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今回はモデルクラフトの1/48ノースアメリカン・ハーバードMk.4を作ります。
モデルクラフトというのは聞き慣れないメーカーですが、これはカナダのメーカーです。自分で調べた限りでは、自社で金型開発はしておらず、他社で開発された製品の成形品を使って再パッケージしたり、開発元とは異なる独自パッケージに仕立てて販売しているメーカーのようです。
このハーバードもオシデンタル・レプリカというポルトガルのメーカーの成形品を使っています。
日本でかつて流通していたかは分かりません。私は知人から譲ってもらいました。
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ランナーです。キットをくれた方が途中まで組んでいたので一部の部品はランナーから外れています。
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主翼のランナーです。
ちなみに、ハーバードというのはアメリカで言うところのT-6テキサンのことです。
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透明のランナーです。
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細かい型式違いにも対応しているようで、車輪が複数あります。
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ランナーに彫刻されたオシデンタル・レプリカの文字。このプラモデルの出自を示しています。
オシデンタルの1/48 T-6は決定版と言われています。けれども流通量が少ないんですな。日本には出回っているんでしょーか。
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コックピットから作ります。内部の骨格も再現されていていいですねー。
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決定版と言われているだけあって形状は良いと思います。が、機首のエンジンの空気取入口が不完全な形状です。穴になっていないわけです。
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そんなわけでプラ板で形状を修正します。プラ板を切り出して折り曲げます。
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空気取入口の形状に合わせてプラ板を貼り付けて、カッターで整形して完成です。このくらいなら私でも出来ますねー。
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胴体に貼り付けます。付け根の部分に隙間があったのでラッカーパテで埋めました。
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コックピットを完成させました。シートベルトはファインモールドの物を使いました。T-6専用品は無いので、近しいものを選んで使いました。
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塗装をしました。黄色なので塗料のノリが悪いです。
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デカールはカナダのデカールメーカー、リーディングエッジモデルズの「カナダ空軍ハーバードMk.4 ザ・ゴルディロックス」を使います。
これも貰い物ですが、このメーカーは越境ECをやっています。このハーバードのデカールは絶版になっているみたいですが、いま販売されているデカールは日本からでも購入可能です。
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デカールは薄くて固めという感触でした。でも全体的に品質は高いと感じました。
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デカール貼付け後つやありクリアのトップコートで保護した後、最終組み立てして完成です。
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主翼下面。
決定版と言われるだけの中身でした。しかし組み味は時代相応のものだったので、現代の設計開発技術でもって新版を出せば上回ることもできるだろうなと思いました。
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1個前に造ったレース機のジービーとハーバードを比較。実はエンジンはどちらも同じですが、片やチョッパヤを追求した機体、片や操縦訓練のために安定性が求められた機体で、形状がガラリと変わる好例です。
<使用塗料>
機体:C113RLM04イエロー
防眩:LP3フラットブラック
プロペラ:LP38フラットアルミ
プロペラスピナー:C8シルバー
プロペラ先端:H4イエロー
エンジンカウル・翼端:LP78フラットブルー
操縦席:N58機体内部色
計器盤:N12つや消しブラック
エンジン:H38赤鉄色
排気管:H76焼鉄色
シートベルト1:N81カーキ
シートベルト2:N85セールカラー
タイヤ:N77タイヤブラック
完成品はギャラリーにて。
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