「9・11」について、『週刊金曜日(2009.12.11(779号))』(p.66)の「金曜日から」のトップに成澤宗男氏の〝愚痴〟が出ていました。
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「金曜日から」
▼来日した米国の建築家リチャード・ゲイジに会った。彼は職業人としての良心から、「9・11」での世界貿易センター第一、第二、第七ビル(WTC1、2、7)の崩壊原因に関する政府発表に異議を申し立て、現在再調査を求める建築家・技術者グループを率いている。だが日本での講演会を告知する催しを、某右翼 ゴロツキ雑誌は「陰謀史観」などと揶揄した。似たような反応は、「反戦平和」主義者たちにも共通して見られる。だが、WTC1、2の崩壊を厳密に分析したゲイジは「陰謀論」者か。そう思うなら、ブッシュが言うようにあれが火災を主原因とする自重崩壊ならば、両ビル下層部を押しつぶしたのだというその上層部の存在をまず立証して見せよ。ろくに知りもしない癖に、レッテル貼りだけで批判したつもりになっている「左右」の愚劣さには付き合いかねる。(成澤宗男)
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この雑誌を悪い方向に誘導するとしか思えない一連の氏の記事には参ります。この件に関しては既に手遅れで、取り返しがつかない状況です。読者やウォッチャーに、『週刊金曜日』への悪印象を与え過ぎです。ニセ科学・疑似科学・似非科学を扱う雑誌として。「買ってはいけない」の負の側面以上の悪影響でしょう。信じ込む読者が居ないことも祈ります。氏の記事や関係者の記事が出るたびに憂鬱になります。
ゲイジ氏が職業人としての良心から異議を申し立てているのか、また、建築家・技術者グループを率いているのかどうかには興味はありませんし、知りたくもありません。知る必要もありません。「某右翼ゴロツキ雑誌から「陰謀史観」」などと揶揄されるようなことをしている成澤氏やきくちゆみ氏、藤田幸久議員、一連の関係者には、〝真に左〟の「「反戦平和」主義者」の人々に如何に迷惑をかけているのかを考えて欲しい(msqさんのこの記事やこの記事。天木直人さんや元木昌彦氏までが・・・)。成澤氏が「レッテル貼りだけで批判」されて迷惑をこうむるのは氏自身の問題であり、責任ですが、〝真に左〟の「「反戦平和」主義者」や〝真の意味での極右〟に迷惑をかけるのはいい加減にやめて欲しい。言っても無駄でしょうが、「両ビル下層部を押しつぶしたのだというその上層部の存在」が立証されていないことを、成澤氏がまず立証すべきである。自身の愚劣さや、「信じることが目的」化している自身の姿に気付いてほしい。WTC以外の陰謀論も含めて、遺族を貶めるのは直ぐに止めるべきだ。ブッシュやその取り巻きを批判したければ、もっと他にやるべき事象があるはず。
最後に、以下を引用させてもらう。「マット・タイッビ「9/11陰謀論の望みゼロのバカさ加減」」(邦訳)の一部をコピペしたものです。この前段(中盤)部分の「三人」の架空対話、また、この後段部分については原文を是非ご覧ください。「Skeptic‘s Wiki」のページ(http://sp-file.qee.jp/cgi-bin/wiki/wiki.cgi?page=FrontPage)も大変参考になりますし、「きくちゆみらの招きで来日」したゲイジ氏の記事もアップされていました。
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