67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

アーシーなタレンタインのBN初リーダー盤

2009-04-10 03:56:10 | jazz & vocal
Look Out/Stanley Turrentine
(Blue Note 4039, jp. reissue)


 70年代は電気サウンドを加えて人気を博したStanley Turrentineですが、ピッツバーグから出て来た頃は、根っからのブルースフィーリングを駆使したR&B的なプレイを身上としていました。このアーシーなプレイに伝統的なBen WebsterやDon Byas風の音色、奏法を加えた独自のスタイルで支持を得るようになってきます。このスタンレイに目をつけたブルーノートのライオンは4000番台に入り、彼の録音を積極的に行っていきます。本日は、このStanley Turrentineのブルーノート初リーダー盤をアップいたします。

 テナーのワンホーン、もっともスタイルを提示しやすいフォーマットでの演奏で、リズムセクションはHorace Parlan(p), George Tucker(b), Al Harewood(ds)が務めます。このセットは実際、BNにパーランのトリオ作品として好アルバムを連発していますので、レギュラーユニットとしての洗練された印象もありますね。 このトリオでスタンレイに吹かせたかったのがライオンの思惑ではないかと思います。演奏は、A-1のタイトル曲"Look Out"をはじめとする、アーシーなブルースプレイに象徴されるスタンレイのプレイが聴きものですね。A-2の"Journey Into Melody"のバラードプレイ、B-1の愛娘に捧げた"Little Sheri"のファンキーなプレイもいいですね。めずらしいところではブラウニーオリジナルで彼がパシフィック盤で演奏していた"Tiny Kapers"の快適なプレイもわすれられませんね。

 所有盤はキングが1800円で出した廉価盤再発です。Stanleyの迫力ある吹奏時の画像がモノクロながら強烈なインパクトで印象に残りますね。

たまにはこんな女性ボーカルデュオでもいいでしょ!

2009-04-09 03:31:18 | jazz & vocal
We Belong Together/The Barry Sisters
(Roulette SR 25156)

 女性ボーカルはシンガー一人の個性を楽しむには良いですが、インストのバトルのようにデュオコーラスは掛合い、ハーモニーが面白いですね。日本で言えばピーナツが有名ですが本家アメリカにも姉妹のデュオコーラスは当然あった訳で、本日アップのBarry SistersのClaireとMernaもデュオの味わいを充分に備えた姉妹コーラスであると言えます。abc盤もあるようですがこちらは未聴、本日はルーレットのステレオ盤をアップしますね。

 タイトル通りに、幼い頃から一緒に活躍して来た姉妹の息はぴったりです。伴奏はJerry Fieldingで彼の存在でアルバムはかなりジャジーな仕上がりになっています。A-1の"Without A Song", B-1の"When I Fall In Love"が盤の反りでトレースできない痛恨のアルバムなのですが、他のトラックでもA-3の"You're Nobody 'Til Somebody Loves You"、A-4の"Never on Sundays", タイトル曲A-5の"We Belong Together", B面ではB-5のラテンな"Sempre Tu"、ラストの "In Other Words"などなかなかに楽しめますね。またそれぞれをfeatureしたMernaの“Wait Till You See Him", Claireの"My One And Only Love"も二人の個々の力量を知ることができる好トラックですね。

 所有盤はルーレットの白地でマルチカラーバーがクロスするセンターラベル、DG付きのステレオ盤です。やはり、こういったコーラスものはステレオがいいですね。

輝かしいトーンのバードと艶やかなグライス

2009-04-08 07:09:03 | jazz & vocal
Jazz Lab/Don Byrd & Gigi Gryce
(Columbia CL998)

 昨日、アル・コーンと眼鏡、彼のアレンジャー/コンポーザー/テナーサックス奏者としての実力などについて取り上げてみましたが、テナーをアルトに置き換えてみると、これと全く同じ事が言えるのが本日取り上げるジジ・グライスではないでしょうか?コーン同様に眼鏡はいつもこんなボストンタイプのセル枠のもので、知的な印象を与えますね。自分も、若い頃、こんなボストンタイプを使っていましたが、またかけてみたくなりますね。ってことで今日はジジ・グライスとドナルド・バードが50年代後半に結成した双頭コンボの「JAZZ LAB」のコロンビア盤をアップしてみます。

 このコンボは以前にアップしたジュビリー盤を始め、コロンビア、リバーサイド、RCA等に録音がありますが、5重奏団でありながら双頭リーダー以外のメンバーは流動的で、ここではTommy Flanagan, Wade Legge(p), Wendell Marshall(b), Art Taylor(ds)のリズムセクションです。さらにサウンドの厚みを増すためにホーlンセクションを加えており、Benny Powell, Jimmy Cleveland(tb), Julius Watkins(horn?), Don Butterfield(tuba), Sahib Shihab(bs)のながクレジットされています。題目はA面が"Speculation", "Over The Rainbow", "Nica's Tempo", "Blue Concept", B面が"Little Niles", "Sans Souci", "I Remember Clifford"と有名曲が選ばれているのが嬉しいですね。厚いアンサンブルのリフに乗った、輝かしいバード、艶のあるグライスのアルトのサウンドが印象的です。またトミフラの端正で丸みのあるトーンでのアドリブは相変わらず素晴らしいとしか言いようがない。マーシャルのウォーキング、テイラーのスティックさばきにも注目ですよ!

 所有盤はコロンビア6eyeのオリジナルモノラル盤です。各人のアドリブが生きのいい音で撮られていて、録音的にも満足の一枚です。オケの共演と記載されており、ハードバップファンも以外と見逃している一枚かも知れませんね。見つけたら是非聞いていただきたい推薦の一枚ですよ!

高知でついにVWイベントが・・・!当然ながら参加しますよ。

2009-04-08 00:09:56 | Volkswagen

 最初は冗談かと思ってました。四万十のVW乗り、最近79カブリオレを幌張り替えで仕上げてしまったKAZUさんからメールを貰ったときにはそう思ってました。現実味をおびて来たのが先日の四万十桜観賞ツーリングのときでした。「こいつ本気や!」、たくさんのVWが新緑の四万十川に集まってくると、そりゃすばらしいでしょうね。四国内なら高速も1000円で須崎東インターまでくればそこから1時間半ですよ。本州だって橋代金を含めても2000円です。四国のVW乗りの皆さん、岡山、広島だって大丈夫ですよ。四万十川中流域の四万十町十川で、鯉のぼりの川渡しと一緒に待ってます。トップ画像はカズさんのWEBからお借りしました。



 昨年、夏にKAZUさんのお世話でここでキャンプもしちゃいました。今度のイベントのときには草も刈り込まれ、前日からキャンプも可能なようです。上の画像は昨年キャンプのときの画像です。この広場が、VWでいっぱいになれば素晴らしいですね。

知的な雰囲気を醸し出すアル・コーンの眼鏡

2009-04-07 06:16:18 | jazz & vocal
Al Cohn's Tones/Al Cohn
(Savoy MG-12048)


 今日はズート・シムズとの白人テナーバトルで有名なアル・コーンのサヴォイ盤をアップしてみます。アル・コーンと言うとレスター・ヤンフのスタイルを踏襲したビッグで男性的なトーンのテナーサックス奏者として知られていますが、アレンジャー、コンポーザーとしての仕事も評価されており、そのマルチな才能は何となく知的な雰囲気を与えますよね。また、このRCA盤ではカバーデザインとしても採用されたトレードマークとも言える眼鏡が実にカッコいいアーチストでもあります。人気では、ズートに劣るのでしょうが彼もやはりハーマン楽団生え抜きの白人テナーとして忘れる事が出来ないソンザイですよね。

 このサヴォイ盤には2つのセッション、53年と50年の録音が収録されています。前者はAl Cohn(ts), Nick Travis(tp), Horace Silver(p), Curley Russell(b), Max Roach(ds)の五重奏団、後者がAl Cohn(ts), George Wallington(p), Tommy Potter(b), Tiny Kahn(ds)の四重奏団の演奏です。全部で8曲が収録されていますが、うち6曲がアル自身のオリジナルで固められ、彼の非凡な作曲才能が感じられます。特にA-1.2, B-1.2の4曲を演奏するクインテットの演奏は、録音もよくアルの太いテナー、コントロールの利いたトラビスのトランペットが聴きものです。また強烈なコンピングでサポートするシルバーの好演も見逃す事ができませんよね。カルテットの方も当時のバップ時代を代表するピアニストでもあったWallingtonの演奏が貴重だと思います。

 所有盤はサヴォイのレッドラベル、シルバーロゴのおそらくオリジナルモノラル盤です。コーティングが利いたモノクロカバーでコーンの眼鏡を捉えたカバーがお気に入りの一枚ですね。

久々の室戸岬、アコウが凄かった!

2009-04-06 01:26:08 | フォトライフ

 何しろ遠かった薬王寺を後にし、室戸阿南海岸をどんどん南下し室戸岬に立ち寄りました。灯台は山の上だったのでスカイラインをあがる事はあきらめました。というのも昨週、足摺スカイラインで強烈なワインディングロードを走らされた事がトラウマになって腰が引けてしまいました(笑)。という事で55号線沿いの室戸岬の真下の海岸に広がる遊歩道を散策しました。



 思ったより凄かったのがこれ!「アコウ」この気根を広げた素晴らしくアーティスティックな光景です。国道直ぐ下の遊歩道の中にあるんですよ。あまりの美しさに思わずカメラを向けてしまいました。「アコウ」というのは屋久島や宮崎青島などの亜熱帯地域の岩場などに生息するクワ科の植物らしいです。行かれた方は、是非この遊歩道に降りてみてくださいね。

 室戸も足摺と違いまた別のよさがありますね。2週間で高知のcoast lineを全部制覇した感じです。扇形の高知、広いなぁ!

今年の桜の見納め、四国第23番霊場「薬王寺」

2009-04-06 00:39:28 | フォトライフ

 3週連続の桜観賞ツアーもこの週末が最後です。土曜日は雨でしたが、日曜日は晴れ間が覗きそうという事で最後の桜ツアーに選んだのが、四国内では一番遠い南阿波地方、美波町(旧日和佐町)の薬王寺です。この寺は四国88カ所の第23番霊場で厄除の寺としてその名を全国に知られているようです。女厄坂33段、男厄坂42段、男女厄坂61段という風に石段がつくられここに小銭を置きながら厄払いをしていきます。



 自分は2度目の参拝でしたが、今回は満開の桜付きで素晴らしい光景を目の当たりにする事が出来ました。高知はもう葉桜ですが、まだまだ徳島は桜が満開で残っています。こんな浅い被写界深度を利用した撮影はデジイチならではですね。



 美しい満開の桜を背景に記念撮影です。





 厄を落としながら上まであがっていくと、美しい眺望が得られます。眼下に広がる穏やかな南阿波の海、そして向かいにある日和佐城もテレ側での撮影でこんなに引き寄せる事が出来ます。



 自分の街から約200KMも走ってきました。道中にはたくさんの巡礼の皆さんが歩いて88カ所巡りをされている光景が目に留まります。四国の春を告げる風物詩ですね。

うちの民族移動車、67westy!

2009-04-05 23:48:45 | Volkswagen

 四国も高速道路の延伸でどこに行くにも近くなってきました。自分が住んでいる街は高知自動車道の終点にあたり高松は2時間半、徳島は3時間、松山も3時間弱となったのですがやっぱり遠いところがあります。室戸岬を東に回った南阿波地域です。キャンプ場でいけば「まぜのおか」オートキャンプ場、観光地で言えばウミガメの里、そして今日の目標だった薬王寺を有する日和佐(現徳島県美波町)です。キャンプ好きの我が家は、何度も「まぜのおか」キャンプを考えていましたが、果たせずにいました。キャンプには寒い日が続いていましたので、4/5は薬王寺観光をメインに室戸阿南海岸国定公園を訪れました。下道オンリーで片道約4時間の行程ですので、ゆったり乗れる67westyが今回も我が家の足です。往復400kmを難なく走りきってくれました。うちの民族移動車の面目躍如というところです。画像はご一行様の薬王寺観光を駐車場で待つ67westyです。

こんなゲッツのカバーのような晴天が恋しいなあ!

2009-04-05 04:26:08 | jazz & vocal
Jazz Classics/Stan Getz
(Prestige 7434)


 ウィークエンドとなると曇天か雨空、折角の春休みになっているのに子供達を満足に連れ出せないでいます。今日も一日中、降ってましたね。先週半ばには時雨の日もあったりで、山では雪も舞ったそうな・・・。異常気象もかんけいあるのか、春はよく雨がふりますね。そういえばここ数年桜と空冷VWの写真を撮っていますが、あんまりカラッと晴れた青空と桜は見た記憶がありません。晴天が恋しい今日この頃です。こんなときにスカッとした青空で思い出すのがゲッツのプレステッジ盤です。本日は、ジャケットが印象的なブルーのこのゲッツ盤をアップいたします。

 さて、このアルバム、オリジナルは"Early Stan"(7255)ですので、こちらで聴かれている方も多いかも知れませんね。1949年のセプテットのセッションと1953年のクインテットのセッションが収録されています。前者はHerman楽団のメンバーによるものでTerry Gibbs(vib), Shorty Rogers(tp), Earl Swope(tb), George Wallington(p), Curley Russell(b), Shadow Wilson(ds)のセットです。後者は当時一緒にプレイしていたJImmy Raney(g)との共演でHall Overton(p), Red Mitchell(b), Frank Isola(ds)の五重奏団です。後者のRaneyとのセッションが録音もよくすばらしいですね。49年のセッションではレスター丸出しのテナーを展開しますが、53年になると独自のクルーなスタイルが確立されて来た感じがし、A-1の"Motion"やB-1の"Signal"等にみせる力強いソロはゲッツならではです。個人的にはレイニーの渋いイントロから始まる"Round about Midnight"がすきですね。この曲の名演に入れてもいい演奏かと思っています。ミッチェルのピチカート、リリシズム溢れるゲッツのサックスが光っていますね。

 所有盤はブルートライデントのモノラル盤でプレビュー用です。ゲッツの好調なプレイと何と言ってもブルーが印象的なカバーで記憶に残るアルバムですね。

ガーランドのライブと言えばこれだ!

2009-04-04 00:20:37 | jazz & vocal
Red Garland At The Prelude/Red Garland
(Prestige 7170)


 ガーランドのピアノスタイルと言うとリリカルなシングルトーンと特徴的なブロックコードに尽きると思います。彼の好プレイはマイルス/デイビス・クインテットのプレイがおなじみですよね。ご存知のようにピアノトリオのアルバムもたくさんリリースされており、GROOVYをはじめ多くの人気盤があります。殆どがスタジオ録音であり、ライブというと真っ先に浮かぶのが、本日アップのプレリュードの実況録音だろうと思います。他にも、New Jazzの"Li'l Darling"と"Red Garland Live!"がライブ録音なのですが、これらに収録されたものも本アルバムの未発表部分なのです。そういう意味では、このセッションが唯一無為と行っても差し支えはないのかも知れませんね。

 メンバーはGarland(p), Jimmy Rowser(b), Charles "Specs" Wright(ds)のトリオです。通常ライブになると、結構荒削りな印象を受けるのですが、このアルバムでは一糸乱れぬトリオの一体となった快演が録音されています。A-1の"Satin Doll"では聴衆のざわめきのから始まりますが、このピアノトリオの定番とも言える曲をリラックスした雰囲気で"Honeysuckle Rose"などを引用しながらのプレイで聴かせてくれます。次もエリントン曲でPerdidoが取り上げられ、"There Will never Be Another You", "Bye Bye Blackbird"と流れていく雰囲気は最高です。B面でもエリントン曲”Just Squeeze Me"がとりあげられ, 最後はベイシー曲"One O'clock Jump"で締めくくられています。強靭なRowserのベース、WrightのブラシがいいB-1の“Let Me See"も聴きものだし、ブルージーなB-2"Prelude Blues"もパーフェクトでこのユニットが穴がない事がわかります。ガーランドの中でも3指に入る一枚だと思いますね。

 所有盤は、Bergenfield NJのオリジナル盤です。なまなましいRVG録音による各楽器の鳴りも素晴らしく、聴衆のざわめきもしっかり撮られてており、モノクロですがカバーのコーティングも美しく、オリジナル盤の良さを再認識できますね。