「プロセス重視」の法曹養成機関において,「合格へのプロセス」が分からなくなるとは物凄い皮肉である。
昨日一昨日の名京阪遠征で述べてきたことの要は,「網羅性の欠如」と「彼我の差がありすぎる」ことから来る,「ゴール到達までのプロセスが全く見当がつかないために生じる焦燥感」ということです。
ローの授業だけでは,「網羅性」に極めて難があるのは公知の事実です。れに加え,いきなりゴールレベルの問題(L3的問題)をテストで解かされるので,「茫然自失」の状態になってしまいます。「あれだけ勉強したなのに全然できない」。
中学生がいきなり大学受験の問題を解かされるようなもので,もはや「できる,できない」どころの話ではありません。どうすれば解けるようになるのか,プロセスが全く見えてこない。しかし「とにかく頑張れ,基本が大事だ」等と抽象論を言われ続け,悪戯に焦るばかり,というのがロースクルー生の置かれている状況です。これで心的ストレスが貯まらない訳が無い。
結果目標(合格すること)はもちろん大事ですが,ゴール到達までの個々の「行為目標」を的確に設定し,適切な順番でマスターして行くことが実は肝要で,それが「正しい司法試験対策」のあり方でもあります。
色々「悩むこと」に,ホトホト疲れていると思うので,悩むことなく「やること」に集中したい人は,吉野クラスの検討をしてみて下さい。「オールインワン」に乗っかるのが一番楽だからです。