Ready And Wiilling/Herman Foster
(Argo LP-727)
(Argo LP-727)
ハーマン・フォスターと聴いてピーンと来て、ルー・ドナルドソンの一連のブルーノート諸作でのファンキーなピアノを思い出す方は、相当なジャズファンと推察いたします。またボーカルファンの方にはグロリア・リンのバックを努めたアール・メイ・トリオのピアニストとして認識されているかもしれません。リーダー作は、このアーゴ盤と入手困難盤として知られるエピックの諸作が有名ですよね。
今日は、彼のオリジナルリズムとも言うべき"Bossa Loch"が横溢する"Ready And Willing"をアップいたします。このリズムはサンバよりもよりアフロキューバンな要素が強いリラックスしたリズムであると裏面のErnest F. Dysonにより解説されています。聴いてみればすぐわかるのですが・・・、"Blue-ese", "Night We Called It A Day" や"Our Day Will Come"と言ったナンバーにその特徴が現れているようです。メンバーはHerman Foster(p), Herman Wright(b), Bruno Carr(ds)のトリオです。前記の"Bossa Loch"の3曲以外にも、タイトル曲のブルースフィーリングあふれるプレイ、バラード曲"My Ship"や "You've Changed"のリリカルなプレイ, "Namely You", "How About You"等のスタンダードのスィンギーなプレイそしてワルツ曲"Someday My Prince Will Come”でのグルーブ感もいい感じですね。強いて言うと全体的に1曲が短すぎるのがやや不満かな?。
ピアノトリオ1600にも紹介されたピアノトリオの隠れた一品とも言える好盤です。アーゴのモノラル盤でホワイトラベルのプレビューコピーです。