心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

第51回現日選抜書展へ

2011-02-20 | 書展・展覧会情報
                    越智麗川氏(部分 アップ)

昨日は母と、国立新美術館で2月28日まで開催中の第51回現日選抜書展へ。

09年の神奈川県 新進作家展 の作品を、素敵だなぁと思って勝手に・・
拙ブログでご紹介させて頂いた越智麗川氏

今回の作品は2×6尺(たぶん)横に書かれた「變通」・・
小柄な方のどこからこの強さ、激しさが・・と、いつもながらため息。
でもその横にある文言の続きは、おっとりと。

その対比はまた、見る者に想像力を与えるのでして。
その感激は、是非会場で実物を。入口入ってすぐ右手です。

そしてそして、ブログからのご縁で、昨年12月に現日の方々による新しいグループ
書TEN(←ずずいと下まで記事あり) に畏れ多くも参加させて頂いたのですが、
そのメンバーの皆さまの作品をば。


浅見  満氏              木原 光威氏(真ん中は木原氏作品アップ)
多田 翠香氏              中谷 翠泉氏
伊地知星夏氏              谷合双辰氏         岡村雞守齋氏

昨日は、国立博物館学芸研究部部長の島谷弘幸先生の「伝統と創造」という講演もあり
とても興味深いお話でした。

書には、その時代の流行というか、特徴みたいなのがある、と。
王義之がはやった時代は、王義之に似せようとしつつ、
それぞれの書き手の特徴が現れていると。

今の時代にも、「流れ」のようなものはあるわけで。
その「時代」が求めているものは何なのかを感じながら、
自分らしい作品作りを目指して下さい、と。

時代を映し出す書というのが、「生きている書」ということなのかな 

与えられたものを模倣しているだけでは、単なる手習いでしかない。
そこに思想なり、生き様がなければ、書はゲイジュツにはなれない。

ゲイジュツとは、爆発なのだ。
ゲイジュツとは、波動なのだ。

今は、膨大な情報に囲まれたネットの時代、
そんな中、たった1本の線で何かを伝えようとするには、
かなりのエネルギーが必要なわけで。

行きつ帰りつ、くじけそうになりながらも、自分らしさを探すなり。
な~んて、偉そうに 
コメント (2)
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