Once Over Lightly/Jo Stafford
(Columbia CL968)
ジャズの楽器としてのアコーディオンはデキシーファンには結構馴染みのあるinstrumentかも知れないですが、ことモダンジャズ一辺倒のファンには何となくうさんくさいイメージがあるのかも知れません。パッと思いつくアコーディオン奏者となると日本ではのど自慢の伴奏をやってた横森良造さんなんかが出て来ますが、ジャズではMat MathewsやLeon Sash、このアルバムに登場するArt Van Dammeあたりが有名でしょうか?あくまでも私見ですが、アコーディオンのサウンドはハーモニカと区別がつかないような印象で、哀愁を感じさせるサウンドが好きでなりません。本日はノスタルジックな印象が強いジョー・スタフォードとこのアコーディオンのアート・バン・ダムが共演したコロンビア盤をアップしますね。
ジョーのボーカルはビブラートが少なくやや甲高い感じの声で、古いスタンダードがセレクトされており当時の軍人さんにも人気が高かった事はよく知られています。ここでもよく知られたスタンダードが12曲選ばれていますが、A面トップの"Almost like Being In Love"から"A Foggy Day", "The Lady is A Tramp", "These Foolish Things", "The Gypsy In my Soul" と続くスタンダードのオンパレードは圧巻です。時に鋭い音の切り込みを交えながらのバンダムのアコーディオンの奏でる哀愁のフレーズは聴く者にノスタルジックな雰囲気を強く印象づける事間違いなしです。B面トップの"枯葉"は全12曲のうち最も新しい曲として紹介されています。B面の"Nice Work If You Can Get It"のジャジーな味わいや"My Old Flame"の語り口もジョーならではです。
所有盤はコロンビアの6eyeのモノラル盤です。カバーのピンボケ写真はこれはこれでいい味なのかも知れませんね。
PS:ちょっとしたリンクをつけてみました。今までアップしたJo Staffordのアルバムです。以下のリンクからどうぞ。
「ジョー・スタフォードのウィンターソング集」「G.I.Joのトランペットヴォイス」