沖縄タイムスの磯野直氏によるコラム【[大弦小弦]歌う曲にも米軍の許可が必要な時代が沖縄に…】(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/84087)。
《▼米軍政下の1961年、新聞を含む全ての出版物が事前許可制だった…▼現在、政府は過去3回廃案になった共謀罪を「テロ等準備罪」と言い換えて今国会に提出する。「話し合っただけで逮捕」が本質だ。一定の重大犯罪は既存法で対処できるにもかかわらず ▼「心の中」まで処罰対象にするのは危険極まりない》。
「本土」では、「平成の治安維持法」にまっしぐら。「批判」することも許されず。一部の「本土」マスコミも、「メディアの仕事とは「権力者から寵愛を受ける」こと」(リテラ)」状態。……〈「平成の治安維持法」という凶器を御所望のアベ様。自民党「等」の公明「等」が、アベ様に市民の「人権」を謹呈するために、躍起。『●「平成の治安維持法」: 「もうすでに、政府に刃向かう人は一般人じゃないって解釈が許される世の中に」』なりつつ〉あります、本当に。〈デンデン王国の「裸の王様」・アベ様らが恣意的に、「一般人かどうか」を判断して下さるシュールな世界…、恐ろしいことに、《ジョージ・オーウェルが描いた『一九八四年』の「世界」》は、少なくとも沖縄では既に実現しているようだ〉。
『●唖然・呆然…自民党「等」が推進する
「平成の治安維持法」、「提出前に批判しないで」』
『●「アベ様「記念」広報局NHK」が、
世論を「平成の治安維持法」へとミスリードして「裸の王様」を歓喜…』
《先輩たちが歌うことすら制限する米軍に抗い、勝ち取った自由が危機にある》。沖縄では危機感を感じている多くの方が居られますし、マスコミも機能していますが、「本土」では、「平成の治安維持法」を、もう一度、4度目の廃案に追い込む力が残っているかどうか…?
==================================================================================
【http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/84087】
[大弦小弦]歌う曲にも米軍の許可が必要な時代が沖縄に…
2017年2月14日 09:30 磯野直
歌う曲にも米軍の許可が必要な時代が沖縄にあった。戦前の、治安維持法下の話ではない。56年前のきょう、米軍は沖縄教職員会が出版した「愛唱歌集」の回収を命じた
▼米軍政下の1961年、新聞を含む全ての出版物が事前許可制だった。121曲中38曲は「沖縄を返せ」「原爆許すまじ」など、本土で当時広く歌われていた労働歌。だが米軍は「反米的な歌を削除せよ」と迫った
▼編集に携わった石垣市の大島修さんを取材したことがある。鉄血勤皇隊員だった沖縄戦時、日本兵による米兵捕虜3人の処刑を目撃した。陰惨な光景が忘れられず、戦後もうなされたという
▼歌集には、自分たちを戦争に駆り立てた軍歌が1曲もない。「いい本ができた」と思った直後の回収命令に「米軍の愛唱歌集ではない」と闘い、「生徒に歌わせない」との条件で許可を得たのは同年5月。そして、基本的人権を保障する日本国憲法の適用を目指した
▼現在、政府は過去3回廃案になった共謀罪を「テロ等準備罪」と言い換えて今国会に提出する。「話し合っただけで逮捕」が本質だ。一定の重大犯罪は既存法で対処できるにもかかわらず
▼「心の中」まで処罰対象にするのは危険極まりない。先輩たちが歌うことすら制限する米軍に抗(あらが)い、勝ち取った自由が危機にある。問われているのは私たちだ。(磯野直)
==================================================================================