日刊ゲンダイの高野孟氏のコラム【読売新聞は権力に魂を売って官邸の下足番に成り下がった】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/208343)。
《読売新聞の衰弱がひどい。…逆に読売新聞はあたかも安倍後援会の機関紙であるかに扱われたことを恥とすべきであったろう》。
『●内田樹さん「泥靴でふみにじられた戦後立憲政治の常識」…
国権の最高機関という素朴な願望も打ち砕かれる』
「青木理さん、前川喜平・前文科事務次官インタビューについて。
「特定秘密保護法もそう、通信傍受法も強化された。そして、ついに
共謀罪。…思い出したいのは、前川さんが出会い系のバーに行っていた、
なんてことをなぜ官邸がつかめたのか? …警察である可能性が高い。…」
(『サンデーモーニング』2017年6月25日)」
『●「国権の最高機関」国会の破壊とジャーナリズム
…「平成の治安維持法」な社会の悍ましき未来』
読売の上層部は、《読売新聞はあたかも安倍後援会の機関紙》とみなされていることを、どうやら《恥》とは感じていないようだ。「裸の王様」および「最低の官房長官」の「下足番」新聞にまで落ちぶれた、読売新聞。
『●「安倍話法の極北」=トンチンカンなドアホウワホウ?、
…による「憲法を矛盾の泥沼に叩き込む」壊憲』
《5月3日は憲法記念日。まさに、憲法に後足で砂を引っかける
犬のような所業、その日を狙った大スクープでも放ったような
紙面作りだった。ほとんど「安倍広報紙」の様相を呈している
読売新聞なのだから、単独インタビュー成功の嬉しさに小躍り
したくなったのも当然かもしれないが、安倍官邸にうまく
使われている、という意識などかけらもないのだろう》
『●東京新聞社説: 「キナ臭い…現実の追認は
未来への否認である。…九条の精神を壊してはなるまい」』
「日刊ゲンダイのコラム【斎藤貴男 二極化・格差社会の真相/
国民を舐めきった 卑劣な首相がもくろむ改憲の本当の狙い】…
によると、《相変わらず汚らしく、卑劣きわまりない男だ。5月3日、
憲法記念日の読売新聞朝刊で憲法改正の実現と2020年の施行を
目指すと表明し、当日の「日本会議」集会にも同じ趣旨の
ビデオメッセージを寄せた、安倍晋三首相のことである。
読売の紙面には「首相インタビュー…》。」
『●「戦前の治安維持法」の亡霊…「共産党幹部の
夫のために家事をしただけで処罰の対象に」という悍ましさ』
「さらに、一部マスコミも酷いあり様…読売も、犯罪をもみ消して
もらえる「仲」なのか?…アベ様は、前川前事務次官については
《読売新聞に書いてありますから》とでも言うのかな?」
「リテラの記事【前川前次官問題で“官邸の謀略丸乗り”の事実が
満天下に! 読売新聞の“政権広報紙”ぶりを徹底検証】…によると、
《改めてそのみっともなさが浮き彫りになったのが、
“伝説級の謀略記事”をやらかした読売新聞だろう…を社会面で
デカデカと記事にするなんていうのは前代未聞。報道関係者の間でも
「いくら政権べったりといっても、こんな記事を出して読売は
恥ずかしくないのか」と大きな話題になっていた…赤っ恥、読売は
前川会見をどう報じたのか? ちりばめられた官邸擁護…もはや、
読売はグループをあげて“安倍政権の広報機関”と化している…
読売新聞では四半世紀にわたりトップに君臨する渡邉氏を
“忖度”するあまり、政治部は当然として社会部や世論調査までもが、
安倍政権の後方支援一色》」
『●アベ様の秋と『官僚たちの夏』: 「「総理のご意向」を理由に
行政が歪められたことは紛れもない事実」』
「最低の官房長官や読売新聞は、前川氏を必死で潰そうとしている
ようだ。「怪文書だ」デンデンと言うのなら、ビンセン供与など
無かったと「レンメン」と言うのなら、前川氏を証人喚問して、
それらを立証すればいい。何を怖れているのか?」
そして、なんと《東京新聞の望月衣塑子記者に対する読売官邸キャップの“仕打ち”》! 呆れたね。
『●東京新聞社会部女性記者…「菅は周章狼狽。
常に威圧的に…判で押したような答えでごまかすが、彼女は…」』
「畠山理仁さん《本来、報道に携わる者が対峙すべきは権力者だ》。
しかし、《悪代官にへつらって追及記者排除》ってどういうことだ?
《どうやら普段の官邸には権力に媚びる記者しかいないようだ》…
情けない。マスコミはアベ様のために存在? ガンバレ、
東京新聞社会部「女性記者」!!」
《容赦なく責め立てられる菅が辟易するのは当然として、記者クラブの
政治部記者まで彼女のしつこい質問に辟易。一時は記者クラブの
総意として、彼女に抗議する動きもあったというから、メチャクチャだ。
その理由もバカげている。…社会部記者の厳しい追及は
ひたすら傍観するだけで、菅にへつらって自分たちの「ホーム」を
荒らしたとして排除しようとする。どうやら普段の官邸には
権力に媚びる記者しかいないようだ。》
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【https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/208343】
高野孟
読売新聞は権力に魂を売って官邸の下足番に成り下がった
2017年6月29日
(安倍首相の官邸定例会見(C)AP)
読売新聞の衰弱がひどい。5月3日付の同紙に安倍晋三首相が改憲への真情を吐露したのはいいとしても、それを国会の審議の場で問われて、「読売新聞を熟読してほしい」と言ったのは筋違いも甚だしいことで、最も崇高であるべき論戦の場を総理が進んでおとしめるかの妄言であったし、逆に読売新聞はあたかも安倍後援会の機関紙であるかに扱われたことを恥とすべきであったろう。
そのような安倍と読売の異常な関係がさらに浮き彫りになったのは、加計学園問題で勇気ある告発をした前川喜平前文科事務次官が「援助交際バー」のようなところに通っていたという“スクープ”を読売が掲げると、すかさず菅義偉官房長官がそれを「印象操作」に使って、記者会見の場で前次官を人格的におとしめるかの発言をしたことである。
その記事は誰が読んでも取材不足の生煮えで、警察が得た尾行情報が官邸に上がってそれを読売に書かせた「やらせ記事」であることは容易に推測がついた。読売には読者から抗議が殺到し、中には「親の代からずっと購読してきたが、もうやめる」といった怒りの声も少なくなかったという。あまりの反響の大きさに、慌てて社会部長名でこの記事がいかに公正であったかを強調した弁解記事を出したが、恥の上塗りとなっただけだった。
もうひとつ、耳を疑うような出来事を聞かされた。それは6月8日の官邸定例会見で菅が「怪文書」と決めつけた政府内文書を「なぜ再調査しないのか」と執拗に食い下がってすっかり有名になった東京新聞の望月衣塑子記者に対する読売官邸キャップの“仕打ち”である。定例会見はいつも10分か15分で終わるというのに、彼女が食い下がり、それをジャパンタイムズのベテラン記者が援護射撃して20分も長引いた。
すると、読売のキャップが東京新聞のキャップのところへ飛んできて「何だあいつは。あんなヤツを二度と会見場に入れるな! これはクラブの総意だからな」と怒鳴り上げたというのである。クラブの総会もキャップ会も開かれていないのに、なぜ彼の意見が「総意」になるのか、一同唖然としたそうだが、それほど逆上してしまったということなのだろう。
こんな権力に魂を売って菅官房長官の下足番みたいなことをしているあさましい連中が作っている新聞はもう読むのはやめて、夕刊紙は日刊ゲンダイ、一般紙は東京新聞と決めたほうがよさそうだ。
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