今年も既に1月13日だというのに、ようやく、
さらにその後、初めての大倉集古館にハシゴし、私がかつて勤務していた虎ノ門界隈から、今年1月3日から稼働し始めたばかりの銀座線・渋谷駅を見物がてら帰宅しました。
ルートはこんな具合です。
自宅⇒徒歩
⇒最寄り駅⇒埼京線
⇒赤羽駅⇒上野東京ライン
⇒上野駅⇒徒歩
⇒東京国立博物館(トーハク)
⇒徒歩
⇒東京メトロ・上野駅⇒日比谷線
⇒神谷町駅⇒徒歩
⇒大倉集古館
⇒徒歩
⇒虎ノ門駅⇒銀座線
⇒渋谷駅⇒埼京線
⇒最寄り駅⇒徒歩
⇒自宅
きょうは祝日かつ好天ということで、上野は大変な人出でした。
そして、トーハクも、特別展の端境期だというのに、かなり賑わっていました。
もっとも、「特別展の端境期」とはいえ、私も観た(記事)「高御座と御帳台」が公開中で、私がトーハクに着いた10:45頃は、「高御座と御帳台」を観るには、約50分
待ちの状態でした。(帰るとき=12:00頃
は60分
待ち)
まずは、お正月のトーハク恒例の、本館・大階段踊り場の「いけばな」から。
今年の「いけばな」は、真生流家元の山根由美さんの作品でした。
「いけばな」も、これまたお正月のトーハク恒例の長谷川等伯「松林図屏風」も、今回の展示は本日が最終日
着物(晴れ着)をはじめとして、ほんと華やかな展示が多くて、ほんとお正月
とりわけ、こちら
国宝「新古今和歌集(元永本)下帖」(12世紀)は、美しいし、雅だし、ステキでございました。ほとんど読めないけれど…
トーハクの「博物館に初もうで」では、その年の干支絡みの展示を楽しめるのですが、今年の「子」はねぇ~~
「子=鼠」がメインになった美術品って、そうそうないみたいで、さすがのトーハクも、その苦労が察せられる展示でした。
「十二支の一つ」的な扱いの作品や、「鼠(色)地」の作品(着物や陶磁器)が多かったですから…
例えばこちら、鼠色平絹地の着物なんて、地味ぃ~~そのもの
ほわぁ~ 出たぁ~
小紋だぁ~
定番の組み合わせといってもよい「竹に雀(の文字)」が点描(染めているんだけど)されています
一見、無地で、地味で質素なんだけど、なんと凝った 粋な小袖なんでしょう
同じコーナーに展示されていた、これまた地味な鼠色地の振袖、
振袖は成人前の女性が着用しますが、江戸時代には女性ばかりではなく15~16歳までの元服前の少年も着用しました。地味な地色に、源氏香模様や四季折々の草花をしっとりと友禅染にに、丸紋の家紋が入った振袖は少年の着用でしょうか。
私が大好きな鈴木春信の浮世絵には、「女と若衆」が描かれた作品がいくつもあって、観るたびに、2人の女性が描かれているんじゃないの? と思っていたのですが、「15~16歳までの元服前の少年も着用しました」ということを知って、かなり合点がいきました
こうして結構満足した私は、竹の台広場(噴水広場)で開催されていた「せとうちグルメフェス」で、雑踏の中、尾道ラーメンを食べた後(こちらはさほど満足せず
)、次なる目的地
、大倉集古館に向かったのですが、そのお話はトーハクのミュージアムショップで購入した「掘り出し物」と併せて「後編」で…。
つづき:2020/01/14 博物館と美術館に初もうで (後編)