心の免疫力~書とことばから

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雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

書展八ヶ所巡り敢行

2009-01-10 | 書展・展覧会情報
                「津軽賛歌」(部分) 中野北溟氏個展図録より 



8日は午前中に家を出て、書展8ヶ所巡りを敢行 
大抵は母と一緒だけど、今回は一人で行ったので一度も休憩せず歩き回った。

まずは上野の二十人展。平日だったせいか意外とすいていてじっくり拝見。
毎年少しづつ出品作家が違うけれど、今年は古典でありながら全体的に都会的、
現代的な作品が多かったように感じる。

母の師でもあられる正筆会理事の黒田賢一先生の今年の作品は、
いつものシャープで直線的なものではなく、たおやかでやわらかく、表具も美しく雅な印象。

会場を出ると書関係の書籍や文房四宝のお店が並び、書籍売り場で1時間も過ごし


その後銀座へ移動。まずは和光ホールでの「現代の書 新春展」に。

昨年の旭日小綬章を受賞された稲村雲洞先生の作品は、「延壽」
瞬間のエネルギーを、豪快かつ繊細、躍動と緊張を、瞬発と集中力でもって力強く
表現された作品を前に、しばし佇み唸る。



            (毎日新聞より拝借)

しばらくして、ちょうどNHKの 趣味悠々 でもおなじみの
石飛博光先生のギャラリートークが始まり、会場は超満員。

 
     ↑石飛先生             ↑中野先生と作品「雪華」

穏やかで自然体、やさしい印象の石飛先生のお話に会場には笑顔ばかり。
そこへちょうど、銀座で個展も開催中の中野北溟先生がご到着

作品がお隣同士でもあり、津軽の中野先生、北海道の石飛先生と北国同士、
奇しくも「雪」「冬」をテーマにされた作品ということで、トークに加わられ。

去年も 中野先生の作品がいいなぁって感じて、今年もやっぱりいいなぁ・・って。
中野先生御年、85歳とか。せっかくなので、歩いて15分程の中野先生個展会場へ。

そこで、偶然稲村先生にお目にかかる。84歳とは思えない益々迫力ある存在感。
ダンディズムを感じる 

その後、東京セントラル美術館へ。
現代の書セントラル会場100人展、雅涎会書展(先日逝去された武士桑風氏、高木聖雨、
齋藤香坡、杉岡華邨、新井光風・・の方々が出品)、書燈社新春展(理事は船本芳雲氏)へ。


  ↑書燈社展 Tさんの作品 

入口正面の作品で印象深く。(勝手に写真載せて・・すみません
作品について質問をさせて頂いた方が、ちょうどこの作品の作家さんでお話も伺えて 

今回の作品は日々成長されるお子様達への思いを込めて書かれたとか。
左は翼を広げて切り拓いて欲しい・・と、真ん中は大木をイメージされた「種」という自作の詩、
右はお母様への自作の詩とか。

何か強いメッセージを感じたのは、詩の意味もわからずただ文字を書いている作品と違う
作家の意思がそこにあるからなのかな 

そして休まず鳩居堂画廊で二つの展覧会を見て、腰の痛みに耐えかねて帰路へ向かい。

久々に充実、満喫。 
が、しか~し。2日経った今日もまだ疲労抜けず、もう夜だぁ。。
皆さま 三連休、よい週末を~。


 中野北溟展 「津軽/TSUGARU」 は 東京画廊 にて1月31日まで。
コメント (2)
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