日刊ゲンダイの記事【肺から2万2000ベクレル…作業員にこれから出る健康被害】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/207007)。
《「半端な被曝量ではなく、事態は軽微なものではない。被曝限度を超えるのはほぼ確実だ」――。7日、原子力規制委員会の伴信彦委員が絞り出すような声でこう言った…検出されたのはプルトニウム239。長崎の原爆で使用された毒性の高い放射性物質として知られている。驚くのは、ちっとも危機感が感じられない原子力機構の対応だ…こんな状態で原発再稼働なんて論外だ》。
アサヒコムの【(社説)作業員の被曝 想定外ではすまない】(http://www.asahi.com/articles/DA3S12977533.html?iref=comtop_shasetsu_01)によると、《50代の作業員は、肺から2万2千ベクレルのプルトニウムが検出された。1年間に1・2シーベルト、50年で12シーベルトの内部被曝をするのに相当する。原発作業員の被曝限度を上回るのは確実とみられ、内部被曝としては国内で過去最悪のケースだ》。
その後、プルトニウムは検出されなかった、いや、やはり検出されたなどなど、情報が錯そう…。
東海村JCO臨界事故を彷彿とさせるし、唖然とさせられる…。
『●悲劇を回避してほしい・・・』
『●「鼻血問題」: 「原発関連死」と「死の街」発言』
「小出裕章さんが良く取り上げておられる
『朽ちていった命―被曝治療83日間の記録』……
JOC臨界事故で何が起きたでしょうか? そして、
「二次被曝した救急隊員、大泉実成さんのご家族」に
何が起こったでしょうか?」
『●反省なき自民党を体現:
「原発事故によって死亡者が出ている状況ではない」』
『●烏賀陽弘道さん
『ヒロシマからフクシマへ原発をめぐる不思議な旅』読了』
『●原子力「推進」委員会であり、
「規制」委でもなく、「寄生」委員会(2/2)』
『●立ち止まるなら今・・・「原発政策を福島第一原発事故以前に
先祖返りさせたのが自民党安倍政権」』
《■東海村JCO臨界事故――脱原発への伏線》
《原子力規制委員会の田中俊一委員長はこの日、「プルトニウムに慣れすぎているとこういう事故が起きる。経営陣も含め、もっと真剣に反省するべきだ」と指摘》って、田中委員長がどの口で言うのだろうか? 3.11東京電力核発電所人災について、《真剣に反省》した結果が、川内・伊方・高浜核発電所の再稼働なのか? 「規制」をしない、「寄生」委員会の委員長。
ニッポンでは、高濃度核廃棄物を10,0000年以上、100,0000年以上管理するそうです。数十年すら管理できない核発電「麻薬」中毒患者の皆さんによって、永久(とわ)に管理…冗談のような話です。
また、国内の大量在庫=48トンのプルトニウム…《こんな状態で原発再稼働なんて論外だ》。
『●原発再稼働と「軍産複合体国家・米国の商売」と
「原発は『プルトニウムをつくる装置』」と「閉じない環」』
『●核燃サイクル=「ホワイト・エレファント…
…私たちはいつまで、エサ代を払い続けなくてはならぬのか」?』
『●湯水のごとくカネ浪費:核燃料サイクルに
十二兆円をドブガネし、今後も毎年千六百億円ずつ増えていく悪夢』
『●プルトニウム報告漏れ: 「疑念」ね~?、
目的あっての「隠蔽」??・・・っていうのは穿ち過ぎ???』
『●核発電所は『プルトニウムをつくる装置』…
《核兵器六千発分相当の四十八トンを抱える》ニッポン』
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【https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/207007】
肺から2万2000ベクレル…作業員にこれから出る健康被害
2017年6月8日
(記者会見する量子科学技術研究開発機構の
明石真言執行役(C)共同通信社)
「半端な被曝量ではなく、事態は軽微なものではない。被曝限度を超えるのはほぼ確実だ」――。7日、原子力規制委員会の伴信彦委員が絞り出すような声でこう言った。
日本原子力研究開発機構「大洗研究開発センター」(茨城県大洗町)で6日、男性作業員ら5人が被曝した前代未聞の事故。当初、機構は3人の鼻腔内から最大24ベクレルの放射性物質が検出されたと説明していたが、この日、1人の肺からナントその916倍の2万2000ベクレルが検出されたと発表した。検出されたのはプルトニウム239。長崎の原爆で使用された毒性の高い放射性物質として知られている。
驚くのは、ちっとも危機感が感じられない原子力機構の対応だ。すでに全員に放射性物質を体外に排出する薬剤を投与したというが、日刊ゲンダイが作業員5人の健康状態について質問すると、「現時点では本人たちから急性症状が出たという訴えはありません。将来的に影響が出る可能性は否定できませんが、詳しい検査結果を待って慎重に対応していきたい」(報道課担当者)と説明した。
しかし、5人が搬送された放射線医学総合研究所が所属する量子科学技術研究開発機構の明石真言執行役は、「内部被曝で発がんリスクが上がることが科学的にはっきりしている」と指摘。5人の健康は大丈夫なのか。
「放射性物質は体内に入ると細胞の遺伝子を傷つけ、
長期的にがんなどを引き起こす恐れがあります。しかも
今回は2万2000ベクレルという前代未聞の高い値ですから、
もっと早期に別の症状が表れるかもしれません。
免疫低下による感染症、多臓器不全などが懸念されます」
(医学博士の米山公啓氏)
■規制委も呆れる原子力機構の大失態
それにしても、どうして今回の事故は起きたのか――。作業員たちは約300グラムの核燃料物質が入った金属容器の点検作業をしていたところ、容器を包んでいるビニール製バッグが破裂し、プルトニウムなどを含んだ粉末を吸引したという。
これについて、原子力規制委員会の田中俊一委員長はこの日、「プルトニウムに慣れすぎているとこういう事故が起きる。経営陣も含め、もっと真剣に反省するべきだ」と指摘した。彷彿させるのが、作業員2人が死亡、住民666人が被曝した18年前のJCO東海村の臨界事故だ。
「JCOの臨界事故は、作業員が沈殿槽にバケツで高濃度の
ウラン溶液を入れる混合作業中に起きました。放射性物質は
常に慎重に扱う習慣が大切。今回の事故も、原子力機構の
管理体制が適切だったか、厳しく検証されるべきです」
(日本環境学会元会長の畑明郎氏)
こんな状態で原発再稼働なんて論外だ。
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