[※↑ 双葉町での聖火リレーに際しての大沼勇治さん(報道特集 2021年03月27日[土])]
(2021年04月11日[日])
片山夏子・保坂千裕の両記者による、東京新聞の記事【「政府は押し切るのか」原発汚染処理水の海洋放出に福島の漁業関係者が憤慨】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/96490)。
《東京電力福島第一原発で保管が続く汚染水を浄化処理した後の処理水を巡り、菅義偉首相は7日夜、近く処分方法の方針を決めると明言した。政府が念頭に置く海洋放出処分となれば、漁業関係者への打撃は必至で、福島県や隣接する茨城県からは強い反対の声が上がった。(片山夏子)》。
『●《子どもたちに、原発が安全なエネルギーと思ってほしくない。同じ
過ちを繰り返さないため、声を上げられなかった人たちの分まで…》』
東電核発電人災汚染水放流に反対…(筆洗)《取り除くべきは放射性物質に加えて、地元の心配であり、悩みである。簡単には水に流せぬ》。
正に《簡単には水に流せぬ》し、流してはいけない。愚行。アベ様曰く《アンダーコントロール》なんでしょ? 元・最低の官房長官=現首相も「汚染水の『影響』は完全にブロック」と仰っているのでしょ? では、東電と国の方で、そのまま制御し続けてください。それを公約に、金(カネ)色の五つの輪を東京に招致したのですから、復興五輪と嘯いて。いまさら〝処理〟水を、なんで《海洋放出》《海に放出》する必要があるの? ブログ主は実害が出ると思いますが、風評だと仰るのなら、東京湾や(お維もお望みのようですから)大阪湾に放流すればいい。自民党や公明党の本部にでも降り掛けてみたら? ブログ主は《X年後》を恐れます。
利権漁りカースーオジサンは、4月13日にも、それを決める模様だ。愚かすぎるし、世界中の顰蹙を買うことになる。
『●東京電力原発人災、
今頃公開されたわずかな捏造・改竄映像からでも分かったこと』
『●東京電力原発人災、汚染水問題は続く』
「しかし、海に放出を検討なんて、無責任にもほどがある。
今も地下水を汚染し続けていると思うけれども、「ほとんどの種類の
放射性物質を法定濃度未満になるまで除去」するなんて本当にできる
のかどうか眉唾であり、それを海に放出するなんて許されるのか?」
『●トリチウム、使用済み吸着剤の処理・処分、…
再稼働や輸出なんてやっている場合か?』
『●屁理屈にもなっていない…
菅義偉官房長官「汚染水の『影響』は完全にブロック」』
『●「暴走するゾウ、ゴジラを解き放とうという「愚」」な
東電をどのように「信頼」すればよいのか?』
《原子力規制委員会は二〇一七年以降に海洋へ放出すべきだとして
いるが、全国漁業協同組合連合会(全漁連)は反発を強めている。
水産関係者にとっては死活問題だけに、当然だ。
米スリーマイル島原発事故の際にも、約六千トンのトリチウム汚染水が
残された。米原子力規制委は、河川への放出など九通りの選択肢を
地元住民に提示した。そうして選ばれたのが、ボイラーで少しずつ
大気中に蒸発させるという方法で、処理には十年をかけた。福島とは
量が違う。廃炉は早く進めたい。
しかし、トップダウンで決めるべきではない》
『●東京電力核発電人災、膨大な《デブリの総量も
3基で計約880トン》…1個のデブリを僅かに持ち上げた?』
《汚染水を浄化した後に残る放射性物質トリチウムを含んだ水の扱いも
異なる。TMIでは近くの川への放出が検討されたが、下流域の住民が
反発。91年から93年に約9000トンを蒸発させ大気中に放出処分
した。一方、第一原発では貯蔵量が既に100万トンを超えて増え続け、
政府が海洋放出などの処分方法を検討しているが、結論は出ていない》
『●《安倍晋三首相は…「まったく問題はない。
汚染水の影響は、港湾内で完全にブロックされている」と強調した》』
《交代直前に、薄めに薄めた“希釈した”表現で次の内閣に宿題を
言い放った環境相・原田義昭の発言の重みと衝撃をどうとらえるかは
内閣の大きなテーマとなる。 ★それは10日の閣議後の記者会見で、
東京電力福島第1原発から出る放射性物質を含んだ汚染水を
「思い切って(海に)放出して希釈するしか方法がない」という発言だ。
「海に放出する」となれば、ストロンチウムなどの放射性物質の
基準値を超えた汚染水を海に垂れ流すことになり、
「アンダーコントロール」発言を世界が蒸し返すだろう。ことに
韓国や中国などは強い反応を示す可能性があり、新環境大臣となる
小泉進次郎の発言が極めて重要となる》
『●むき出しの「言論弾圧政党」は《人材の宝庫》…
《この内閣の水準の低さ…自民党は…国民の気持ちを第一に考えな》い』
《経産の決定を環境相として真っ向から挑んでいくのが仕事ではないのか。
政治家としても閣僚としても2人の発言は憲政史上まれに見るお粗末さだ。
閣僚の発言は官房長官や首相の責任でもあることを付記しておく》
『●三浦英之記者の質問「今でも『アンダーコントロール』だとお考えで
しょうか」? アベ様のお答え「…その中で正確な発信をした…」!?』
《元東京都小金井市長の佐藤和雄事務局長は会見で「国が進める
核燃料サイクルは、既に破綻している」と述べた。佐藤事務局長らは、
運転開始から四十年を超えた原発は再稼働するべきではないとも指摘。
東京電力福島第一原発で増え続ける放射性物質トリチウムを含んだ
水を、海洋放出の方が確実に処理できると強調した提言案を
政府小委員会が一月に大筋で了承したことを受け、
放出せずに長期保管するよう求めた》
『●東電核発電人災汚染水放流に反対…(筆洗)《取り除くべきは放射性
物質に加えて、地元の心配であり、悩みである。簡単には水に流せぬ》』
『●東京電力核発電人災から10年経って、この有様…アンダーコントロール
どころか人災は継続中、しかも、まだ核発電を続けたいという…』
『●武藤類子さん《本来ならその人たちにとってもこの10年、まったく
違った時間があったはず…原発事故は、その時間を奪ってしまった》』
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/96490】
「政府は押し切るのか」原発汚染処理水の海洋放出に福島の漁業関係者が憤慨
2021年4月8日 06時00分
東京電力福島第一原発で保管が続く汚染水を浄化処理した後の処理水を巡り、菅義偉首相は7日夜、近く処分方法の方針を決めると明言した。政府が念頭に置く海洋放出処分となれば、漁業関係者への打撃は必至で、福島県や隣接する茨城県からは強い反対の声が上がった。(片山夏子)
【関連記事】原発汚染処理水の海洋放出へ最終調整 地元の理解得られぬまま
福島県北部の新地町の漁師小野春雄さん(69)は「全国漁業協同組合連合会(全漁連)も福島県漁連も絶対反対という中、政府は押し切るのか。原発事故の被害を受けた地元や漁業者への説明も足りない。十分に声も聞かず、話し合いもせず決めるのか」と憤慨した。
2011年3月の原発事故後、福島の漁業は窮地に陥った。漁獲量を制限した試験操業は8年9カ月続き、今年3月に終了。4月からは本格操業に向けて、水揚げ量を増やすことになったばかり。小野さんは「我慢を重ねようやくだとほっとしたのに、風評被害の具体策も示されていない。われわれには死活問題。今このタイミングで流せば、後継者のなり手もいなくなり福島の漁業は衰退する」。
相馬原釜魚市場買受人協同組合長の佐藤喜成さん(68)は「今でも福島県の魚は価格が低い。10年たっても年収は半分にも満たない。風評被害は絶対に起きる。補償するなら漁業者だけでなく、仲買人や小売業者の補償もすべきだ」と訴えた。「流せば生きている間、そして息子の代もずっと影響を受ける。これだけ反対の声が上がっているのに、国は一方的に強引に流すというのか」
市民団体「これ以上海を汚すな!市民会議」の三春町の大河原さきさん(69)は、福島の多くの市町村が海洋放出に反対か慎重な判断を求めていることに言及。「県民の意見を聞く場を求めたが、ほとんど開かれなかった。影響は福島だけではなく、全国的な議論をすべきだ。民意を無視して、強行して決めるのは許されない」とくぎを刺した。
◆茨城県内からも「絶対に困る」
福島県境に近い大津漁協(茨城県北茨城市)の60代漁師は、菅首相が全漁連の岸宏会長との面会で海洋放出への理解をあらためて求めたことについて「絶対に困る」と語気を強めた。
「震災から10年たった今でも、大津の魚は(県内でも南に位置する)大洗や久慈より安い」と嘆き、海洋放出が決まった場合の補償に対する不安も訴えた。
別の50代漁師も「死ぬまで漁師をするつもりだった。せっかく魚が売れるようになったのに、また10年前のように騒ぎになってしまう」と風評被害の再燃を懸念した。(保坂千裕)
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●1槽あたりのタンクの容量を増やしてはどうでしょう。
●最も安易な海洋放出、それ以外の方法をなぜ検討しないのでしょうか?
●「水道水にトリハロメタンや塩素が含まれているのに何故マスコミは騒がないのでしょう」…これは古くからある問題で、新聞紙上でも騒がれました。オゾンやUVに切り替えることも出来ますが (難分解性物質対策等やクリプト対策で一部導入済みです)、我が国の水道法では塩素消毒を用いることが法的な決まりになっています。塩素の残留性に期待し、末端の水道栓まで消毒効果を維持することに期待しています。その代わり、水道水の水質基準にはTHM類が指定され、濃度が制御されています。70年間飲み続けて、10万人に1人までリスクが下げてあります。
●「いくつか核種やトリチウムが含まれている」のならば、希釈して濃度を下げても、総量は同じですから、私は放出すべきではないと思います。
●いずれにしろ、何も規制しない原子力規制(寄生)委員会にさえ呆れられる東電がまじめにやるとは思えません…。
【https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/288330】
原子力市民委員会座長に聞く「汚染水海洋放出」の危険度
公開日:2021/04/25 06:00 更新日:2021/04/25 06:00
(大島堅一氏(C)日刊ゲンダイ)
廃炉作業が進む東京電力福島第1原発。日本政府は先日の関係閣僚会議で、敷地にあるタンクで保管しているALPS(多核種除去設備)処理汚染水について、2年後をめどに海洋放出処分を決定した。
政府方針によると、処理汚染水に含まれる放射性物質のトリチウムを国の放出基準40分の1(1リットル当たり1500ベクレル)を下回るよう薄めてから放出。保管される処理汚染水を含めて処分には今後30~40年かかる見通しという。
だが、この政府方針対し、地元福島の漁業関係者だけでなく、国内外の専門家から反対の声が上がる。政府方針の何が問題なのか。原子力市民委員会座長を務める大島堅一・龍谷大政策学部教授に聞いた。
◇ ◇ ◇
――まず、今回の政府方針についてどう思いますか。
処理汚染水の海洋放出について、政府は当初、昨年10月に決める予定でしたが、地元漁業関係者らの強い反発でいったんは断念せざるを得なくなりました。あれから数カ月しか経っておらず、状況も変わっていないのに海洋放出を決めたわけで、非常に拙速だと思います。
――政府や東電は、処理汚染水は国の基準以下に薄めるので放出しても問題ない、と主張しています。
処理汚染水にはトリチウムだけでなく、セシウム134、セシウム137、ストロンチウム90、ヨウ素129など他の放射性物質が残留しており、その約7割が(環境放出が可能な基準値未満となる)告示濃度比総和を上回っています。つまり、このままでは流すことはできません。東電は処理汚染水を再びALPSで処理する、などと説明していますが、どうなるかはまだ分かりません。
――東電はALPSが稼働した際、トリチウムは取り除けないものの、他の放射性核種は基準以下にすると説明していました。しかし、2018年8~9月に処理汚染水に基準を超えるストロンチウム90などが見つかりましたね。
「問題ない」「できます」と言っているのは東電や政府だけで、信用できる状況にはありません。そもそも、ALPSにしても、本来は本格運転前に原子力規制委員会の検査をパスする必要があるのに、2013年に稼働してから今に至るまで使用前検査が「未了」なのだから呆れます。海洋放出できる、できない、という理屈論の前に、議論の前提が成り立っていないのです。
■民主的な決定とはかけ離れた政府と東電の姿勢
――大手メディアなどでは、他国の原子力発電所でもトリチウムを含んだ処理水を海洋放出しているので問題ない、との論調が見受けられます。
福島第1原発からの処理汚染水は、原子力規制委員会でも「かけ流し」と言われているように、水が燃料デブリなどに直接触れるなどして、いろいろな放射性物質が混ざったものです。この水は、他の原発から排出されている(冷却などに使った)処理水とは全く異なります。このことは原子力規制委員会委員長も述べています。それに「薄める」というが、濃度を実際に測りながら流すのではではなく、「これくらいの濃度の処理汚染水があるから、この位の水と混ぜればよい」というもののようです。また、どこから、どのように海洋放出するのかさえも決まっていません。2年後をめどと言うが、工期も何も決まっていないし、分からないのです。
――原子力市民委員会などは処理汚染水を海洋放出するのではなく、モルタル固化処分や石油備蓄タンクのような大型タンクによる貯蔵方法を提案しています。
放射性廃棄物の問題というのは長期間にわたります。だからこそ、どういう処分方法がいいのかということは、幅広い議論をし、より選択の幅を広げておくことが不可欠だと考えています。海洋放出のように、いったん始めたら元に戻れない、戻せないよう方法は避けるべきなのです。例えば、モルタル固化処分すれば、トリチウムの量は120年で1000分の1ぐらいに減ります。将来、土地の利用も可能になるかもしれません。しかし、政府や東電はまともに検討すらしません。
――このまま海洋放出の方向で進むとどうなると思いますか。
政府、東電はとにかく結論ありきです。2018年の公聴会では、ほとんどが反対意見であったためか、それ以降、開かなくなり、国民に、都合のいい説明ばかりしています。海洋放出にしても、東電は福島の地元漁業関係者らと「同意がない場合はやらない」と書面で約束していたにもかかわらず、それを反故にして「放出すると決めたのでご理解ください」と。とても民主的な意思決定とは思えません。こういう見切り発車的な強引なやり方では国民の理解は到底得られません。放射性廃棄物処分の歴史を見ても必ず失敗すると思います。
(聞き手=遠山嘉之/日刊ゲンダイ)
▽大島堅一(おおしま・けんいち) 1967年生まれ。一橋大社会学部卒、同大大学院経済学研究科修了。高崎経済大学助教授、立命館大学国際関係学部教授などを経て現職。「原発のコスト――エネルギー転換への視点 (岩波新書)」で第12回大佛次郎論壇賞受賞。
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それから、いつもお願いしていますが、東電や政府は、福島第1原発周辺を「原状回復」して見せて下さい。話しはそれから。
1978年の水質汚濁防止法規則(総量規制)は、閉鎖水域の水質環境基準を確保するために環境に排出される汚染物質の総量を一定以下に削減する制度で現在対象となる閉鎖水域は東京湾伊勢湾瀬戸内海の3水域が指定されている。福島は広大な大平洋に面しており、総量規制の対象外であり、閉鎖海域ではないので、総量規制の効果があったかどうかもわからない。この法律の規制は化学物質などが対象であり、放射線を含む物質が対象ではない、したがって新しく放射線を含む物質の総量規制の法律を作るか水質汚濁防止法の一部改正の必要があるが事実上タンク内の処理水を放出することができなくなるので、政権与党が反対すると思われる。また法律ができ制定されるには国民世論が必要だが、圧倒的多くは実害が起きているわけではないタンクの処理水の海洋放出より福島原発の地元の住民の帰還の問題であり、海洋放出は、まさに帰還を促進するものだから、総量規制が成立するかどうかは疑問に思う。
●1槽あたりのタンクの容量を増やしてはどうでしょう。
●最も安易な海洋放出、それ以外の方法をなぜ検討しないのでしょうか?
●トリチウムのみならず、それ以外にも放射性物質が含まれているのならば、なおさら、希釈して濃度を下げても、総量は同じですから、私は放出すべきではないと思います。
●総量規制は、主に閉鎖性水域の富栄養化問題が顕在化したことを受けて、導入されました。CODや窒素、リンを総量で規制することで、富栄養化問題を抑制することを意図していると思います。水の交換の悪さ故に、内湾や湖沼・ダム湖といった閉鎖性水域で窒素やリンといった栄養塩濃度が高まれば、赤潮やアオコといったCODの内部生産が進み、底層の貧酸素化や底層からの内部負荷が起こることで、累進的に水質が悪化するからです。そういった富栄養化問題が毎年続くことになります。一方、水銀といった重金属の放出についてはどうでしょう。希釈して放流すれば、総量は同じでも、環境問題や公害は生じないでしょうか? 閉鎖性の海域でなければ大丈夫、と言い切れるでしょうか?
●いずれにしろ、何も規制しない原子力規制(寄生)委員会にさえ呆れられる東電がまじめにやるとは思えません…。東電が、希釈汚染水中の全ての放射性物質の濃度を真面目に定量し、(生物濃縮も含めて) 環境や生態系、ヒトに影響のないレベルまで真面目に希釈するでしょうか…。いったん海洋放出を許せば、東電は、なし崩しにぐずぐずにデタラメをやると思います。
水質汚濁防止法や環境法で規制したわけですが、放出性物質の含む排水には総量を規制する法律がないのです。ですからやめさせようとすれば、総量規制する法律をまず作らねばならないのですさらに、法律はできたとしても、閉鎖水域で適用できるという条件がつくかも知れない。と言っているのです。また水銀中毒のようなものが最近どこかであったという話を聞いていないので、水銀については現行の法律で充分機能していると思う。