駒師「日向」のブログ 本店

プレーヤー目線で作る
将棋駒作家のつぶやき

MOTTAINAI ~その62~ (初代書 Round7 ~その▲1~)

2019年07月02日 | 一字書
駒木地です。

よくご覧いただきますと、

所々に滲みや目節跡、

黒点、変色などがあります。

これらは全て天然のものですが、

木地をある程度のロットで仕入れますので、

どうしてもこういうものが混入します。

研磨の段階で浮き上がってくるものもあります。

古い作品の足し駒などでは、

くすんだ様な木地がマッチする場合もあるのですが、

そういうケースは稀で、多くは仲間外れですね。

そういう駒を捨てずに溜めて、



出来が悪かった駒と組み合わせ、

自分用の駒を作ります。

折角駒形にまでなったのですから、

ちゃんと駒にしてあげるのが、

駒師の務めかと思います。










コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする