何故気がつかなかったのか

2012-08-07 17:47:51 | 司法試験関連

ロースクールごとに,受験指導校に対する「温度差」があります。これは教える側だけでなく院生側も含みます。一部のロー教授が,予備校批判を激しく繰り広げている,というのは多方面から聞いていますし,公知の事実でしょう(苦笑)まぁ,この点については業務妨害罪にならない範囲であれば特に言うことはありません(笑)。

さて,院生側の温度差です。これは,「ローに取り込まれている度合い」と言ってよいでしょう。その理由は様々だと思いますが,ちょっとマズイのが,「ローの授業さえシッカリこなせば大丈夫だと思っていた」という感想を受験後に聞くケースです。本人的にも正直「騙された感から来る悔しさ」という心情を全開にすることになります。「一生懸命努力してきたのに,明後日の方向を向いていた」,と言うことで大きなショックを受けるわけです。

純粋未修者の人など特に,外部情報に触れるチャンスもなく抱き込まれてしまう危険性が高いのですが,でもちょっと待ってね,とも思います。

「正しい司法試験対策」として,何をしなければ行けないか,どういうスキルが要求されているのか,自分できちんと理解していれば,今自分が取り組んでいる勉強で「正しいのか正しくないのか」少しは見当がつくはずです。最後まで間違いに全然気がつかず,「妄信」してしまったのは自分の落ち度である,という事実を受け入れる必要があると思います。実はゴールを見極めていなかった,ということだからです。もっとも,「ゴール」は理解していたが,行く道筋を「これでいいんだよ」と言われ続けて,「いつか伸びるだろう」と信じ続けたら・・・,というケースの方が多いのかもしれませんが。

どちらにしろ,自分のやっている事が正しい作法なのかどうか,この点は真剣に精査する必要があります。気がつくのが早ければ早いほど,良いにこしたことはないので。夏は一つのチャンスですね。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする