The Chant/Sam Jones Plus 10
(Riverside 9358)
(Riverside 9358)
ハードバップエラを引っ張っていったベーシストではポール・チェンバース、ダグ・ワトキンスらがおりますが今日の主役、サム・ジョーンズも忘れ難いベーシストの一人です。彼はフロリダ、ジャクソンビルの出身で同郷のキャノンボールのグループで名を挙げますが、前2者と異なり、celloのピチカート奏法にも秀でておりここでも半数の4曲で彼のcelloのプレイを聴く事ができますよ。Riversideのデビューアルバムは"Soul Society"のタイトルで知られるアルバムですが、小編成のビッグバンドといった感じで、ほぼこれと似たコンセプトのアルバム作りがなされています。
パーソネルはSam Jones(b, cello)にくわえ彼が所属していたCannoballのバンドからCannonball(as), Nat Adderley(cor), Victor Feldman(p, vib), Louis Hayes(ds), さらにティーンエイジャーの頃から共演歴のあるBlue Mitchell(tp), さらに第一作で共演歴のあるJimmy Heath(ts), Keter Betts(b), そしてWynton Kelly(p)、Les Span(g)、女流ボントロ奏者Melba Listoon(tb)の参加もありますね。サイドAはジョーンズのbassがfeatureされる"The Chant"で幕を開けます。続いてマイルスの"Four"、ゴルソン作のブルース"Blues On Down"とベースセッションが続きます。満を持してのcelloにスポットを当てた"Sonny Boy"と続きます。B面は今度は最初からcelloをfeatureした曲が続きます。レイ・ブラウンへのdedicationの"In Walked Ray", パーカーの"Blue Bird", "Over The Rainbow"と演奏はつづきます。"Blue Bird", "Over The Rainbow"でのkellyの素晴らしさがわかりますね。
所有盤はリヴァーサイド、ステレオ盤でブルー地にシルバーロゴのレーベルです。