日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/「憲法の理想」も壊す安倍】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/1833565.html)。
《★首相・安倍晋三の政権は数々の「新しい考え」を打ち出した。日米関係、中東政策、日中、日韓関係。いずれも日本外交の歴史から逸脱し、長年の積み重ねたものを壊したといっていい。…沖縄県や県民に寄り添うことを拒否した。経済政策の失敗はもとより…。集団的自衛権の解釈変更と安保法制の成立により憲法を事実上骨抜きにした。今は共謀罪を成立させ、憲法改正に向けた反対勢力の排除に躍起だ》。
これら一連のアベ様の「政」のあまりの酷さ…にもかかわらず、アベ様の支持者・信者の考えていることが分からない。
『●東京新聞社説: 「キナ臭い…現実の追認は
未来への否認である。…九条の精神を壊してはなるまい」』
「アベ様の「政」に対して、《狂おしい怒り》を抱くジャーナリストの声は、
全く彼らや彼女らには届いていないようだ。《人権を否定することに
喜びを感じている変質者集団》、《相変わらず汚らしく、
卑劣きわまりない男だ》、《国民を舐めきった 卑劣な首相》
などといった声は」
なかでも、最近のアベ様の壊憲に向けてのドアホウワホウのあまりの酷さ、惨さ。
ダラシナイ現役自民党議員…ナチソネ氏のような風見鶏が居る一方で、OBからも、アベ様による「壊憲」ドアホウワホウへの真っ当な反対論がようやく出てきた。
河野洋平氏による真っ当な意見、全く同感だ。
日刊ゲンダイの記事【河野元議長 9条改正で安倍首相批判「改憲納得できない」】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/206544)によると、《河野洋平元衆院議長は31日、東京都内で講演し、安倍晋三首相が憲法改正で自衛隊の根拠を9条に明記する案を提起したことについて、「9条は触るべきではない。国民も納得しているからこのままでいい。自衛隊の存在がある以上、(憲法に)書くべきだという人もいるが、それは間違っている」…「憲法は現実に合わせて変えるのでなく、現実を憲法に合わせる努力をするのが先だ。憲法には国家の理念が込められていなければならない」…「安倍という不思議な政権ができ、その人が指さす方向に憲法を変えていくなんて納得できない」》。
『●「我が軍」的自衛隊の「違憲」状態を「合憲」へと改めず、
憲法を「壊憲」して「違憲」を解消する!?』
「ヤケクソ? 言ってることが支離滅裂。「我が軍」を、9条、および、
その第2項とどう整合性をとるのか?? 戦争法の強行採決では
多くの憲法学者が反対していたのですが、そして、共謀罪もしかり。
憲法9条の壊憲に対して《自衛隊について…憲法学者の7、8割が違憲》
と言ってるので、9条を壊憲…一体どんな論理?
普通、「違憲」なことの方(=「我が軍」的自衛隊の存在)をまずは
《そういう状況を変えていく》、何とかするのが先じゃないのかね。
「違憲」な状況を「合憲」にする努力をせずに、憲法の方を「壊憲」するって、
何なんだ? おまけに、共産党に責任転嫁するハチャメチャぶり。
またしても、疑問なのが公明。公明の大好きな「加憲」的壊憲ですが、
9条壊憲で大丈夫なのね? 納得済み?」
『●戦争で唯一得た平和憲法を壊憲…「日本は自由と民主主義を
失うだけで、代わりに得るものは何もない」』
『●立憲主義も理解できず…「行政の長である総理大臣が
具体的な改憲日程を口にするのは完全に憲法違反」』
《小池 それと、安倍首相は2020年に新憲法施行するという宣言を
したでしょう。改憲は国会が発議するもので、行政の長である
総理大臣が具体的な改憲日程を口にするのは完全に憲法違反。
そんなことまでわからなくなってるのか、と思いました》
『●「好戦国…日本に対する大なる疑惑」(吉田茂元首相)
…「だから、九条を定め、この誤解を正さねば…」』
『●「安倍話法の極北」=トンチンカンなドアホウワホウ?、
…による「憲法を矛盾の泥沼に叩き込む」壊憲』
デンデン王国「裸の王様」アベ様の耳はロバの耳でなく、ロバ耳東風…河野洋平氏の批判の声は聞こえず。それにしても、アベ政権を倒す気の無い方々ばかり、コラムが嘆く通り、《もう1度言う。情けない》。
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【https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/1833565.html】
政界地獄耳
2017年6月2日9時31分
「憲法の理想」も壊す安倍
★首相・安倍晋三の政権は数々の「新しい考え」を打ち出した。日米関係、中東政策、日中、日韓関係。いずれも日本外交の歴史から逸脱し、長年の積み重ねたものを壊したといっていい。沖縄米軍基地政策は従来の政権と基地に関しては大筋で同様だが、沖縄県や県民に寄り添うことを拒否した。経済政策の失敗はもとより、天皇陛下のお考えを無視し、望まぬ形で退位を進めた。集団的自衛権の解釈変更と安保法制の成立により憲法を事実上骨抜きにした。今は共謀罪を成立させ、憲法改正に向けた反対勢力の排除に躍起だ。
★ほかにも妙な理屈の閣議決定の乱発、メディアへのどう喝や御用メディアの育成。最近では国連にかみついてみたり、首相の望む「美しい国」を形成しつつある。しかし、党内も野党もメディアもこの無秩序な政権を正面から批判できないでいる。恐怖政治が浸透した証拠なのか。だがやっと声が上がった。
★「憲法は現実に合わせて変えていくのではなくて、現実を憲法に合わせる努力をまずしてみることが先ではないか。『事実上はこうだから憲法をこう変えましょう』と、憲法が現実を後から追っかけて歩いているなんて、憲法にはひとかけらも理想がないのかと言いたくなる。憲法には1つの国家の理想がこめられていなければならない」「安倍政権は不思議な政権」「(首相の言うことは)理解のしようもない。私は9条はさわるべきではないと思う」。語ったのは元衆院議長・元自民党総裁・外相を歴任した河野洋平だ。
★さすがに我慢できなかったのだろう。それでも現職の議員たちはだんまりを決め込む。河野の後輩にあたる宏池会会長の外相・岸田文雄が情けない。「9条を守る」というので精いっぱい。自民党の幅の広さや、自由闊達(かったつ)な議論は権力の前に消えた。もう1度言う。情けない。(K)※敬称略
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