Blame It On Bossa Nova/Eydie Gorme
(Columbia CL2012)
(Columbia CL2012)
モダンジャズファにとってリカードボサノバと言えば何と言ってもハンク・モブレイのブルーノートの人気盤”ディッピン”の演奏だろうと思います。その他にも、バーニー・ケッセルの“オンファイヤー”、ズート・シムズの"New Beat Bossa"などでも演奏されていたと思います。モブレイは別としてこの曲のもう一つの有名盤が本日アップのEydie Gorme盤だろう。何と言っても日本たばこ作業のTVコマーシャルで使用された事が人気の原動力でしょう。本日はこの"The Gift"を収録するコロンビアの"Blame It On Bossa Nova"をアップいたします。
Nick Peritoの指揮するバンドが伴奏にあたりますが、メンバーにはClark Terry(tp, flh), Boomy Richards(ts), Dick Hyman(p), Mundell Lowe(g), Al Caiola(g)等の有名プレイヤーの参加もあります。勿論、"The Gift"が最大の聴きものですが、ボッサの曲といわゆるスタンダードが選ばれており、自分のようなボッサよりのファンには実に嬉しい選曲です。ギフト以外のボッサ曲ではジョビンの2曲、A-1の"One Note Samba"とB-1の”Desafinado"、そしてA-6のタイトル曲"Blame It On Bossa Nova"がいいですよね。スタンダードではA-4の"The Sweetest Sound", B-3の“Almost Like Being In Love", B-6の"I Remember You"もラテンフレイバー溢れる味わいです。ジャズボーカル一辺倒の方にはややポップな感じかもしれませんが、これがイーディの味でしょうね。
所有盤はコロンビアの2eyeのモノラルオリジナル盤です。Henry Parkerによる被写界深度の浅いポートレイトが美しく、ゴーメのマルチストライプのシャツが実にポップでいい感じです。