悪しき決め打ち

2014-02-24 13:58:49 | 司法試験関連

「Xの場合,又はYの場合 → Zという効果が発生する」というとき,「Zは認められるか」という問題があったとします。

要件がX,Yの部分で,効果がZの部分と言うのは分かるかと思います。このとき,比較的ありがちなミスが,「Y要件該当は明々白々で,よってZ請求は認められる。したがって,X要件充足についてはわざわざ検討しなくて良い」というもの。

合格する人達はしないミスだとは思うのですが,伸び悩んでいる人達では,この手のミスは見かけます。「何で書かなかったの?」という質問に対して以上のような「抗弁」を聞くことが多いのです。これは,「問題文の読み方」スキルの観点から見ても,問題文に当てはめ事情があがっているのにも係らず,答案上何も触れないでいることについて特に違和感を持たないというのはまずいですね。

この手のミスをやりがちな人は,他にも,「これは当然だな」,「要件充たすのは当たり前だな」的な「決め打ち」をして,それを前提に答案を書き出すようなことも往々にしてやりがちです。特に解釈部分ではあるのだけれど,本件では結論として認められるのは当たり前のような事例で,このようなボンミスを犯します。つまり,「解釈+あてはめの結果」,初めて認められるようなことをさも「当たり前」だと思い込んでいるのです。特に民法の答案でよく見かけます。気をつけてくださいね。

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粘る力をつける

2014-02-24 11:17:14 | 司法試験関連

気が付けば如月も最後の1週間です。来週からは弥生突入です。中間目標たる模試まで1ヶ月切ってきますね。

「演習編」の生クラスは第2タームがいよいよ始まりました。以前から言っていますが,ここは「点を取りにいく」ところです。毎回毎回本番のつもりで最後まで諦めずに取り組んで下さい。「粘り」というのはメンタル面の影響が大きいので,最後まで諦めずに喰らい付く癖を「脳に」覚えさせましょう。本番まで心身ともにシンドイ日々が続きますが,あと少しだけ頑張りましょうね。その先には良い事が必ず待っているはず!

それから,何となくソワソワして落ち着きがなくなる人も出てくると思うのですが,この時期こそ慌てず騒がず,従来どおりの勉強を続けましょう。思いつきに近い場当たり的な勉強をしたり,ヤマを当てに行ったり,急に目新しいことに目を奪われないよう,地に足をつけた勉強をしてください。もちろん,弱点補強のために急遽策を講じなければいけない場合は別ですが。

あと体調管理です。ちょっと人のこと言えた義理じゃないんですが,体調管理は本当に大切です。生活のリズムを整える事がまずは肝要なのかな,と思います。

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