。それとは別にもうひとつ、ウェストコースト・エクスプレスという通勤用の列車があります。
通勤列車なので平日の通勤時間帯にしか運行されません。さらに列車の運行も朝は郊外からダウンタウンへ向かう列車だけで反対方向への列車は無し、夕方はその逆だけとバンクーバーを拠点や始点にするとどうにも不便な列車です。ホームライナーみたいなものでして、観光客はまず乗らないし乗る用もない。
しかし、うっかり北米の鉄道にドハマリしてしまった私はこれに乗らないわけにはいかずその機会を狙っていたのですが、中々行く決心がつかないまま夏になってしまいこのままだと秋になって明るい時間が減ってしまうので、その前に片付けようとようやく腰を上げて乗りに行くことにしました・・・今日はそういうお話です。

バンクーバーへはいつも通りフェリーを使って海路で。スワーツ港7時発のツワッセン港行きに乗ります。昼前にはバンクーバーに着いちゃうので夕方の列車に乗るには早いんですが、列車乗るためだけに行くのはもったいないのでその時間まで他のところを回ります。



フェリー内の食堂で朝飯を食べている時、そういえばフェリーの車両甲板って降りたこと無いなぁと思ったので、食後に行ってみたらカナダ陸軍のトラックが運ばれていました。フェリー使うんだ・・・。
アニマルガードがなんともアメリカンですが、あんな高さでぶつかる動物とかいるんかな?



バンクーバー側のツワッセン港に着いたらトランスリンクのバス620系統に乗り換え。車両はいつものNFI XDE60。



終点のブリッジポート駅でスカイトレイン・カナダ線に乗り換え。一駅先のマリーンドライブ駅で降りて電車の撮影を行います。



カナダ線の100形(仮称)。ヒュンダイロテム製の電車です。発射時の走行音はE233系にそっくりと俺の中で知られています。



後追いだと足回りまで撮影できます。高架線の脇に衝立がないけど、大丈夫なんかなこれ。



バンクーバーのダウンタウンまではスカイトレインが早くて便利なのですが、バスでもダウンタウンへ向かえます。
せっかくなので今回はバスでのんびり行きます。ダウンタウンへはいくつかの系統があって、私は3系統に乗りました。
乗車車両はNFI E60LFR。空中の架線から電気供給を受けてモーターでバスを駆動させる「トロリーバス」です。マリーンドライブ駅がトロリーバス区間の南端っぽいです。距離はダウンタウンから10km弱ほどですかね。
出発後はメイン・ストリートという通りをひたすら北上していきます。ず~~~っと住宅街が続いて途中で飽きてきてしまいました・・・。時間も思っていたよりかかったし、電車のほうが良かったと少し後悔。



ダウンタウンに着いたのは10時半頃。ウェストコーストエクスプレスの出発まではだいぶ時間があります。なので暇つぶしにまずは水上機の飛行場を見に行くことにしました。
その途中にバスがいたのでこれも撮影。インターナショナル・ステージラインズのMCI J4500。



バンクーバー・トロリー社のトロリーバス。ただしこちらは昔の路面電車風のボディを装荷したレトロ調バス。動力源もディーゼルエンジンです。
トロリーバスというと各地の観光都市でよく走っていることも手伝って現地でもこちらを指す場合が間々あって、本物のトロリーバスとの言葉の使い分けも無いです。なので「トロリーバスに乗ったよ」という話を聞いても、乗ったのは実はこのレトロバスの方だったという事もあり。



グレイハウンドのMCI 102-DL3。グレイハウンドは都市間高速バスなんですが、このバスは観光バスのアルバイト運用に就いているような感じでした。



やっとこさ飛行場に着きました。
桟橋に水上機が10機ほど駐機されています。これだけの水上機を一堂に見られるのはかなりそそる光景です。眺めも抜群!



ハーバーエアのDHC-2 (C-GMKP)。
バンクーバー港水上空港 Vancouver Harbour Water Airport (CXH)は、ビクトリアでの水上機撮影でおなじみハーバーエアを始め数社が就航する水上機のハブ空港です。バンクーバー島とその周辺の諸島を結ぶ便が多いです。
年間の発着回数は5万回。1日あたり約135回。日本の下手な空港よりもよっぽど多い回数です。ただし旅客数で勝負されると・・・(水上機は1機あたりの定員が僅かなのだ)。



これもハーバーエアのDHC-2 (C-FAXI)ですが、こっちは旧塗装。
ハーバーエアのDHC-2は幹線であるバンクーバー~ビクトリア線では小型機故にまず見かけない機種ですが、他の路線では主力です。



桟橋を眺めていると、右手から水上機が着水体勢に入ってくるのが見えました。



着水。ビクトリアと違って海面が広いですから着水は比較的楽そうです。



機材はシーエア Seair SeaplanesのCessna 208 "Caravan" (C-FLAC)。キャリアと機体ともに初見です。
シーエアは1980年創設の水上機を使用した地域航空会社でバンクーバー水上空港やバンクーバー国際空港を拠点にしている会社。定期便の他にチャーター便や遊覧飛行もしますよ。
セスナ208は1982年初飛行のブッシュプレーン。機体規模はおなじみデ・ハビランド・カナダDHC-3「オッター」と同じです。生産数は2000機以上と大ヒットと言えるでしょう。シーエアではセスナ208が保有機材の主力です。

こんなところで今日はここまで。次回も水上機。


その2へ→