最近立て続けに、NHKで、
「気象病は、内耳が過敏な人に起こる」
的な事を、
さも、もっともらしく、
で放送している。
しかも、主婦がよく見る朝の番組NHKの「あさイチ」でまで、
4月5日に、とりあげ、
さらに、
その夜のクローズアップ現代でまた、とりあげている。
なに、これ!
NHKが、脳脊髄液減少症についてほとんどとりあげないまま20年が経過し、
今、天気痛だけをとりあげ続けている事に、
ただでさえ気づかれにくい、脳脊髄液漏出症が、ますます見逃されていく危険性を私は非常に
感じます。
そう、主張する医師の研究はある意味正しく、
ある意味間違っていると私は感じる。
ある意味正しいというのは、
人間の中には、通常なら気圧の変化ごときでは日常生活に差し支えるほどの症状は出ないのに、
なんらかの原因で内耳が気圧に過敏になって脳を刺激して症状が出る、というのは、そうなんだろうな、とは思う。
けれど、それがすべてじゃない。
だから、
違うと思うのは、
気象病のすべてが、単なる内耳の過敏で脳が刺激を受けているわけではないのに、
耳のマッサージや
アプリでの、事前の体調変化への予測をしてあらかじめ薬を飲むとか、
それが万全であるかのような報道のしかたが、違うと思う。
気象病を引き起こす脳脊髄液減少症には全く触れず、「医師に相談を!」と逃げ口をきちんと設けてはいるが、それも実際には
脳脊髄液減少症の気象病症状を知らない医師がほとんどなのだから、
何の意味ももたないと感じる。
まず、本人が気象と症状との関係になかなか気づかないし、
たとえ本人が気づいたとしても、それをそこいらの医師にいくら相談したってどうにもならない。
「気象病」に詳しい医師を受診したとしても、症状日記や気象アプリでの自己管理、対症療法としての頭痛薬などの処方はしても、
症状の陰に隠された、脳脊髄液減少症につては想像もしてくれないでしょう。
症状から脳脊髄液減少症かも?髄液漏れに詳しい専門医で検査を受けた方がいいと言ってくれる医師はまずいないと思います。
それなのに、
こうも頻繁に、気象病は、内耳の過敏が脳を刺激している、とだけ報道されて、
脳脊髄液減少症に対して報道がほとんどない状態では、
実は脳脊髄液漏れで、内耳も脳も気圧に過敏になって症状が出ているかもしれないのに、
その人たちが、気象病にだけ詳しく、脳脊髄液減少症には詳しくはない医師の主張だけ、テレビ報道でみたら、
その、気象病には詳しいけれど、脳脊髄液漏出症にはあまり詳しくはない医師に殺到するでしょう。
つまり、NHKの報道で、
症状の根本原因である脳脊髄液減少症を見逃され続けてしまい、
単なる気象病だと誤診され、
髄液漏れをそのままにされ続けてしまう人たちを
作り続けてしまう危険があると、
私は危惧しています。