短編が四つ入っているが・・・
ホテルのフロントクラークを務める山岸尚美が主役で話しは進む。
1話目「それぞれの仮面」
女性客がいなくなったと言ってきた尚美の知り合い(男性)
男性は三角関係で悩んでいて・・・尚美に相談してきた。
一切彼らの素性を明かさないという上で相談に乗り解決していく。
2話目「ルーキー登場」
ここでは尚美は出てこない。
殺人事件が起きて二人の刑事(新田と本宮)が真相を探り、事件を解決。
魔性の料理教室の先生とその夫と野暮な生徒(男性)、
この先生は生徒をたぶらかして夫を殺させた。実は本の出版社の担当者と
先生が出来てた。犯人はわかったが証拠物件がないので先生は捕まらない。
殺人教唆が証明されないと殺人罪にならないと説明されていた。
新田は歯ぎしりしたね。証明されないから彼女は捕まらない。女は恐いね~😅
3話目「仮面と覆面」
覆面作家の話。男性が書いている?と思っていたが、実は若い女子高生が
作家だったという話。それもホテルにこもって執筆してた😲
尚美の機転でオタク達にばれずに済んだという話。
4話目「マスカレード・イブ」
大学で教授殺人事件が起きる。
新田と若い女性警察官穂積理沙が担当する。
殺された教授と一緒の大学で教鞭を取っている南原教授が大阪に出張して、
ホテルに泊まった(尚美が関係してたか?)
この南原教授のアリバイくずしを担当した理沙が新田から褒められた。
しかしそれは尚美の推理だったというオチだが・・・
彼女のことを新田には明かさなかった。
私が面白いと思ったのは3話目。
ゴーストライターはけっこういるらしい。
二人で小説を書いているというのも聞いたことはある。
B・Lを書いていたのは女子高生、表だって対応していたのは
その子の父親だった😲 尚美がこの人が作家?と思ったのも無理はない。
そっち系の話を書くような人物だと思えなかったから。
オタク達の執拗さにも驚く。ホテルまで追っかけてくるからね~。
一目でもみたい、声が聞きたいと躍起になる様は異様だ。
そういうのを受け流す度量はさすがの尚美さん(ちょっと危なかったけど)
お客様の情報は絶対明かさないと言う鉄則は守られている。
フロントクラークの仕事がいかに過酷かということもわかった作品だった。
映画で見て知っていたが、小説の方が文字でわかる分面白みはあるね😊