あじさい物語

七色の紫陽花のような日々の心模様
       

「幸福な生活」百田尚樹作を読了~いやあ、おもしろい~

2014-02-01 18:01:52 | Weblog
百田さんはおもしろい。

いろいろなものを書けるなあと感心する。

昨日、帰りに買った「幸福な生活」
短編が19。
とてもおもしろく(広い意味で)読み終えた。
宮藤官九郎の解説がまたおもしろい。百田さんの作品は3作品しか読んでいないけど…と。
「賭けられた女」は私もわからず、彼の解説を読むまでもなく純子は、ひょっとして…と思っていたら、どうもそうらしい。書き方がユニークだ。
宮藤さんも読み返したというのがなんとなく嬉しかった。

児童文学ではないけど「ママの魅力」は小学校3年生のぼくが主人公で、土佐犬には悪かったけど、おもしろかった。そりゃ、47都道府県、ママは行くはずだ。

書ける人は書けるんだなあと納得。台詞を普通に読み進めていくのだけど、あとで「ふう~ん」そうだったんだと繋がっているのがわかるのだ。
前半は女性のしたたかさ、怖さを感じて松本清張を思い出したけど、世の男性ども、うかうかしてはいられませんぞと思ったしだい。
その点では「ビデオレター」もすごい。作品名の「幸福な生活」がいまいちわからなかったってかんじだけど、また読めば違うかも…。


それにしても百田さん、たくさんの題材を惜しげもなく出して飽きさせずにおもしろい作品を書くなあと思う。
いったい、何枚の原稿用紙だろうと思う。

宮藤さんもそのようなことを書いていたけど、作家名を伏して何冊か読んだとしても、百田さんひとりが書いたとは思わない…同一人物が書いたとは思わないだろう作品を書ける。
つまり、いろいろな作品を書ける人である。
それは以前、職場で百田さんの小説について数人で話したときも出たことだ。

小学校時代に漫画をよく読んでいたけど、そんな感覚を思い出してしまった。
気軽に読める短編集「幸福な生活」

皆様もどうぞ読んでみてください。

有川浩の「阪急電車」といい、この本といいおもしろいなあ。
コメント
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