以前は「旧いメルセデスの電機屋」。。。現在は、、、「隙間風産業の超零細企業」の業務日報。。。

旧いメルセデスの電機屋のニッチな仕事のお話。。。http://jun3104.shop19.makeshop.jp/

安い❗️早い❗️国産❗️。。。だけど構成部品は大陸製。。。

2019-03-29 11:23:25 | 日記
そんなオチで喰らっているユーザーさんからの質問が多くてダメ出ししまくりの寅です。

ウチで加工したW124のメーターLED照明がチラつく。ブレーキを踏むと車内のイルミネーションが一瞬暗くなる。。。

500Eに至ってはアイドリング時に息ツキの様なしゃくり症状が頻発。。。

ヘッドライトを点灯していると明らかにエンジンの回転数で明るさが変わる。。。

W124の6cyモデルに至っては時折エンストする。。。

コレでウチの無接点化されたOVPやF/Pリレー何ぞ装着されていようものなら素人さんはリレーのトラブルを疑うが、ウチのリレーはそんな粗末なクオリティではなく壊れない。
ノーマルの寿命を遥かに超えた製品として市場に出している。
その裏取りの為にウチでは現品の無償検査を実施している。
現在のところ検査にてウチの無接点リレーに起因するエンストに繋がる不具合が見つかった事例は無い。

こう言った話で「じゃあ原因は何なんだよ⁉️」と、なりますが大抵は自動車の電源の供給系統に問題があります。

結論から言えば答えはオルタネーター。。。ウチでこう言った話で現車持込検査を行った結果の9.9割がオルタネーター。。。(笑)

それも社外品の「国産」を謳うオルタネーター。問題の主役はア◯バ◯ス製のオルタネーター。

構成部品は中国製。組立は日本国。だから国産。間違ってはいないけどICレギュレータも大陸モノの不作品。

ソレを証拠にアイドリング時の充電波形を測定すると15V超えの電圧が不安定に出力されている。

ある時はいきなり20V超えの電圧が一瞬出力されている。。。

同じメーカーのオルタネーター毎に出力波形を取ると電圧幅に個体差はあるが不安定出力波形と瞬間的な高電圧出力は見事に発生している。

この出力された不安定出力で20V付近の電圧を検出するとウチのOVPリレーは不正高電圧としてOVPリレーの本来の機能である緊急停止を行う。
DC12V車が15Vを超す電圧で充電が行われる何てナンセンスと言うか純正クオリティで考慮すれば明らかにお粗末だし、安定した充電を行うマトモなメーカー品では有り得ない。

よって、粗末なICレギュレータによる不安定な出力電圧によってブレたバッテリー間端子電圧がLEDをチラつかせ、電圧ばかり高くて充電能力は低いモンだからブレーキランプやヘッドライトの消費電力に追いついていないが故にブレーキに連動してイルミネーションが暗くなったり、ヘッドライトがエンジンの回転に比例して明るさが変わったりする。

オルタネーターの不安定出力は大概、こんな問題を引き起こして不具合の嵐を巻き起こす。

そしてその不具合の原因を弊社の製品やユニット修理に疑いを向けられる事も多い。
正直、ウチ的には迷惑であるが問い合わせを受けた段階でオルタネーターの換装の有無と換装済みであればオルタネーターのメーカーを確認すると十中八九はこのメーカーのオルタネーターである事が確認出来る。。。

よって、オルタネーターを純正或は信頼出来る大手メーカー製品へ換装しなければ解決しない旨を御説明差し上げる。
弊社が電機のプロであると言う事で信頼してくれているユーザーさんはココで素直に了承して下さります。
ところが「オルタネーターは新品です‼️オルタネーターが悪い訳がありません‼️」と、プロのダメ出しを跳ね除ける様な抗議にも似た反応を戴く場合もありますのでその場合は「どうぞ。御自由に。」で終了にしてます。

多くはOVPリレー使用車で「ノーマルのOVPリレーに交換したらエンストしなくなった。」と言う意見であるが、ノーマルのOVPリレーはDC33V位の過電圧が出力されないと過電圧検出を行わない。
だから当該の社外オルタネーターが出力する20V程度の不正電圧では緊急停止がかからない。
と、言う訳だからノーマルのOVPリレーが検出する不正電圧値までの過電圧が発生しない限りはノーマルのOVPリレーで緊急停止がかからないのでエンストはしない。
が、、、当該の社外オルタネーターは30V未満のトコで不安定な出力電圧を発して、時折一瞬の20V超え電圧を発生しているのだからタチが悪い。。。
OVPリレーをノーマルに戻そうが何だろうが不安定な電力供給の根本原因は解決出来ていないのだからノーマルのOVPリレーが検出出来ない不安定な電圧供給によって発生しているその他のヘッドライトの不安定な点灯やらブレーキランプ点灯時のイルミネーション減光現象などが完治する訳がない。。。

終いにはエンジンが掛かっている状態でメーターの各種警告灯がボワ〜っと点灯しだしたり。。。

ウチの結論としてオルタネーターによる問題発生の可能性が大だとするダメ出しに納得してオルタネーターをノーマルに戻す、或は信頼出来る社外品に戻した賢いお客さんはこの不調から即座に脱却。。。

それでも「オルタネーターは新品です❗️」と、言い張る系のユーザーは現実逃避モードに入り、、、
「でも、核心を突かれるのは嫌です❗️」て、具合ですな。。。(爆)

現実を噛みしめましょうよ。。。
誰かに奨められたって話であれば当該のオルタネーターがどんなモノなのか理解出来ていない上にこの製品が市場で発生させている不具合の現況を把握出来ない素人の種のお方なのでしょうから諦めましょう。

因みに国産車のチューニング屋さんでも結構問題になって取扱いをやめた業者さんも多い様です。
新しめの国産車じゃ殊更にコンピュータの電源が絡みますからねー。
キチンと全波整流が出来ていない直流電源が不安定に供給されたんじゃ制御に異常が発生するのも当たり前ですわな。。。

で、オルタネーターが原因否定派の皆様は遠回りの挙句に無駄に原因違いの部品交換に金をかけて行き詰って車を処分したりってオチになってます。。。(笑)


500EなどのGMモジュール仕様の車は当該のオルタネーターに換装した結果、アイドル回転不安定等のアイドリング不良が出まくります。
GMモジュールも波の大きい不正電圧を検出してシャットダウンを繰り返しますので不調になります。

終いには最悪のケースとしてGMモジュールが修復不能な位壊れます。。。南無妙法蓮華経。。。( ̄人 ̄)


「安物買いの銭失い。」

本日はクラッシャーなオルタネーターのお話でした。。。