Rejoice!/Red Mitchell
(World Pacific Jazz PJ-22)
(World Pacific Jazz PJ-22)
レッド・ミッチェルは西海岸を代表するベーシストで、その太いトーンでグイグイと引っ張っていくスタイルに特徴があると思います。ハンプトン・ホーズト リオでの仕事やマリガンカルテットでの仕事が有名なので、てっきり西海岸出身かと思いきやNYCの出身なのですね。彼はピアノ奏者としての吹き込みもあり ますが、ここでは彼のcelloをfeatureした格好で、本職のベースはJIMMY BONDに任せています。西海岸のcelloといえば何と言っても、ジャズピッカーズのハリー・ババシンが有名ですがここでは勝るとも劣らない彼の celloのダウンスラーをいかしたピチカートプレイが聴かれます。乗ってくるとスラムスチュアートばりのハミングも聞こえます。ハリウッドのルネッサン スクラブでのライブで観客の合いの手や周囲の喧騒も録音されていて雰囲気満点ですよ!
メンバーはMitchell(cello), Jim Hall(g), Frank Strazzeri(p), Jimmy Bond(b), Frank Butler(ds)の5重奏団です。ジムホールのプレイはコードワーク、シングルトーンで手堅いプレイに終始します。StrazzeriのピアノもA- 3のRejoiceでやB-1のBlack Eyed Peas(曲はBlues in the Closetと同じ)で好調なソロを聴かせます。B-2ではYou'd be so niceのミッチェルのハミングを入れたソロが素晴らしいです。 ラストのチュニジアの夜では、バトラーの独壇場、ロングソロでフィンガードラミングを交えたプレイで彼の卓越したドラムプレイが聴かれます。あまり紹介さ れる盤ではないですが、リラックスしたライブ録音で結構聞きどころの多いアルバムになっているのではと思います。
黒のワールドパシフィックジャズでおそらくオリジンと思います。渋いアルバムです!!!