67camper's Blog

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こんな白人テナーはいかが?

2006-12-14 00:00:42 | jazz & vocal
Brew Moore(Fantasy 3264)

 Brew Moore、名前からして白人のテナー奏者と思われますが、他に自分のライブラリには彼のリーダーアルバムはありません。ファンタジーのこのRED VINYLしか持ち合わせがないのです。演奏は2人のテナー奏者のバトル形式のアルバムです。資料も乏しく演奏順序がはっきりしないし、自分のタコ耳にはどちらがMooreなのか全く特定できません。こう言う白人テナーのブラインドフォールドは結構難しいと思うのは自分だけでしょうか。  全6曲中5曲がバトル形式。パーソネルはMoore, Harold Wylieの2本のテナーとJohn Marabuto(p), John Mosher(b), John Markham(ds)というおそらくカリフォルニアのローカルリズムセクションです。B面2曲目の"Dues Blues"1曲のみMoore(ts), Cal Tjader(vib), Vince Guaraldi(p), Dean Riley(b), Bobby White(ds)の五重奏団でこれが区別する鍵ですが、このバラードプレイを聴いてもスウィンギーな他5曲のソロオーダーが特定できません。更にモノラル盤でテナーの定位もはっきりしないので区別を更に困難にしています。自分のタコ耳では、アル・コーンとズート・シムズのバトルににている感じもします。ややカサついた太い音がアルでスムーズでやや線が細い方がズートの様に認識しているのですが、これになぞらえるとアル様のトーンがWylie、ズート様の音色がMooreでしょうか? 全く自信がありません。いつまでたってもタコ耳です(涙)!  

 演奏は良質のウェストコーストジャズで、スウィンギーなテナーバトルが全編で聴け、とても気持ちのよい演奏です。カバーがやや痛んでいますが、音質良好のレッドビニルでベースも太く録れていてなかなかの好セッションです。