67camper's Blog

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Eldridge, Carterによる中間派セッション

2006-09-20 18:04:34 | jazz & vocal
The Urban Jazz of Roy Eldridge and Benny Carter
(Verve MGV-8202)

 "The Urban Jazz"って一体なんだろう?このアルバムはスウィングエラを題意評するトランぺッター、 "Little Jazz"ことロイ・エルドリッジとパーカー以前のアルトサックスシーンを席巻したアルトイスト、ベニー・カーターの競演盤です。グランツの意図した所は、両者ともミシシッピデルタの出身でなく(エルドリッジはピッツバーグ、カーターはNYC)、いわゆる洗練された中間派のセッションと言う意味での"Urban Jazz"と言う意味なのかも知れません。

 メンバーはroy Eldridge(tp), Benny Carter(as), Bruce McDonald(p), John Simmons(b)そしてこの時代のヴァーブセッションには欠かせないAlvin Strolller(ds)です。A-1の"I Still Love Him So"はカーターのオリジナルバラードで芳醇なアルトサウンドにはいつもながら脱帽です。一聴、ゲッツのように聴こえる部分もありますよ。A面ラストには、グランツ御得意のBallad Medleyが収められており、カーターのスローテンポの"I Remember You", マクドナルドの"Chelsea's Bridge", エルドリッジの"I've Got The World On A String"と何れ劣らぬ名演です。B面の聞き物は最後の4曲に渡るエルドリッジとストローラーのデュオですね。ロイはオープン、ミュートを織り交ぜての快演でストローラーの呼応するかのようなドラムプレイも聴かせてくれますよ。

 VerveのT字、MGM盤ですが、こう言った中間派セッションの渋さを如実に表現したアルバムと思います。