[※ 「裁かれるべきは警察、検察、裁判所 袴田事件」(週刊金曜日 1490号、2024年09月27日) ↑]
晴れ (2025年01月08日[水])
鴨志田祐美弁護士のつぶやき:
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@kamo629782
昨日の生ぬるい読売の社説に対する強烈な返歌のような、今朝の東京・中日新聞の社説。
最高検による内部検証の不十分さを鋭く指摘しています。
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tokyo-np.co.jpから
午前7:32 2025年1月8日
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《袴田さん無罪 最高検の検証、不十分だ》…醜悪な畝本直美検事総長談話《他方、改めて関係証拠を精査した結果、被告人が犯人であることの立証は可能であり…》。
東京新聞の【<社説>袴田さん無罪 最高検の検証、不十分だ】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/377945?rct=editorial)によると、《袴田さんを犯人視した事件は、初動捜査から取り調べ、公判、再審に至るまで、刑事司法の問題点が積み重なった「あしき見本」とも言える。十分に検証して教訓としなければ公権力の不適切な行使が繰り返されるのではないか。検事が暴言を吐くなど不適切な取り調べは後を絶たず、最高検は昨年12月、全国の地検に対し、自白を得ることに過度に固執しないよう求める通知を出した。袴田さんの冤罪(えんざい)を教訓とするには、検察以外の第三者を交え検証し直すことが必要だ。それが失墜した信頼を回復する道と考える》。
控訴断念なのに、畝本直美検事総長談話「…被告人が犯人であることの立証は可能であり…」? (袴田事件弁護団事務局長・小川秀世さん)《無罪判決が確定すれば、だれも巖さんを犯人として扱ってはならない》。畝本氏の手下の手下の…手下(静岡地検の山田英夫検事正)に謝罪させる。ご自身は謝罪に行かないつもり? 畝本直美検事総長が直接謝罪に行きべきだし、「袴田さんを犯人視することない」と仰るべきなのでは。それにしても、「人の人生」を何だと思っているのだろうか? 袴田巖さんやひで子さんの人生を滅茶滅茶にしておいて、アノ言い草。袴田さんが、福岡事件や飯塚事件のように死刑執行されていたら…と思うと怖ろしい。検察や警察、裁判所、マスコミは袴田さんに、そういう恐怖を数十年に渡り強いてきた…《半世紀にわたり、袴田さんに死刑の恐怖を味わわせた人権侵害の深刻さを理解しているのか》(東京新聞社説)。
この社説に《元厚生労働省幹部を有罪にするため、特捜部が押収したフロッピーディスクのデータを書き換えていた2010年の大阪地検の証拠改ざん事件では、最高検が捜査に乗り出して立件した。さらに法相の諮問機関「検察の在り方検討会議」を立ち上げ、有識者が検察捜査の問題点を提起した》…とあります。いわゆる、村木厚子氏の冤罪事件のことで、その際、(前田恒彦氏)《この主任検事の証拠改ざんを「告発」した》真っ当な検事だったのが塚部貴子検事。しかしながら、一方、大川原化工機でっち上げ事件、捏造・隠蔽(揉み消し)では、塚部貴子検事は《淡々と、「起訴当時の判断を間違っているとは思っていない。謝罪する気持ちなどない」と答えた》そうです。やはり、この組織が人を腐らせていく。
『●袴田冤罪事件、何の反省もない検察の《控訴断念》を受け、漸くの謝罪記事
…マスコミの罪も非常に重い…検察が控訴したら、どうしたのだろうか?』
「最近でも、公安警察は大川原化工機でっち上げ事件を起こした
ではないか、検察はその片棒を担いだではないか ―――
(元木昌彦さん)《女性検事は淡々と、「起訴当時の判断を
間違っているとは思っていない。謝罪する気持ちなどない」
と答えた》 ――――。この「女性検事」は塚部貴子検事で、
村木厚子さん冤罪・証拠捏造事件(郵便不正事件)の際には、
《この主任検事の証拠改ざんを「告発」した》真っ当な検事だった
のです…でも、いまや、大川原化工機でっち上げ事件では
コノ有様。現畝本直美検事総長を彷彿とさせる」
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/377945?rct=editorial】
<社説>袴田さん無罪 最高検の検証、不十分だ
2025年1月8日 07時15分
袴田巌(はかまたいわお)さんの再審無罪が確定した静岡県清水市(現静岡市清水区)の一家4人強盗殺人事件を巡り、最高検が捜査や公判の問題点を検証した報告書を公表した。
ただ、公判資料を見直した程度にとどまり、検察の言い訳や無罪判決に対する反論も目立つ。到底不十分な内容だ。
昨年12月に公表した報告書は、袴田さんを犯人視して取り調べたことを認めてはいるが、長時間の取り調べなど不適切な手法を用いたのは警察だと強調。検察自身の責任を最小限に抑えている。
無罪を言い渡した静岡地裁判決が「捜査機関によって血痕を付けるなどの加工がされた」と認定した証拠品の捏造(ねつぞう)は「現実的にあり得ない」と否定に終始した。
2014年の再審開始決定に対して検察が異議を申し立て、審理が長期化したことも「問題はなかった」としている。
最高検は今回の検証に当たり、関係者への聞き取りや証拠品の再調査などは行わなかった。検証は形ばかりと言わざるを得ない。
何より、検証は検察自身の手によるもので、客観性も乏しい。発生から無罪確定まで58年もかかった事件を、わずか3カ月で検証し終えたことも疑問だ。
元厚生労働省幹部を有罪にするため、特捜部が押収したフロッピーディスクのデータを書き換えていた2010年の大阪地検の証拠改ざん事件では、最高検が捜査に乗り出して立件した。さらに法相の諮問機関「検察の在り方検討会議」を立ち上げ、有識者が検察捜査の問題点を提起した。
今回の検証では、そうした姿勢が見られない。半世紀にわたり、袴田さんに死刑の恐怖を味わわせた人権侵害の深刻さを理解しているのか。
袴田さんを犯人視した事件は、初動捜査から取り調べ、公判、再審に至るまで、刑事司法の問題点が積み重なった「あしき見本」とも言える。十分に検証して教訓としなければ公権力の不適切な行使が繰り返されるのではないか。
検事が暴言を吐くなど不適切な取り調べは後を絶たず、最高検は昨年12月、全国の地検に対し、自白を得ることに過度に固執しないよう求める通知を出した。
袴田さんの冤罪(えんざい)を教訓とするには、検察以外の第三者を交え検証し直すことが必要だ。それが失墜した信頼を回復する道と考える。
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