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ハセガワの1/48一式戦闘機隼一型チカ機プラモデル製作の続きです。
塗装とデカール貼りを終えたら、ウェザリング塗装をします。前作のキリエ機と同様に、通常よりも薄く希釈したカーキとタンで機体を薄くエアブラシで吹き付けます。
それからタミヤのウェザリングマスターで排気煤やオイル汚れを書き込んでいきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/3c/328a07e88634719b45fc216ee26e5d59.jpg)
裏側は表側よりも控えめな汚しに留めておきます。
ウェザリングを終えたら仕上げにクリアコートをかけます。
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最終組立です。追加装備のロケットエンジンも付けておきます。ちなみに、尾輪には後でアルミホイルの切れ端を巻いておきました。ロケットエンジンの噴流が尾輪にダメージを与えないようにするためです。劇中でも同じようなものが付いていたはずです。
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ロケット弾は芋付けです。
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これで完成ですぞ。横から見ると、重装備なのが一目でわかりますぞ。
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なお上から見ると・・・。
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裏返すとこんなかんじ。チカは対爆撃機戦を楽しんでいたようでしたので、この装備をつけました。
隼本体はこれにて完成です!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/14/c3d2903ddd911347424da0ac33a16ae1.jpg)
荒野のコトブキ飛行隊のプラモデルを作るときには、展示台も一緒に作ることを恒例としています。今回の展示台は、羽衣丸の飛行甲板です。あれはすなわち航空母艦の甲板とそっくりと思って良いでしょう。なので、赤城や瑞鶴といった空母の甲板模様を調べて、それをもとに作ります。
しかし私は水平垂直を出すのが大の苦手です。しかも飛行甲板のような線が沢山入ったものは大敵・・・!そこで、IT技術に活路を見出すことにしました。
2DのCADソフト(フリーソフトのJW CAD)をパソコンに入れて、線を書きます。同じ模様の繰り返しなので一度パターンを構築すればあとはひたすらコピーと貼り付けの繰り返しです。ただB5用紙いっぱいに模様を書き込むのでそれがなかなかつらい作業ですが。
写真がその図面ですが、青線は甲板の板模様です。黒のマルイチモールドのようなものは、機体拘束用の穴です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/97/cde5a2b0620440cc0b5c5fbfce0292d5.jpg)
CADデータが出来上がったら、そのデータを使ってレーザーカッターで厚紙に模様を書き込みます。
自宅にレーザーカッター機は無いので、紙製鉄道模型キットメーカーのIORI工房に加工を依頼しました。こういう鉄道に関係のないものでもやってもらえました。とにかく線の多い設計なので仕方ないことですが、加工賃は思っていたよりも掛かりました・・・。
で、写真が出来上がった現物ですが、図面通りの正確無比なヘコ線が刻まれた厚紙が届きました。線も細いです。これは完成までのテンションが上がるというものです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/a5/dcd3a10f6a33d6b987c216cc07cfbad3.jpg)
ひとまず、現物の状態で展示台に挟んでみます。その上に適当な飛行機を置きます。結構いい感じじゃないでしょうか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/a0/a74dbfb83ca5ecc09223a5bb97e24b05.jpg)
飛行甲板を塗装します。下地に薄茶色を塗ります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/c9/f03dedd79a51bf78f78d1179020057d2.jpg)
下地の上にタンを塗ります。これで基本塗装はできましたが板の色が多少違っていたほうがそれっぽく見えるので、サンドイエロー、薄茶色、タンの3色で塗り分けました。
その状態が写真です。だいぶ見た目が良くなってきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/28/f0e091825161ad6e7926dd590298789f.jpg)
この状態で隼を乗せてみます。もうこの状態でもいいですが、飛行甲板の主張がやや強い気がします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/33/178d7525fa6eed41a1d69577c2505128.jpg)
そこで、エナメル塗料のウォッシングカラーのステインブラウンを全体に塗って、乾燥後にそれを拭き取りました。エナメル塗料を完全に拭き取る必要はありません。
ウォッシングをかけることで色がバラバラで主張が強かった飛行甲板が落ち着いた印象になりました。この試みは成功です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/3a/6d65574dbe505d9a7df74dc9926819ab.jpg)
拡大して見るとこのような具合になりました。飛行甲板の塗装はすべて筆塗りです。筆ムラが板の木目を表現できると考えたからです。ウォッシングで木目の効果は現れてきて、なんとなく木目っぽい表現が出てきたと思います。
拘束具を結ぶ穴も塗装です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/7a/1a02eca5bae7f2e45fbea5a05e0eb85e.jpg)
もうひと手間加えます。飛行甲板の中心線の白線を書きます。さらに、タイヤの轍の跡をウェザリングマスターで書き込みます。これで使用感を出すことができました。これで完成です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/e1/4220854c958103883142ffed011f1d8c.jpg)
完成形がこちら。飛行甲板を枠に対して斜めの向きにすることで多少なりとも動きのある構図にできます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/5b/183d5564fe1138cd2d0c15fa611bb613.jpg)
隼を乗せるとこうです。
図面設計から始めるのでとてつもなく手間のかかる展示台作りでしたが、完成度もとてつもなく高い物が完成しました。
製作記は以上です。完成品はギャラリーにて。
<隼の使用塗料>
機体下塗:C2ブラック
機体上塗:C8シルバー
防眩塗装:LP3フラットブラック
識別帯:H24オレンジイエロー(6割):H1ホワイト(4割)
動翼部:C8シルバー(5割):C317グレーFS36231(5割)
操縦席:N127コックピット色(中島系)
計器:N12つや消しブラック
タイヤ:N77タイヤブラック
風防枠:C129濃緑色(中島系)
プロペラ:C131赤褐色
プロペラスピナー:H19ピンク(9.5割):H22グレー(0.5割)
エンジン:C28つや消しブラック
エンジン:X11クロームシルバー
冷却器:N10カッパー
機体ホコリ:H79サンドイエロー
機体ホコリ:C55カーキ
ロケット弾:C1ホワイト
ロケット弾帯:C319薄松葉色
ロケット弾軌条:C28黒鉄色
ロケットエンジン:C8シルバー
ロケットエンジン帯:C327レッドFS11136
<飛行甲板の使用塗料>
下塗:N44薄茶色
上塗:H27タン
板塗分け:H79サンドイエロー
穴:H55ミッドナイトブルー
穴フック:X11クロームシルバー
ウォッシング:WC3ステインブラウン
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