東京新聞の記事【高浜再稼働は変わらず 首相、原発の必要性強調】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201603/CK2016031102000117.html)。
『●大津地裁山本善彦裁判長、
高浜原発3、4号機の運転を差し止める仮処分決定!』
《大津地裁が運転を差し止める仮処分決定をした関西電力 高浜原発3、4号機は、原子力規制委員会の新規制基準に適合したとして、再稼働させる考えを示した。「世界で最も厳しいレベルの新規制基準に適合すると判断した原発のみ再稼働を進めるのが政府の一貫した方針であり、変わりはない」と述べた》。
呆れる記事です、一つ一つが。3.11東電人災の5年目を前にしたその日に、起きているのに、まだ寝言を言っている王様・アベ様からして核発電「麻薬」中毒患者という哀しい国ニッポン。《資源に乏しいわが国が経済性、気候変動の問題に配慮をしつつ》…「経済性」=「経済神話」や「気候変動の問題」=「海暖め装置」に未だにすがりつくアベ様。
『●お見舞い申し上げます・・・』
「東日本の巨大地震、遠い地からお見舞いすることしかできない・・・。
大地震に加えて、場所によっては7mを越える大津波に言葉を失う。
さらには、原発でのメルトダウン。最悪である。昨日の新聞では、
ECCSも機能しなかったとの報告がある。続報でも、実際に
機能しなかったことは事実のようである。
スリーマイルの教訓があったはずなのに、なんで・・・。
原発の関係者の話を聞いていてむなしさと非常な怒りを感じる。
TVマスコミでは、原子力資料情報室(CNIC;
Citizens' Nuclear Information Center)の記者会見について
全く触れていないことはどういうことでしょうか?
この期に及んで何をしているのでしょうか!」
『●あの3・11原発人災から1年: 松下竜一さん「暗闇の思想」を想う』
「あの3・11から1年。あの時、個人的な事情もあり、こと(原発人災)の
重大さに全く気付いていなかったし、ブログにも何も書いていない。
2日後からようやく、それについて書き始めている。刻一刻と人災の
側面が浮き彫りになり、いまに至っても、解決したと言える側面は
ほとんど無いといって過言ではない。メルトダウンした原子炉に
ついても、冷温停止「状態」という言葉遊びで糊塗している。
原発内部の状況はつかめていないし、知ることもできないのに。
何が一体事故「収束」宣言なのか。ストレステストという計算ごっこで
お茶を濁し、その〝計算された〟結果を易々と受け入れる
原子力ムラお抱えの委員会。マスコミやネット、市民が騒ぎ過ぎる、
不安を煽りすぎるという大御所〝ジャーナリスト〟子供にとっては
20倍のリスクでは収まらないであろう年間20ミリシーベルトどころか、
笑っていれば100でもオッケーと嘯く学者。市民、特に、罪なき子供達の
側に立とうともしない司法。ジャーナリズムの根本としての批判精神なき
マスコミ。その結果として、原子力ムラの望む原発再稼働・
原発建設再開・原発輸出に向けて着々と進んでいる。
小出裕章さんの云う「たかが電気のために・・・」をよく考えるべきである。
この1年目の節目に再度、松下竜一さんの「暗闇の思想」を想う。」
『●3.11東京原発人災から2年が過ぎて』
「「何もなかったかのように、原発回帰に向かう安倍政権の姿勢が
鮮明になってきた。地震列島に五十基を超える原発を造ってきた
のは自民党政権だ。その自覚のなさに驚くしかない」・・・・・・全く同感。
自公に手を貸す人の「自覚のなさ」にも」
『●「福島原発事故の今」
『週刊金曜日』(2014年3月7日号、982号)について』
「2011年3月11日から今日で3年が経ち、4年目を迎えた。
民主党政権は冷温停止「状態」を宣言し、民意を無視して関電と
結託して大飯原発を再稼働。アベ自公政権は、原子力「推進」委員会
(核推進委員会)とともにあの東京電力の柏崎刈羽原発さへも
再稼働しかねない勢いで、原発輸出という恥さらしなことも強行しそうだ。
ネズミやモグラ、エレファント等々が走り回る東京電力原発人災の現場を
「コントロール」「完璧にブロック」と世界に向けて宣言し、
ウラアリな東京五輪でオモテナシするそうだ・・・・・・。
この3年間は一体何だったのでしょう?」
『●3.11東京電力原発人災から4年:
虚しき「地球にやさしいエネルギー原子力 人にやさしい大熊町」』
「3.11東京電力原発人災から4年が経過しました。
4号機の核燃料プールからの取出し完了ぐらいが改善の兆しの
見えるニュースでしょうか? それ以外は酷いモノです。
「原因不明、責任不在」での原発再稼働、大間原発などの
建設継続・・・・・・恥ずかしくてしょうがない。「環境倫理」上も、
大変な失政。それを許す「眠り猫」の皆さんや自公支持者
・翼賛野党支持者」
『●東電核発電人災から5年: 「今や世界の笑い者…
政権批判をいとわないキャスターの首を差し出した」』
さて、大津地裁山本善彦裁判長のメッセージを理解できなかった原子力「寄生」委員会。司法をコケにした報いです。この「仮処分」が効果を発揮する期間は、おそらくそれほど長くは無いと、残念ながら、思います。でも、核発電所を止めた、という強烈なメッセージを発揮し続けることは確かです。
東京新聞の記事【高浜3号機 司法判断で初停止】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201603/CK2016031102000115.html)には、「異議や執行停止の申し立てが認められない限り、関電は二基を再稼働できない」とあります。
「昨年行われた高浜原発の運転差し止め仮処分申請は、同じ裁判官が却下したそうです」(http://plaza.rakuten.co.jp/intisol/diary/201603090000/)…大津地裁山本善彦裁判長のメッセージは以下のようなものでした。
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東京新聞の記事【大飯、高浜再稼働 「早急な容認考えがたい」】には、「大津地裁(山本善彦裁判長)は二十七日、「現時点で差し止める必要性はない」として、却下する決定・・・決定文では、差し止めの必要性がないとした理由を原発の安全性の観点からではなく「原子力規制委員会が、いたずらに早急に、再稼働を容認するとは到底考えがたい」からとした」」
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当初、失望しました。でも、いま、考え直してみると、原子力「寄生」委員会の田中俊一委員長や、アベ様らへの強力な警告だったのではないかと思えてきます。川内原発や高浜原発、伊方原発の動きを見てみると、その警告を彼らは舐めていたように感じます。
「仮処分」を出し、「配置換え?」されてしまった元福井地裁・樋口英明裁判官と同様、今後、大津地裁・山本善彦裁判官への強烈な「風当り」が心配です。
東京新聞の記事【原発再稼働なくても余力 節電定着、夏の需要13%減】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201603/CK2016031102000120.html)によると、《原発の危険性が再認識され、全国の原発は次々と停止。九日には大津地裁が関西電力高浜原発3、4号機の運転差し止め仮処分を決定し、十日に稼働中の原発が停止した。…利用者の節電意識の高まりや発電所の増強で、最近二年間は原発の稼働がなくても余力を確保できている》、だそうです。
3.11東電人災の5年目を前に、王様からして核発電「麻薬」中毒患者という哀しい国ニッポン、全く救いようがありません。
これも、東京新聞の記事【東日本大震災、発生から5年 犠牲者2万1千人、復興途上】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016031101001001.html)で、《警察庁によると10日現在、震災の死者は全国で1万5894人、行方不明者は2561人。厳しい避難生活やストレスが原因となった震災関連死は3410人にまで増えた》。さらに、同氏の記事【避難いまも17万4471人 死者・不明・関連死2万1865人】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201603/CK2016031102000116.html)では、《東日本大震災と東京電力福島第一原発事故による全国の避難者は、なお十七万四千四百七十一人に上る》とあります。
いま、思い出すべき東京電力核発電人災の教訓は「原発さえなければ…」です。原発関連死は1368人にも上りますし、まだ増え続けています (東京新聞の記事【原発関連死1368人に 本紙集計 1年で136人増】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201603/CK2016030602000127.html))。
そして、子どもたちの『X年後』…。
『●東京電力原発人災から『X年後』・・・・・・
取り返しのつかないことが現実化してはいまいか?』
『●「私たちは被ばく船員を見捨ててきたと痛感」
・・・2011年から「X年後」を怖れる』
『●東電原発人災から『X年後』:「自分が壮大なできごとの
参加者だということがわかっているのだろうか」?』
『●黙殺される東電原発人災『X年後』:
「100万人に2~3人という日本の全国平均を大きく上回ったもの」』
『●星北斗座長「甲状腺がんは放射線の影響とは考えにくい」
…では、何が原因なのか?、を説明して下さい!』
『●2011年の『X年後』:星北斗座長「現時点で
放射線影響は考えにくい」…なんて気安く発言して大丈夫?』
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201603/CK2016031102000117.html】
高浜再稼働は変わらず 首相、原発の必要性強調
2016年3月11日 朝刊
安倍晋三首相は十日、東日本大震災から五年を迎えるのを前に首相官邸で記者会見した。大津地裁が運転を差し止める仮処分決定をした関西電力高浜原発3、4号機は、原子力規制委員会の新規制基準に適合したとして、再稼働させる考えを示した。「世界で最も厳しいレベルの新規制基準に適合すると判断した原発のみ再稼働を進めるのが政府の一貫した方針であり、変わりはない」と述べた。 =会見詳報<6>面
仮処分決定を受けた今後の対応について「関電がさらに安全性に関する説明を尽くすことを期待する。政府もそのように指導する」と述べた。
原発の必要性については「資源に乏しいわが国が経済性、気候変動の問題に配慮をしつつ、エネルギー供給の安定性を確保するには、原子力は欠かすことができない」と説明。再稼働に向けては「安全性の確保が最優先で、国民の信頼回復が何よりも重要だ」と指摘した。
大津地裁が決定で、地方自治体が作る原発事故時の避難計画を国主導とするよう求めたことについては「国が前面に立って自治体をしっかり支援する体制により、これまで同様、万全の対応を行う」と説明。すでに作られた避難計画も検証を重ね、原子力災害対策を強化するとした。
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