今回はハセガワのアメリカン・ローライダーを作ります。アメ車ですね!日本メーカーのアメ車は珍しいですな。
ノーマル車じゃなくてローライダーという車高を下げた形態です。あとはファイアパターンも入れた改造車スタイルです。
近年のハセガワは新型の自動車プラモデルを精力的に送り出していますが、これは昔から存在する製品のリパッケージ品です。成形品の作りはそれなりに古いです。いつものように、あまり気張らずに楽しもうと思います。
自動車プラモデルには珍しいことに、製品では車種名がぼかされてタイプCという書き方をされています。ここらへんは大人の事情というところでしょう。
でも、ボディの裏側に彫られている彫刻を読んでみると、モロにCADILLACと書かれていました。お察しの通り、これは1966年式のキャデラック・ドゥビルのプラモデルです。
シャーシにもキャデラックの彫刻があります。他にワイルドキャットとボンネビルの文字もあり、この3車種共通のシャーシとして使われているのですね。
いつも通り内装から塗っていきます。私は天井もちゃんと塗りたい性分なので、ボディの内側をマルーンで塗りました。ボンネットやトランクの部分まで塗ったのは、ボディ外側の透け対策です。一応ね、くらいのものですが。
ちなみにカーモデルの組み立てでは、シャーシの前後両端がボディに挟み込まれる形で組み上がるのが通常ですが、これはボンネットとトランクの裏側から長い穴がドカンと伸びており、それをシャーシと接着して固定する方式でした。この方式は初めて見ました。
グリルとバンパーは一体化されていて、そこにバッチリメッキが施されています。グリルの穴部分は黒く塗っておきました。
内装もマルーンで塗っておきました。
ホイールはリム部分をシルバーで塗るような指示でしたので、そのように。
内装完成。ステアリングホイールが極太。
ボディの塗装をしました。クレオスのクラッシーアンドドレッシーというシリーズのミモザで塗っています。これは、基本的なMr.カラーでは出しにくいパステル調の色が揃ったシリーズです。
個人的には、もうちょっと黄色が強いイメージでいましたが、まあいいかとそのまま塗り切りました。
クリアコートをしてコンパウンドで磨いた後です。このキャデラックはプレスラインが少なく形状が比較的平面的でとても磨きやすかったです。
窓枠やサイドモールなどにはハセガワのメッキフィルムを貼っています。
ボディの仕上げが済んだら、シャーシと内装を合わせて完成です。
60年代アメ車らしい押し出しの強いフロントがとてもよく表現されています。縦ニ連のヘッドライトは個人的に好きなアイコンです。
手軽に往年のアメ車プラモデルが作れるので助かるキットでした。今もフィギュア付きなど手を変え品を変え発売・再販されているようなので、手にとってみてください。
完成品はギャラリーにて。
<使用塗料>
ボディ:HCD5ミモザ
内装:C100マルーン
ハンドル:H9ゴールド
シフトレバー:N2ブラック
テールレンズ:N90クリアレッド
ホイールリム:C8シルバー