エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

再び やり過ぎ

2016-02-28 10:10:00 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 
耳を澄ませば・・・。
  虫のヴァイオリンも素敵。 The Sense of Wonder 『不思議を感じる心』から p90の4行目途中から。  &...
 

 自分の感じって、大事でしょ。世界で一番大事なもの、それは自分の感じです。しかも、それは自己中心とは、真逆の生き方、爽やかで、輝くように温もりのある生き方をプレゼントしてくれる源です。

 The lie cycle completed 『人生の巡り合わせ、完成版』の、p.108の、ブランクの下の段からです。

 

 

 

 

 

 年寄りで、人生の始に真面目に指導力を発揮した人達は、後年、ダメダァと自分を責める感じを避けることになるやもしれませんよね。このダメダァと自分を責める感じは、自分の感じに従って行動しても良い自発的な感じ出過ぎたことに伴うものです。かつてみなさんが創造的なアイデアに満ちていたのならば、80才過ぎになっても、創造的アイデアに満ちていたことは、忘れられない情熱ですね。一歩下がってみたら、やり過ぎていたし、冷静ではなかった、と見えます。そうすれば、目的がある感じとあの情熱は、色あせてくるでしょう。時間もかかり、繰り返しもあり、要求も多いベースに合わせようとすれば、しなくちゃいけないことはたくさんありますものね。ダメダァと自分を責める感じが表に出て来るのは、年寄りが、文句なく満足感があり、魅力的な、ただし、個人的にそう感じるだけの計画をやろうと熱心になり過ぎる時ですね。

 

 

 

 

 過ぎたるは猶及ばざるが如し

 何事も バランスが大事ですね

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

プロの腕前=鼻が利く  オメデタイことこの上なし

2016-02-28 09:01:34 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
神谷美恵子さんの場合
  イメージの力。神谷美恵子さんの場合はどうだったんでしょうか? 神谷美恵子さん。内村鑑三の弟子であると同時に、五千円札だった?新渡戸稲造の弟子でもある 前田...
 

 

 ジェームズの母親のマーレは、やっぱり、ウソつきだったですね

 ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog より、p.208、上あたりから。ブルース・ペリー教授が描く愛着障害と間違われた子どものお話が、続きます。

 

 

 

 

 

 急に、ジェームズのやってることが、私どもにも分かってきました。ジェームズの話には、私どもが子どもの行動について知っている物事の文脈から言って、訳の分からない「しっくりこない」面がたくさんありました。ある種の若者が特定の状況下でどのように行動しがちなのかを時間を掛けて、感じることが直感になっていましたし、何かが「正しく見え」ない場合、その「正しく見え」ないことが、「注意して見た方が良いですよ」という印になります。ですから、たとえば、もしも、ジェームズ、本当にが反応性愛着障害でしたら、反応したやり方では、ステファニーも私も反応しない、って分かるわけですね。このような「勘(鍛えられた直感)」が、その道、その道で、玄人を素人から区別するものなんですね。

 

 

 

 

 

 ですから、ふつうは気づかない子どもの行動の意味も、パッと分かる訳です。鼻が利いてんですからね。あるいは、「口裏を合わせて、騙したり、ゴマカシたり、責め立てようとしたって、「お見通し」、「バレテマッセ」ということが、割とよくある訳ですね。

 そうとも知らずに、おバカな裏技を繰り返せば繰り替えは程、人間にとって最も大事に「信頼」を失ってることにも気づかない

 オメデタイことこの上なし、とはこのことですね。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

#声の治癒力 #発達トラウマ障害(DTD)治療の本質

2016-02-28 08:47:06 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
ただただ恵みによって 自由
  神はすべてを創造された。人間には自由に振る舞えるゆとりがあるのかどうか?が大きな問題になりますね。 Young Man Luther 『青年ルター』のp1...
 

 言葉を分かち合うためには、私どもがまず、爽やかで、温もりと悦びに満ち溢れた世界を心の中に育んでなくっちゃね。

 ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』の第14章 Languare : Miracle and Tyranny「言葉 :奇跡も残虐も(、もたらすもの)」p.237の、第5パラグラフから。

 

 

 

 

 

 アン・サリヴァンのおかげで、ヘレンが言葉を発見したことは、セラピーの関係性の本質をよく示しています。つまりそれは、以前は言葉がなかったところに、言葉を発見することや、その結果、 最深の痛みと最深欲求をほかの人と分かち合うことができることこそが、私どもが経験することが出来る最も根源的な経験なんですね。このような心と心の響き合い、すなわち,それまでは声に出せずにきた言葉が見つかり,声に出し,受け止めてもらうことが出来るとことは,ホッタラカシにされてきトラウマを癒す上で根源的なことです。特に、それまで生きてきて,他の人たちが自分のことを無視したり、「静かにしなさい」「後で」などと言われて,黙らせられたりしていた場合には、なおさらでしょ。心が満たされるまで,気持ちをやり取りすることこそ、トラウマを負わされる事の真逆をいくことです

 

 

 

 

 

 

 ヴァン・デ・コーク教授も、ブルース・ペリー教授も、同じですね。声の治癒力発達トラウマ障害の子どもを癒す元型だと分かりますでしょ。

 逆に、口裏を合わせて、騙したり、ゴマカシたり、責め立てようとしたりすることが、いかにおバカなハカリゴト、オメデタイ 虐待なのかが分かりますよね。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ルターの遅れてやって来たもの

2016-02-27 11:22:17 | アイデンティティの根源

 

 

 
イメージの力
  イメージ。心理臨床をしていますとね、このイメージの力を感じずにはいられません。河合隼雄先生は、『臨床心理学ノート』(p44)で、このイメージを、「心像として視...
 

 

 一人ぼっちを猛毒のママにしていたら、もったいないですよ。

 今日は、Young Man Luther 『青年ルター』、第Ⅷ章 終章(エピローグ)のp.259の、第4パラグラフから。

 

 

 

 

 

 ルターが親しみのある関係が出来ない危機に陥ったのは、ヴァルトブルグでのみ経験されましたし、そこでのみ解決されたように見えます。それは、ルターは説教によって、説教者として一人前になった後、ウォルムスで世界的な説教者として説教した後の話です。ヴァルトブルグについて、ルターは『修道院の約束』を書いています。良い解決法が見つかり次第、性的欲求を満たそうとしていたんですね。

 

 

 

 

 ルターはかくして、その後、結婚することになります。良い奥さんと巡り合えたんでしょうか? 願わくは、そうあってほしい。

 でも、ルターは素晴らしいものをこの世に残してくれたことは間違いありません。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自分自身を責めないでね

2016-02-27 09:39:14 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 
虫のヴァイオリン弾き
  雲からも、風からも、透明な力を感じていたい。 The Sense of Wonder 『不思議を感じる心』から p90から。  ...
 

 年寄りは、やり取りする力も少しずつ失ってしまう場合があります。年寄りは、年を取るとともにダメな人間になってしまうものなのでしょうか?

 The lie cycle completed 『人生の巡り合わせ、完成版』の、p.108の、ブランクからです。

 

 

 

 

 

 ダメダァと自分を責める感じ vs 自分の感じに従って行動しても良い自発的な感じ  : 目的

 

 始めるということは、新しい次元に引っ越すことを示しています。それは寂しい旅になるかもしれませんよ。でも、うまく生くかもしれませんね。あるいは、人が関心を示してくれるかもしれませんし、人がやってくるものになるやもしれません。自分の感じに従って行動しても良い自発的な感じは、勇気があって、素晴らしいものですね。でも、自分の感じに従って行動しても良い自発的な感じがうまくいかない場合は、しょんぼりした感じが強くなっちゃいますもんね。自分の感じに従って行動しても良い自発的な感じイキイキしていて、熱があるのは、自分の感じに従って行動しても良い自発的な感じが続いている場合ですが、自分の感じが駆り立てられたら、なんか場違いな感じと、なんかダメダァと自分を責める感じが残るもんですよね。

 

 

 

 

 自分を責めてたら、勇気も出ませんね。素晴らしい、とも思えません。🎶イキイキ生きる~🎶 なんて、夢のまた夢。熱があるのは、風邪をひいた時くらい…。

 どうぞ、自分を責めないでね。 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする