Gettin' The Message/Johnny "Hammond" Smith
(Prestige 7217)
(Prestige 7217)
Johnny Smithと言えば、ROOST時代から活躍した白人ギタリストがまず思い出されるが、本日の主役のジョニー・スミスは間に、プレステッジが冠した"Hammond"のミドルネームが入ります。元々はワーウィックと契約したときにはこのミドルネームは使用されていなかったようで、エディー・ロックジョー・デイビスの差し金で1959年プレステッジと契約したときに、この名前がつけられたようですね。おそらく上記のギタリストと区別する意味もあったのでしょうね?!
オルガンの巨匠、Jimmy Smithを追従するプレーヤーはこの時期に次々とレコーディングを開始していきますが"Hammond"もそういった一人と思います。当時の他のプレーヤーがダンスを意識したオリジナルが多いのにくらべ、"Hammond"は聴衆を意識したメロディを聴かせる作曲が目を引きます。本日紹介のこのアルバムはプレステッジ第2作に当たり、何と言ってもロシアン・ルーレットで有名なバイブのレム・ウィンチェスターの参加が目を惹きますね。他のメンバーはEddie Mcfadden(g), Wendell Marshall(b), Bill Erskin(ds)の3人で五重奏団による演奏となります。A-1の"Swanee River"はTraditionalでソウルフルな解釈が刺激的ですね。続く他の5曲はいずれもメロディックな彼のオリジナルになります。A-2の美しいバラード"Just Say So Long"のムードは最高で"Hammond"のロングトーンを生かしたプレイが美しいですね。続くA-3の"Lid Flippin’"ではウィンチェスターのソロが冴え渡ります。B面のタイトルチューンや、B-2の"Princess"の中東ムードも捨て難いみりょくですね。
ブルートライデントのプレステッジ、モノラル盤です。コ-ティングの美しいカバーも魅力です。