Collaboration/Modern Jazz Quartet with Laurindo Almeida
(Atlantic SD1429)
(Atlantic SD1429)
皆さんご存知のアランフェス協奏曲はスペインのギタリスト&コンポーザー、ホアキン・ロドリーゴが作曲した美しい旋律で知られる曲です。これをジャズに 取り入れたのは、マイルス・デイビスとギル・エヴァンスでアル事も衆知のとおりです。ギターの曲だけ有って、CTIのジム・ホール、そしてこのローリン ド・アルメイダとギタリストのアルバムにも名演がありますよね。アルメイダはこのアルバムで録音後、時期をおいてLA4というユニットでも再録しています ね。ここでは、ジョン・ルイスのクラシックを始めとするヨーロッパ音楽への深い傾倒がブラジル、サンパウロ生まれのギタリストであるローリンド・アルメイ ダのギターと絶妙のブレンドを示し、たぐいまれな美しいコラボレイションとなっています。
サイドAはジョン・ルイスのオリジナル3曲とバッハのFugue In A Minorの4曲構成で、いつものルイスのクラシックミュージックよりの演奏が聴かれます。このアルバムの聞き物はB面だと思います。1曲目のジョビンの "One Note Samba"ではアルメイダのギターソロプレイとルイスとジャクソンのバックでのコンピングが素晴らしいですね。この曲意外はA面を含めすべてがルイスの アレンジで行われています。哀愁のあるテーマをもったFoi A Saudadeの短い演奏を挟み、最後がハイライトのアランフェスです。アルメイダが"I am very proud of this performance. It is one of the best things I ever did."と語ったぐらいで、この美しい曲の名演の一つだろうと思います。マイルスの演奏に比べればインパクトは低いでしょうが、原曲の美しさをいかした ガットギターのプレイはジム・ホールの有名なバージョンよりも知名度は低いでしょうが一聴の価値があると思いますよ。
センターレーベルはアトランティックのgreen&orangeレーベルで、米国再発盤と思います。