67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

アール・ハインズのピアノ

2006-06-24 02:13:37 | jazz & vocal
'Fatha'/Earl Hines
(Columbia CL2320)
 

 スウィングエラを代表するピアニストはファッツ・ウォーラーとテディ・ウィルソン、そしてここにアップしたアール・ハインズの3人と思います。そのピア ノスタイルは“ストライドピアノの父”と言われたジェームス・P・ジョンソンから影響を受けていると言われています。古くはルイ・アームストロングとの共 演でも知られ、ここでサッチモから影響され、力強いシングルトーンを生かしたホーンライクなピアノスタイル、いわゆる”トランペットスタイル”を確立した ようです。このスタイルは多くの後進ピアニストに影響を与え、ニックネームを"FATHA"とされていったと言います。    

 ここでは、ズバリこのニックネームを冠したタイトルで彼のピアノとボーカルが楽しめるようになっています。ハインズは60年代に入り新しいトリオを形成 し積極的な演奏活動を再開し注目を浴びる訳ですが、このニュートリオ(Ahmad Abdul MalikのベースとOliver Jacksonのドラム)でのプレイが収録されています。A面ではブギウギ調のFlankie &Johnnieに始まり、当時を反映したイパネマ、そしてヴォーカルとピアノ両方でせまるセントジェームス病院などの興味ある選曲でトリオのプ レイが聴かれます。またサイドBではMalikのベースが活躍するBreezin' Along With The Breeze, ハインズがクロージングセットに古くから使っていたFrenesi, Jacksonのブリリアントなドラムが楽しめるBroadway等多彩なレパートリーを披露しています。この時期のアルバムではインパルス盤、コンタクト盤そしてRCA盤 と並び評価されているこのColumbia盤だと思います。    

 コロンビア2eyeのモノオリジナル盤です。こういったオールドスタイルのピアノもなかなか良いですよ!

Teddi Kingの10インチ盤

2006-06-23 03:31:22 | jazz & vocal
Miss Teddi King/Teddi King
(Storyville LP314 )

 Bostonのマイナーレーベル、Storyvilleに録音されたテディ・キングの10インチ盤です。このBurt Goldblattのカバーで有名なアルバムです。このレーベルについてリー・ワイリーのStoryville盤のところでも述べましたので参照していた だければと思います。テディ自身もボストン出身の白人歌手で、そのヴォーカルの素晴らしさに付いては以前のジョージ・シアリングのMGM盤の所でも触れま したが、良くのびるウォームなボイスのボーカルが特徴で自分のfavorite singerの一人です。  

 このアルバムでは、当時の有名なジャズメンを伴奏陣に起用しているところもその人気の要因ですよね。ピアノのJimmy Jones, ベースのMilt Hinton, ドラムのJo Jonesに加えRuby Braffのトランペットが参加しています。各面4曲ずつで、A面の”Love Is A Now and Then Thing”と"New Orleans"のボーカルはマイナーな曲調にテディの声のマッチングが素晴らしく、後者でのブラフのミュートトランペットのからみには息をのんでしまい ます。B面も同様の趣向でゆったりとしたリズムでバラードを唄っていきます。Love Is Here to Stayでもブラフの絡み付くようなトランペットが最高です。  

 このカバーは超有名でしょう!!!Storyvilleのオリジナル10インチ盤で結構高かったなぁ。40-50$だった記憶がありますが、それ以後出会えてないので、やはりかなりの入手困難盤だと思います。

ゲッツのボサノバライブ

2006-06-22 00:18:15 | jazz & vocal
Getz Au Go Go/Stan Getz
(Verve V6-8600)

 ゲッツ/ジルベルトで大成功をおさめたスタン・ゲッツは1964年8月NYCはグリニッジビレッジの"Cafe Au Go Go"に新しいグループを率いて登場しました。この時の実況アルバムが"Getz Au Go Go"と題されるこのアルバムです。ゲッツ/ジルベルトで既に大人気を博していたアストラッド・ジルベルトが加わった演奏であり、聴衆の静かな興奮がジ ワーと伝わってくるライブアルバムです。  
 このグループの目玉は、当然このアストラッドとのコラボレーションである訳ですが、NEW STAN GEATZ Quartetと言われる最大の要因はこれ以前にシアリングのグループに居た若冠21歳のバイブラフォーン奏者ゲイリー・バートンの参加だと思います。彼 のミステリアスなバイブのトーンがこのソフトムードのグループサウンドに彩りを添えています。ベースが秋吉敏子のグループに居たジーン・チェリコ、ドラム がジョー・ハントのカルテットです。  
 演奏曲はボサノバとジャズスタンダードが適度に混ざった構成で、A面では冒頭のジョビンの名曲”コルコバード”からはじまります。言うまでもなく、この 曲のベストヴォーカルバージョンと思われるアストラッドの名唱です。お約束のゲッツのテナーソロが入りますが、この組み合わせは本当に美しくうっとりしま す。サマータイムの演奏もゲイリーのバイブがフィーチャーされた演奏で、そのミステリアスなサウンドとムードが最高です。B面1曲目の"Only Trust Your Heart"でもアストラッドのソフトでウォームなボーカルとオブリガートをつけていくゲッツのテナーとの相性の素晴らしさはこれ以上ない組み合わせであ ると再認識させられますね。ワンノートサンバもアストラッドのボーカルがfeatureされてます。そしてラストのHere's That Rainy Dayのジャジーな演奏で締めくくられていますがリラックスした当時流行のボッサのライブの楽しさを味わえる好アルバムと思います。  
 バーブの再発盤の米国盤です。カバーはgatefoldですが、この中のphotoでは多くの曲を提供しているジョビン自身がギターを弾く画像もみられ ます。彼の参加もあったように思うのですが彼の名前は演奏者にはクレジットされていません。弾いてるような気もするのですがどうなんでしょうね?

Bill Evansも好きだったMorgana King

2006-06-21 02:12:28 | jazz & vocal
Let Me Love You/Morgana KIng
(United Artists UAL30020)


 ヴォーカルでキングと言えば、テディ・キングが有名だが、シシリー島の血を引くユダヤ人であるモーガナ・キングをひいきにされている方も多いと思われま す。ユダヤ人コミュニティでは抜群の人気があるらしい。その唱法がなにかユダヤ教会的らしく、同じくユダヤ系のピアニスト、ビル・エヴァンスが彼女のファ ンだったようです。美しい高音をいかしたヴォーカルで50年代にはかなりジャズ的なボーカルアルバムを残しています。エマーシーに録音された"For You For Me Forever More"とか"Sings The Blues"などは彼女の代表作として知られています。  

 本日UPした、ユナイテッドアーチスツ盤も渋いコンボをバックにした歌唱が聴けるアルバムとして隠れた人気があるアルバムだと思います。バックのコンボ はJimmy Jones(p), Chuck Wayne(g), Johnny Cresci(ds), Ernie Furtado(b), Sam Most(fl), Chauncey Welsch(tb)のセクステットでビッグネームは少なく地味ですが歌伴のコンボらしい渋いバッキングを聴かせます。Cresciのリムショットに導か れてうたいはじめるA-1のAll or Nothing At Allでモーガナの世界にグッと引き込まれます。A面ではボントロが活躍するI'll Remember AprilやI'lll Never Smile Againも聴きものですね。B面ではスタンダードのUndecidedやYou Don't Know What Love Isも良いですが、何と行ってもラスト2曲!スローバージョンとファストバージョンが連続して現れるI've Found A New Babyの歌唱には脱帽です。スローバージョンでの美しい高音とスウィンギーなファストバージョンの歌唱の聴き比べができますよ。  

 United ArtistsのPREVIE COPYで白いレーベルです。モノラル録音であり、モノカートリッジで聴くモーガナの歌唱は美しいですね。エヴァンスと共演して欲しかったなぁ・・・

FUNKY & EXOTIC HORACE SILVER!!!

2006-06-20 02:52:24 | jazz & vocal
The Jody Grind/Horace Silver
(Blue Note BST84250)


 今から20年以上前になりますが、広島・流川にシルバーというジャズ喫茶がありましたね。歓楽街の中、地下に階段を降りたところにあったと記憶していま す。こう言ったように、日本のジャズ喫茶の店名になるほどホレスは有名、人気のアーチストであったと言えます。ほとんどがブルーノートに録音されているよ うに、オルガンのジミー・スミスと並びBNの最重要アーチストであったと考えられます。彼のジャズ界へのデビューはスタン・ゲッツのグループであった事は 良く知られておりゲッツのサウンドなどルーストのアルバムで初期の彼の演奏を聴く事が出来ます。BNには初代メッセンジャーズの演奏をはじめ彼のオリジナ ルグループの演奏を含め多くの人気盤があり、それぞれで彼のオリジナル作品が紹介され、いずれもファンキーでややエキゾチックな印象を持った佳曲が数多く 生まれてきました。  

 本日UPのアルバムは、シルバーの諸作の中ではかなり後期、この後ぐらいから演奏はビッグバンドっぽくなったりで少しヤバくなってきますので、このアル バムもこれら後期のアルバムと同様に考えられているかも知れません。そんな事はないですよ。このアルバム、ジャケットも60年代っぽいややヒップな感じな ので、購入するには少し勇気が必要だった記憶があります。内容は後期シルバー、ファンク&エキゾティックフレイバーが横溢したなかなかの好盤です。フロン トはウッディ・ショウのトランペット、ジェームス・スポールディングのアルトとフルート、タイロン・ワシントンのテナーで、ラリー・リドレイのベース、ロ ジャー・ハンフリーズのドラムのquintet or sextetです。全曲がシルバーのオリジナルというのも彼の作品らしいですが、ファンキーなタイトル曲のThe Jody Grind、Mexican Hip Danceのマリアッチ風の曲想など彼の作曲の才能が充分に発揮されています。またB面トップのBlue Silverでは彼のピアノプレイがフィーチャーされています。皆様ジャケットにだまされる事がないように!  

 自分の所有盤は新品で石丸電気で購入したリバティ盤です。廉価盤コーナーに置かれており駄目もとで買ってやれと思って購入した一品です。儲けましたよ。

プレステッジのシルヴィア・シムズ

2006-06-19 00:05:51 | jazz & vocal
Sylvia Is!/Sylvia Syms with Kenny Burrell
(Prestige 7439)  


 91年ショーの最中に旧友サイ・コールマンとの会話中に帰らぬ人となったシムズの後期の名唱をおさめたアルバムである。彼女は1919年の生まれで、ビ リーホリデイの髪に最初にホワイトガーデニアをつけたのがシムズであるという伝説もあるようです。ホワイトガーデニアはホリデイのトレードマークですよ ね。グリフィンにはホリデイをトリビュートした同名アルバムがありますよね。こう言ったビリーに対する彼女の傾倒はアトランティック盤で聴けますね。この アルバムはまた別の機会にUPしたいと思います。  

 でもって今日のアルバムは、65年録音、当時の人気のボサノバブームを反映して制作されたアルバムです。半分は、ボッサリズムでやってて、ボサノバファ ンにも訴えるものがありますよね。タイトルは"with Kenny Burrell"ですが、彼が活躍するのはいわゆる4ビートジャズの曲で、ボッサの曲ではBucky Pizzarelliの多分ガットギターと思いますがこれが効果的です。またWillie Rodriquezのパーカッションも好演です。基本的にはピアノ抜きのギタートリオのバッキングです。A-1の"As Long As I Live"から低音をいかしたウォームなハスキーボイスでスィンギーな歌唱を聴かせます。ミルト・ヒントンのwalking bass, バレルのコードをいかしたソロも快調です。"More Than You Know"でのバラードのうまさも抜群で、どんなタイプの曲もソツなくこなす彼女の才能が横溢する作品です。"How Intensitive"や"Meditation"等のボサ曲に対しても軽い反応で抜群のノリを聴かせます。バックカバーではWoody Allen, Tony Bennett, Erroll Garner, Ed Amesなどが絶賛している批評がライナーノートとして載せられています。  

 プレステッジのブルーレーベル、シルバートライデントのステレオ盤です。パンチホールが惜しいですね。

father's day

2006-06-18 22:54:05 | Weblog

 今日は父の日でした。というよりもサッカー日本代表のWCの第2戦クロアチア戦の日です。何とか川口選手の好セーブもあり0-0で終えましたね。何とか勝って次につなげてほしいですね。ハーフタイムにログ書いてます。

 昼間にショッピングセンターに出向き、父の日のプレゼントを買ってもらいにいきました。キャンプや水際でのアウトドアシーンで使えるメレルのウォータープロというシューズを買ってもらいました。メッシュで通気性良好で履きやすいシューズです。ソウルはビブラムで通勤にも使えそうでこれからの季節、重宝しそうです。

 みんなありがとう!

ロックジョーの黒いスタンダード集

2006-06-18 00:36:23 | jazz & vocal
Trackin'/Eddie "Lockjaw" Davis
(Prestige 7271)


 Eddie "Lockjaw" Davisは古くは40年代から活躍したプレーヤーでいろんなジャズシーンで活躍を見せてきました。新しいところではパブロやスティープルチェースにも リーダー盤がありますが、彼のベストエラはやはりグリフィンとのバトルプレイを中心に吹き込みの多いプレステッジ、リバーサイドおよびその傍系レーベルに 吹き込みを重ねた60年代初頭だろうと思います。その激しいブローでコテコテ系のアーティストとも見られていますが、スタンダードの解釈も巧みで、ここで はブルースフィーリングあふれる黒いテナープレイを聴かせてくれます。以前にUPしたムーズヴィル盤よりもプレステッジだけあり、さらにアーシーなスタン ダード演奏となっています。  

 メンバーはデイヴィス以外には、ジョージ・デュビビェのベースをふくむドン・パターソンのオルガンカルテット(ポール・ウィーデンのギターとビリー・ ジェームズのドラム)がクレジットされておりファンキーでアーシーなプレイを聴かしてくれます。演奏曲もスタンダードが中心で、"There Will Never Be Another You", "What's New", "Too Marvelous For Words", "A Foggy Day", "Beano", "Day By Day", "Robbin's Nest"の7曲です。とくに"What's New"はJazz Magazineの編集長Dan Morgansternのライナーノートに述べられているように、ウォームなトーンで迫るデイヴィスのソロが素晴らしくこの中の演奏では白眉です。他の6 曲も、アーシーでブルージーな黒いスタンダードの仕上がりでプレステッジエラを代表するロックジョーのアルバムと言えると思います。  

 センターレーベルはブルー、シルバートライデントです。ジャケのB&Wのロックジョーのドン・シュリッテンによるフォトも格好いいですね。

オランダの代表的シンガー、リタ・ライス

2006-06-17 03:15:02 | jazz & vocal
Jazzpictures at an exhibition/Rita Reys
(Philips SFX-7379 jp reissue)


 基本的にはヨーロッパジャズはあまり得意な分野ではないが、シンガーに関しては多いに興味が有ります。ノルウェーのカーリン・クロッグ、イギリスのクレ オ・レーン、アニー・ロス、オランダの歌姫アン・バートンなどが本邦でも良く知られた存在だと思います。リタの代表作としてはジャズメッセンジャーズやオ リバー・ネルソンとの共演盤が良く知られていますが、このJazzpictures at an exhibition も彼女に録っては重要な作品であり、夫のピム・ヤコブスがバックを勤めており前記2枚に勝るとも劣らないオランダ・ラーレンのSinger Concert Hallでのライブアルバムです。  

 彼女の声は、ややハスキーでスウィンギーな正統派ヴォーカルだと思います。また情感をこめた説得力のあるバラードに於ける表現力もすばらしいモノがあり ます。ここでは前述のようにピム・ヤコブスのグループがバッキングしています。クリアでスィンギーなヤコブスのピアノについてはリーダーアルバムも有名で すからもう説明の必要はないと思いますが、ヨーロッパを代表するピアニストですね。Wim Overgaauwのギター、ヤコブスの弟のRuud Jacobsのベースとのピム・ヤコブストリオに元MJQのオリジナルメンバー、KLOOKことケニー・クラークが客演する形のカルテットの構成です。 KLOOKのすばらしいブラッシュワークが聞き物です。演奏曲も枯葉、スピークロウ、クリフォードの想い出、What's Newなどの定番スタンダードから"I 'm Gonna Sit Down and Write Myself a Letter(手紙でも書こう)”、”チェロキー”、”タンジェリン”などの渋いスタンンダードの選曲が好みです。  

 オリジナルは恐ろしく高価なアルバムです。自分のは日本フォノグラムのreissueですが、これとてもあまりお目にかかれず、結構入手に難儀したアルバムでした。

折れたBUGのサイドモール

2006-06-16 21:23:53 | Volkswagen

 最近はVWネタは、いつも”どこか壊れた”など契機の悪いネタばかりになってしまいます。“形のあるものはいつか壊れる!”というのは、全くそのとおり。うちにはすぐにこわれるようなもろいもの、そんな一品が多すぎます。2台のVWsもそうですし、アンティークのキャンプ道具、純正テント、アコギ、オーディオ、レコードなどすべてがもろい(friable)な道具や品物がやけに多い事に気がつきます。いつも、何かが故障の危機に瀕しているわけです。でもこういった面倒くさい道具がどうしても好きな自分が居ていつもこう言った悩みを抱えています。

 さて、今日の登場はうちのデイリードライバー66bugです。先日の大雨の朝でした、子供を学校まで送っていったのですが、彼らが車が降りるとき事件は起きました。最近の小学生は、時代背景を反映して防犯ベルをランドセルにつけているのです。この防犯ベルのヒモがくせ者です。車を降りるときにbugのサイドモールに引っかかってしまいました。彼らの動きに反応してサイドのモールは車から無惨にはぎ取られてしまいました。画像の矢印部分をヒンジにして車から起き上がりモールは曲がってしまいました。本日、やっとお世話になっているフラットパワーさんに持っていき叩いて修理してもらい、やっと乗れるようになりました。画像でわずかに折れたラインが確認できますかねぇ?

 壊れるものとは言え、なるべく大事に使い長くつきあいたいものです。