67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

ESQUIRE別冊「Jazz Great」

2009-03-01 09:14:34 | jazz & vocal
 blog仲間のkubottchiさんの、最近の記事を見ていると、どうやらエスカイヤが休刊だと言う。自分は、彼のように毎回購入するようなファンではなかったですが、この号だけは、随分前に購入したものですが永久保存していこうと思っています。1990年7月のエスクァイア日本版別冊NO.4です。



 別にサウンドが聞こえてくる訳ではないですが、中の画像はちょっとした写真集に匹敵する内容で若々しいジャズメンの何気ない仕草が捉えられており超クールです。中の見開きページを一枚だけ紹介しましょう。右は、bethlehemで有名なBurt Goldblattのイラスト、左は折り込みで"The Golden Age Of Jazz"のタイトルが掲げられたフォトグラファー・Art Kaneのモノクロ写真です。約50人の有名ジャズメンが一堂に会した古き良きアメリカジャズシーンを捉えた一枚です。

 このような写真が随所にちりばめられ、間に挟まれる洋酒や煙草、デザイナーズブランドのファッション広告までセンスを感じさせるから不思議です。こういう雑誌が休刊というのも、淋しいですね。やはり景気ですか?!

ズートのおまけ付きの白人ギターのセッション

2009-03-01 04:25:03 | jazz & vocal
Two Jims & Zoot Sims
(Mainstream ULS-1541-A jp.reissue)


 白人ギタリストというジャンルは派手さはないですが、渋み溢れるジャンルです。パッと思いつくだけでもバーニー・ケッセル、タル・ファーロウ、ジム・ホール、ジミー・レイニー、ジョニー・スミス、ハーブ・エリス、ハワード・ロバーツ、マンデル・ロウ、デンプシー・ライト、ジョー・パス、ジョー・ピューマ、アル・ヴィオラ、チャーリー・バード、ローリンド・アルメイダと枚挙にいとまはありません。いずれも、ギターという楽器の特殊性から来る奏法、サウンドの多様性は多くの個性を持った名手を輩出したと言えるのではないでしょうか。本日は、二人のジム、ジム・ホールとジミー・レイニーに加え、白人テナーではひょっとしたら我が国で最も人気が高いと思われるズート・シムズを加えたピアノレスクインテットのメインストリーム盤をアップいたします。

 改めてメンバーを紹介すると、Jimmy Raney(g), Jim Hall(g), Zoot Sims(ts), Steve Swallow(b), Osie Johnson(ds)という実に渋いQuintetです。1964年という時代を反映して、ボサノヴァフレイバーが全体を支配し極めて寛いだセッションとなっています。A-1のマリガン作の"Hold Me"からボッサリズムで、先発するズートの柔らかいプレイが素晴らしいですね。つづく"A  Primera Vez"はが気持ちのよいアップテンポで、Raney , Hallのソロ、この2人からなるチェースと聴き所が多いですね。A-4の"黒いオルフェ”の魅惑のテーマもギターにはもってこいで、ここではズートは参加していません。B-1の"Betaminus"がレイニー作、B-2の“Move It"がホール作のオリジナルでギターの絶妙の絡みは興味深いです。解説を見てれば、わかるんでしょうが両者の微妙なインタープレイは聴いてて『これどっち?』という雰囲気になりタコ耳は相変わらずです。

 所有盤はテイチクが出した国内・廉価盤です。あまり話題になるアルバムではないし、リーダーがジミー・レイニーが設定された事により、却ってジミーな(地味な)印象になりメジャーになれなかったのかも知れません。しかし、ボサ好き、ズート好きにははずせない一枚だと思います。