きょうは火曜日なのに、なんだか金曜日のような、ちょっとフワフワした感覚の一日でした。
それはそうです。明日から7日間のゴールデンウィークが始まるんですから
しかも、ちぃとだけ早引けして観劇する予定もありましたし
そんなわけで、定時ちょいと前に、「良いお休みを~
」なんて言いながら職場を後にした私が向かったのは、下北沢の本多劇場でした(定時前に会社を出発したのに、開演直前
に到着するんだから…
)。
観てきたのは、加藤健一事務所の「バカのカベ~フランス風」。
共演に風間杜夫、声の出演に平田満、と来れば、「つかこうへい」という金看板が頭をよぎりますが、周りをカトケンの芝居では常連の方々で固めて、盤石の体制
のコメディでありました。
ストーリー(原作:フランシス・ヴェベール)は、
パリのお洒落なマンションに暮らすピエール(風間杜夫)には、変わった趣味があった。
週に一度、これぞ!と思う「バカ」をディナーパーティーに連れて来て、笑い者にして楽しむというのだ。
今夜のゲストは、フランソワ(加藤健一)という国税庁勤めの変わり者。
ところがパーティーの前にギックリ腰で動けなくなってしまったピエール。
そこへやってきたフランソワは、ピエールを助けようとするが、やることなすこと全てが裏目に出てしまう。
さらに色男のメノー(声:平田満)が電話の向こうから乱入!
事態はとんでもない方向に!!
というものなんですが、タイトルの「バカ」は「愚かな」「知力が足りない」というのではなく、「奇人・変人」の類と言った方が適切かもしれません。
実際、この週の「火曜日」(「バカ」を呼んで楽しむディナーは毎週火曜日に開催するという設定)の「バカ」に選ばれたフランソワは、国税庁に勤める会計士ですから、「愚かな」「知力が足りない」というバカではありません。
でも、かなぁ~り鬱陶しいし、状況をグチャグチャにしてくれる「困ったちゃん
」でもあります。
こんな役柄、カトケンがもっとも得意とする役柄かもしれません。
そして、キャスト一堂そろって、しっかりと笑わせてくれます。
が、これまで観たカトケンのコメディの中では、テンポがちょっとトロいかも…
なんとなく間延びした感じが何カ所かあったんですよねぇ~
そもそもが、「週に一度、これぞ!と思う『バカ』をディナーパーティーに連れて来て、笑い者にして楽しむ」という悪趣味な設定ですから、腹の底から笑うには、ちょっとカベが高い気がしました。
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