黒鉄重工

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北方project ~Welcome to Hokkaido. その8【2017/5/3~7】

2019-01-11 21:46:06 | 旅行・イベント記
2017年5月3日(水)15時0分
 北海道小樽市 小樽市総合博物館
時間は少し遡って屋外展示を見学し始めて少し経った頃。アイアンホース号が動いているのが見えたので、少しの間これの見学に専念することにします。

前回でも少し触れましたが、アイアンホース号は小樽市総合博物館で動態保存されている蒸気機関車です。1909年にHKポーターで製造された2-6-0車輪配置の小型機です。特徴的なのは軌間で、914mmという日本ではほとんど例のないゲージです。というのもこの機関車、もともと日本にゆかりのある機体ではなく、小樽市総合博物館の前身の北海道鉄道記念館開館に合わせてアメリカから購入した異色の経歴の持ち主。しづか号と製造工場も車輪配置もパッと見の大きさもおおよそ同じ(アイアンホースの方がやや小さい)なのが選ばれた決め手になったんだろうと思います。

アメリカのどこから来たのかはよく分かりませんが、保存鉄道かテーマパークあたりらしいです。あとは製造番号4515は分かっているのでこれから製造後の納品先くらいまでは辿ることができるかもしれません。
914mmゲージ・・・つまり3ftゲージはアメリカでは森林鉄道や工場専用線みたいな簡易的な鉄道で使われていた軌間です。しかしそんな路線は生まれては消えていったり機関車も転職を繰り返したりで、簡単に経歴を追えるもんじゃないです。


ちょうど列車が中央駅へ入ってくるところに遭遇したので、静態保存車の見学を中断してアイアンホースの撮影に切り替えます。
まずは無難に編成写真を撮ります。


側面。典型的なアメロコという外観でして、実に素晴らしい。こう見えてもテンダー機なのだ。
ボイラーを緑色に塗っているのはアメロコでは意外に見えますが、20世紀初頭あたりまではカラフルに塗られている例は結構ありました。これもその時代を想定しての塗装だと思います。あとはテンダーにライニングがされてればもう文句なしのかっこよさになります。
まだ蒸気機関車が高価で珍しい時代だった頃の話で、その頃は機関車1機ずつに愛称をつけるくらいには丁重な扱いを受けていました。次第に機関車の数が増えてくるといちいち名前をつけている余裕も無くなり、管理するにも不便なので数字だけ付けられるようになってしまいました。
なおアイアンホースの番号、3号機の由来が説明されているところは見当たらず、由来が分からず。アメリカ時代の番号だったのかなぁ?


客車は多分博物館が独自に製作したものだと思います。緑色の密閉型客車1両と赤色の開放型客車2両が連結されています。
台車は小型アーチバー台車を履いています。3ftゲージの特殊性から、台車は機関車と一緒にアメリカから輸入されたものかもしれません。


数百mの路線ですが、ちゃんと機関車の方向転換をします。まあカウキャッチャーが付いているんで向きを変えないと連結できないですしね。
この転車台は手宮線で使われていたものなんだそうな。


方向転換を終え、機回し線に入ります。


機回しを終えて客車と連結。
ナローゲージの保存鉄道の雰囲気が存分に充満していて素晴らしい。


手宮駅行きの列車を撮影。地面から撮影してみることに。
客車はご覧のように盛況でございます。


手宮駅での機回しの様子を縦面で撮影。
機関士と機関車の大きさを比べてみると、機関車の小ささが分かると思います。


走行中のところをもう一度撮影。アウトカーブからの撮影です。柵がアレですがまあ仕方ないです。


桜の花が咲いていたので入れてみましたが、まあそうね・・・。


最後に引きで撮影。
これでアイアンホースの見学はおしまい。今回乗らなかったんで、次回は1回乗っておきたいところ。

そしたら中断していた車両見学を再開しました。


車両見学をすべて終える頃にはもうぐったりです。
本館2階の展示を軽く見学して、最後に2階からしづか号を撮影して締めました。