67camper's Blog

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セルメン、ジョビンとアメリカジャズメンの競演

2009-03-13 01:21:38 | jazz & vocal
The Swinger From Rio/Sergio Mendes
(Atlantic SD1434)


 マシュケナダと言えばセルジオ・メンデスの最もヒットした曲でしょうが、このポップな味とはやや異なりますが、セルジオは16才からプロのジャズピアニストしてプレイして来た過去があり、そのクリアなトーンのピアノプレイはブラジルのホレス・シルバーのようなファンキーな味がありますね。ボサの帝王、ジョビンはセルジオのプレイに強い感銘を受け、セルジオをリオの音楽仲間に加え後のボサノバの誕生に重要な役割を果たしたと言います。本日アップの"The Swinger From Rio"は64年にアトランティックに録音されたもので、このジョビンがギタリストとしてセッションに加わっています。また、米国録音でありこの頃ボサへの傾倒を示していたArt Farmer(flh), Phil Woods(as), Hubert Laws(fl)が加わり、ジャジーなアルバムに仕上がっています。

 Sergio Mendes(p)のレギュラーグループは、Tiao Netto(b), Chico DeSauza(ds)のトリオですが、曲によって前記3人のジャズメンそしてジョビンが加わっています。曲も、"So Danco Samba", "The Girl From Ipanema", "The Dreamer", "Favela"等ジョビンの曲が半分の6曲を占めています。他には、Carlos LyraやBaden Powellのナンバーなどが採用されているのがいいですね。3人のアメリカンジャズメンは3人ともいい出来ですが、個人的にはヒューバート・ローズのプレイが好きで特に"Favela"でのプレイは彼の演奏のなかでも白眉と言えるプレイと言えますよね。

 所有盤はAtlanticのblue&greenラベルです。アトランティックのLPにしては比較的録音レベルが高くクリアな好録音です。カバーは最近話題になった「タイムレス」のもとになったカバーですよね。ブラジル・エレンコからも"Bossa Nova York"としてリリースされていますからこちらで所有の方もおられるかも?